どーもどーも! イジゲンでインターンをするはずが。。。(以下略)
でおなじみの岩永です!本日は前回に引き続き、日本のイジゲンとの日越合同会社である、
VOYAGERでのオフショア開発の現場と、そのリアルに迫りたいと思います!
*VOYAGERのサイトはこちら! → https://voyager.ijgn.jp
「オフショア開発」ってなんだ?
「そもそも、オフショア開発って聞いたことあるけど何なのかはよくわからない!」
といった方もいらっしゃるかもしれませんので、念の為ご説明しますね。
「オフショア開発」とはその名の通り、
ショア(shore 岸)から オフ(Off 離れる)する…
つまり、国内のシステム開発などの業務を、海外企業に委託することを指します。
メリットとしては、主に人件費削減によるコストダウンが挙げられます。
人件費だけで考えれば、日本よりも「安い」国はたくさんありますよね。。
それでも、ベトナムに仕事の依頼が舞い込むのは、やはりベトナムには数多くの優秀なエンジニアが存在する、ということが大きな要因かと思います。
日本目線で「オフショア開発」を依頼する流れは想像しやすいかと思いますので、
実際に海外で受注する側の視点で、その流れをご説明しますと…
① 顧客(依頼主)を見つける
② 依頼主による、開発現場の確認
③ 契約
というのが、大まかな最初の流れとなっています! 順にご説明していきますね!
① 顧客(依頼主)を見つける・・・
オフショア開発の場合、新規顧客を見つける手段としては、サイトや専門のWEBサービスへの登録等、色々とありますが… だいたい軌道に乗ってくると、紹介によるお仕事の依頼がほとんどのようです(会社によりけりかもしれませんが)。
最初のお客さんから他のお客さんを紹介してもらい、それを繰り返すうちに徐々にネットワークが広がっていく… といった形ですね。 この辺はわりと日本と変わらない?気もします。
②依頼主による、開発現場の確認・・・
ベトナムに依頼した会社側の方から、実際に担当者が現地まで派遣されたりして、実際の現場を確認されます。もし来られない場合は、初回に動画などで丁寧にご説明します(ここで現地のプログラマーのスキルや現場の規模・雰囲気を見てもらう感じです)。
③契約・・・
機密の諸々の契約書を書いてもらい、プロジェクトの実行に移ります。
以上のような流れになっています。
「やっぱり開発現場は実際に海外にまで足を運んで確認しないと!」というのは、怪しいから… みたいなマイナスなことばかりではなく、人と人との距離が近いベトナムの文化においては特に、開発チームとのコミュニケーションの入口を構築する上でも、とても重要なことだと思います!
オフショア開発にも種類がある
オフショア開発を受託する際に、大きく分けて2つのタイプがあります。
(詳しくは、僕がお邪魔しているベトナムの イジゲンVOYAGER の公式サイトにも記載があります!)
*お仕事のご依頼もこちらから! → https://voyager.ijgn.jp
① 請負型の開発
② ラボ型の開発
①請負型の開発 とは・・・
その名の通り、開発プロジェクトを請け負い、仕様書に従って期限以内に仕上げる契約のことです。
作ってほしいものを明確に指定して、その通りに作ってもらうという、従来型の(というか一般的な)受託開発ですね。
②ラボ型の開発 とは・・・
一定期間開発チームを囲い込むような感覚の契約で、発注する仕事量の最低保証を行う契約のことです。
作ってほしいものがコロコロ変わるとか、試してみたいこと/曖昧な仕様がいくつもあるような場合に、開発チームが一定期間とことん付き合ってくれる感じの契約です。
VOYAGERでは、この2種類のオフショア開発をやっています。
それぞれのメリットは?
① 請負型の開発の場合・・・
安価に、指定された期限・仕様・品質を目標に、プロジェクトを完成させることができる。
② ラボ型の開発の場合・・・
開発案件が複数あったり、企画や仕様が変わる度に定期的に発注したい場合、
依頼主側の企業は、ベトナム側に優秀な人材(開発チーム ≒ ラボ)を、常に確保し続け、試行錯誤を続けることができる。
といったことが挙げられます。
今は「関係ないしなぁ…」とお思いの方も、今後の日本の行く末を考えると、
冗談抜きで「オフショア開発」に何らかの形で関係することがあるかもしれませんからね!
初耳だった方、ぜひ覚えておいてください。笑
↑みんな、そっちじゃない! 画面を見るんだ!
VOYAGERにおいても開発経験約10年の大ベテランやそこには及ばずとも7年、6年のベテランが
所属しており、技術の高いエンジニアが日々オフショア開発に臨んでいます。
一般的にオフショア開発においては、日本の会社から現地の会社に丸投げしてしまって、
もはや「単なる人件費削減」を目的としたオフショア開発を行う会社もあるようですが…
前回の記事で前述したとおり、VOYAGERは一味違います!
