インパクトに努めて10年になる細木。
先日入社年度のワインをもらって喜んでましたが、初期の不遇の時代も乗り越えて、
今では数々のクライアントのC-Suiteから信頼されるファシリテーターです。
人と組織の決定的な節目に、例えば、昇進した、新しい戦略を策定しなければならないなどの節目に、
研修プログラムという現場で関わる。
節目に際し、どの方向だろうと、相手は歩むほか選択肢がなく、
それ故に、細木もまた逃げ道はどこにもない。
そんなプログラム現場に立ち続けるということを、
そうしたプログラムを提供するインパクトを、
細木はどう見ているのでしょうか?
プログラムそのものをデザインし、全体に方向性を持たせるコンサルタント(第1回 渡辺)、
プログラム現場の空間を生み出すコーディネーター(第2回 五十嵐)と、
ぜひ違いを比べてみてください。
あなたの仕事を一言でいうと?
時間デザイナー
よく勘違いされるのですが、ファシリテーターは自ら問題解決する人ありません。
解決策を提示する人ではない、と言ったほうがいいでしょうか。
では、何か?
参加者が自ら問題解決の当事者となりうる時間をデザインする人です。
ここでいう時間のデザインとは、事前のデザインだけでは足りません。
場に集っていただいた参加者と、その場で創り上げていくダイナミックな時間を意味します。
その成功こそこの職業の誇りである、と私は感じます。
インパクトジャパンを突き動かすものは?インパクトジャパンとして寄り添いたいものは?
参加者の、チームや集団のために、協働する人々の気持ち、姿勢。
人と協力する、手を取り合おうとする。
人と困難を乗り切ろうとしたり、何かに挑んだり。
チームで事を成すという行為。
自分の都合だけを通すわけにはいかず、ときにはある種の自己犠牲も払う。
自分のこと、その場にいる仲間のこと、
組織のこと、会社のことを真剣に話をしている姿。
没入できる場、本気になれる場。
自分の利益への固執を超えた、損得勘定を超えた姿。
そうした参加者の姿に、突き動かされているのでしょうね。
余談ですが。
上のような話を書くと、マネジャーぐらいまでの話に聞こえるみたいですね。
でも、あるんですよ。
組織の上層に立つ人たちが、利益代表の立ち位置から一歩踏み出し、手を取り合う瞬間が、
同じ方角に視線を向け、ものすごい推進力が生まれる瞬間が。
確かにある。
上層に行けば行くほど、きれいごとだけではすまないことは想像に難くないと思いますが、
その通りで、政治が絡んでくるから、なかなか素直に手を取り合えない。
それでも、確かに手を取り合う瞬間は起こりうる。
そんな時間に立ち会うと、
もうやめられないですね、ファシリテーター。笑
他方、寄り添いたいのは、ひとりひとりの悩みに対する真剣な想いです。
悩みそのものに寄り添いたいわけではありません。
言い換えれば、慰めたいわけではない。
参加者が、抱える悩みを克服したい、前に進みたい、ともがくその過程。
自立して生きていきたいという姿勢。
寄り添い、支えていきたいです。
インパクトジャパンを一言でいうと?
感動劇場
インパクトが他のトレーニング会社やコンサルティング会社と違うのは、
参加する皆さんの心を揺さぶる体験を本質的に大切にしているところです。
変革は人々の感情に訴えるものがなければ成功しないと、
いみじくも、かのJ.コッターも、喝破するところです。
人も組織も悩みを乗り超えるプロセスでは、
どこかの瞬間に、きっと心揺さぶられる体験があるはず。
私たちは、参加者が研修という舞台でプログラムに没頭し、
自身と他の参加者の心を揺さぶる、劇場、すなわち感動を生む時間と空間を提供していると、
自負しています。