こんにちは、イメージソース広報の中丸です。
常に最先端のデザインとテクノロジーが融合した作品が生み出される“現場の秘密”を定期的にお届けする『IMG SRCのソース』第3弾は、イメージソースの新人事制度について弊社代表の小池にインタビューを行いました。
□小池博史 代表取締役社長 1969年生まれ 福島県出身
テクノロジー、デザイン、アートに精通し、最先端の技術を取り入れたデザイン性の高い作品を得意とする。Tokyo Interactive Ad Awards、Cannes Lions International Advertising Festival、ほか国内外のクリエイティブ・アワードを数多く受賞。近年は、ウェブ、インタラクティブ・インスタレーションに加え、プロダクトやサービスの開発にも意欲的に取り組む
社員が安心・集中して仕事に取り組める環境作りたい
中丸:まず最初にお聞きします。ズバリ、イメージソースにとって社員とは?
小池:イメージソースのアセット(資産)は、クリエイティブ・クオリティ・R&D~Prototypingであるとともに、最大の資産が、これを実践していく担い手となる”社員”です。当社の社員は、他社を追随していくようなパブリッシング手法ではなく、独自性・先進性・ハイクオリティなアウトプット創出を常に心がけている人材であり、今後もさらに研ぎ澄ましていってほしいと。そのためにも、社員がアウトプット最大化、高いコミット力と社員が安心して働ける環境を創造していく必要があると考えています。
中丸:そもそも人事制度はありましたが、なぜ新制度を導入をしようと思ったのですか?
小池:新人事制度は、営業戦略の実行力をより強固なものにするため、人事戦略も同じく進めていかなければならないという想いから今回テコ入れをすることにしました。
きっかけは、D2Cグループに参画したことです。少し沿革を振り返ってお話しすると、我が社の文化であり、強みでもある「R&D」活動に、より集中できる環境を整えたいと思っていました。その環境整備をするためには、イメージソースに不足してた部分を補完してもらう必要があり、D2Cとの協業に至ったという経緯があります。
環境をよりよくしていくうえで、新人事制度の導入も延長線上にあったということになりますね。また、制度改革にあたっては、D2Cに溜まっていたグループ会社のノウハウを参考に、制度設計することができました。D2Cはいわゆる「親会社」ではなく、個社のアイデンティティを尊重するカルチャーであったことから、制度設計にあたっては”良いとこ取り”ができました。刷新された人事制度において、スタッフの成長過程と評価がイコールとなり、透明化されることでハード面だけではなく、ソフト面でも様々な環境を整えていくことが今後も重要だと考えます。
経営者と従業員も同じく背中合わせ
中丸:人事制度の特徴、改革への想いを教えてください
小池: まず、一番の特徴点は、評価がハッキリしていることでしょうか。いわば信賞必罰・グラデーションが明瞭になっています。イメージソースでは、制作会社では珍しく、R&D~Prototypingにも非常に力を入れているため、社員は「クリエイティブマインド」のもと、社会実装・業界実装を常に意識して制作にあたっています。いずれ業界の著名人となるケースも出てくるだろうし、出てきて欲しいと思っています。その期待を伝えるためにも、会社での評価・報酬も当然に連動させるべきだと思うし、評価を明瞭かつ透明化することで、より一層その活動が円滑に進むと思っています。
一方で、社員には決して安穏としてほしくありません。勿論、会社の更なる発展という意味でもそうですが、会社と社員は二人三脚の”パートナー”なので、相互発展しなければならないし、切磋琢磨し続けてほしいと切に思っています。そのうえで、評価から報酬にかけては濃淡がハッキリしている制度にするということを意識しました。また、この制度の面白ポイントとしては、役員の評価・報酬にも踏み込んでいるところです。経営者と従業員も同じく背中合わせの関係なので、業績連動する制度としています。余談ですが、僕の給料が下がることも当然にあり得るわけです(笑)
中丸:社員の活躍を適切に評価したいと想いから生まれた人事制度なんですね。役員の評価があるというのも、社員としても透明性があって信頼ができます。
小池:そうですね。「透明性」については特に意識して設計しました。職能・等級・役職を”求める力量”でマトリクス化し、次、またその先への展望を社員がイメージしやすくなったのではないかと考えています。正直なところ、今までは、プロデューサー、アートディレクター、テクニカルディレクター、クリエイティブディレクターなど制作会社ならではの上級職しか目指す指標がありませんでした。しかし、今回”求める力量”を明文化したことで、ステップ、ベンチマークがわかり易くなったのではないかと思います。
特に若手の社員に至っては「先輩社員の背中を見ろ」的な精神論での成長だけではなく、着実な成長へのイメージが付きやすくなったのではないでしょうか。先日記事でも紹介した、「MVP投票・表彰制度」による上司からの評価だけでなく、多面的に他己評価を行ういわゆる360°評価も合わせて行うことで、社員同士切磋琢磨し、高めていってほしいと思います。
-新制度導入はマインドセットが重要
中丸;導入にあたって苦労された点を教えてください。
導入にあたっては、入念かつ慎重に取り組みました。単に制度を導入するわけではなく、経営と従業員の”同調”がとても重要だと思っていたので、経営理念から導入への想いなど、幾度も説明を行ってから導入に着手しました。後日談になりますが、実はこの説明が不十分だったこともあって、半年間ほど新制度導入を延期させた事実もあるのです。その半年間は、殆どスタッフへのマインド醸成に注力しきったといっても過言ではありません。
また、運用についても日々、苦心苦労し続けているのが実情で、6ヶ月ごとの目標設定、複数回の面談実施、評価を繰り返し続けるのは正直並々ならぬ労力がかかっています。ですが、労力がかかる一方、徐々に効果が見えてきていて、大変ではあったが、振り返ってみると制度改革を行ってみて、本当に良かったと実感してるところです。
中丸:実際に運用してみて1年が経ちましたが、社内の評判はいかがですか?
小池:まだまだうまく運用できていなかったり、見直さないといけない部分がありますが、概ね好評です。「明確になって良かった」「成果を出しやすくなった」などの声を良く聞くようになりましたね。ただ、当然のことですが、社員も評価する上司も慣れてないので、継続的な説明・啓発は必要だし、今後もアジャスト、ブラッシュアップしていく必要はあると考えています。
我々が制度設計をする中で、最も強く意識したのは、昨今の働き方改革やダイバーシティへの考え方についてです。一昔前の、長時間労働や深夜・休日勤務を美徳とするような時代は完全に終焉しています。コンプライアンスを優先するのは当然のことですし、より少ない労働力から最大の効果を創出し続けなければならないなかで、今回の制度改革だけではなく、D2Cグループののアセットを最大限に活かし、クリエイティブ力、R&Dによる独自・先進的な発信力、各種制度、福利厚生運用によって、22世紀にも存続していける会社にしていきたいと思っています。
いかがでしたでしょうか。
社員の活躍を適切に評価したいと想いから生まれた新人事制度。
社員一人一人が、クリエイティブマインドを持って仕事に取り組む、新たな作品を生み出す土台となるとなっていくのではないかと思っています。
そして、当社では最先端のテクノロジー、デザインの現場で挑戦したい、世に出ていない新しい体験を創出したい意欲のある、主体的に行動できる方を随時募集しています。ぜひ一度話しを聞きに来てみてください。