開発、仕様書を作る段階で関わることが多く、ばんばん口出しします!!
優秀なエンジニア同士が徹底的に意見を交わしあう… そうすることで、
より良いプロダクト、サービスを創り上げるのです!
オフショア開発における、救世主
そんな中、実は最も必要とさているのが、コミュニケーター(いわゆる、ブリッジSE)です!
この「コミュニケーター」の質・能力によって、品質も工程のスムーズさも…
とにかく、全てが大きく変わってきます! まさに救世主!メシア様!
先日の記事で、日本側とベトナム側とのコミュニケーションに支障はないと簡単に書きましたが、
実は、円滑にプロジェクトを進めることはとても難しいのです。。。(笑)
オフショア開発でのあるあるとして、「日本側が伝えたことが現地側に伝わっていない…」という、
コミュニケーション/何を「当たり前」とするかの文化的な行き違いの問題があり、イジゲンでもそういったことは少なからず起こっているようです。根深い!
これをどうにかせねば!と思って、色々と現地で独自にインタビュー等の深掘り調査をしてみたところ…
自分の経験も含め、大きく分けて3つの要因に行き着きました!
① 日本特有の「察する文化」の常識化で、日本側が説明したつもりになっていても、実際は伝わっていない
② ベトナムと日本を比べると、「精度」について意識の違いがある
③ ベトナム側で、プロジェクトの背景・意義・日本側の空気感の共有ができていない
① 日本特有の「察する文化」の常識化で、日本側が説明したつもりになっていても、実際は伝わっていない
まず一つ目の問題ですが、「察する文化」は日本特有のものであり…
残念ながら、違う文化を持つ国には通用しません!
例えば、日本の「一を聞いて十を知る」という考え方だと、結果的に伝わっていなかった場合には聞き手側の責任になりがちですが、僕がカナダで働いてた職場では… 「伝達不足は、伝える側の説明不足である」と考えていました。
違う文化を持つ人々がチームとして動く際には、自分の常識や「当然」を取り払って、柔軟に対応することが重要なんですよね。。
② ベトナムと日本を比べると、「精度」について意識の違いがある
そして二つ目。日本側では「1ピクセルまで仕様書通りに仕上げる」のが普通になっているのに対して、
ベトナム側では、「見た目が同じなら少々仕様書と違っててもいいんじゃね?(それより大事なことあるっしょ!)。」っていう考え方をする人の割合が多いような気がします…(良い意味で!)。
これはステレオタイプな感じもしますが、根本的な文化の違いが顕著に現れる部分でもあるので、
日本側はそこに注意しつつ、ベトナム側の開発者も双方の文化を意識した上で、より高いプロ意識を持ってもらうしかないですよね…。
③ ベトナム側で、プロジェクトの背景・意義・日本側の空気感の共有ができていない
最後、三つ目。個人的には「これがオフショア開発においてもっとも大きな課題なんじゃないか…?」と思っています。僕がベトナムに来て気付いたこと… それは、現地側にとって
・誰と一緒に働いているのか?
・自分が関わっているプロジェクトがどのようなもので、社会にどのような恩恵をもたらすのか?
こういったことを想像力だけで感じ取るのは、現地側の開発者達にとって、本当に難しい!ということでした。
プロジェクトの背景的な諸々が整理されないまま/伝わらないままだと、指示が耳に入っても心が動きません。。個人的な目的やゴールを設定するには、やっぱり抽象的な "燃料" も必要ですからね。
ただただ働く… という単調な作業は、どうしてもモチベーションを保つのが難しく、
国境や文化どうあれ、人は否が応でも退屈を感じてしまいます。。
結果、成果もそれなりのモノになってしまったり、そのまま「精度」として現れたりします。。
(VOYAGERには、最終防壁・救世主であるトライリンガルなフクさんがいるので、ちゃんとチェックは入りますよ!)
これらがすべて改善した未来があったとして、
・自分がどんな人と働いているのかがわかる!
・自分が関わるプロダクトが、社会にどのような価値を生み出しているのかわかる!
という感じで、プロジェクトの価値や意義を手に取るように現地側でありありと感じることができれば、
目の前の仕事はただの作業ではなく、現地側の開発者達にとっても、非常に意義のあるものになるはず!
そんな未来では、先述した「精度」がプロ意識の高さとして現れるでしょうし、
国に関係なく、己の仕事に誇りをもっている人が国境を越えてBorderlessなチームとなり、
素晴らしい仕事を成し遂げることでしょう…。
このように、現状の課題や理想像を踏まえて、日本とベトナムの橋渡しを行ってほしい… というのが、
「コミュニケーター」と呼ばれる、ブリッジな人材 ≒ 我らが救世主、メシア様に求められる真の役割となります!
「伝える」だけでなく、 「どう動いてほしいか、どういう背景があるかを、文化の間に立って的確に伝える」
そういった、Borderlessを地で行くようなキラキラなスキルをお持ちのお方は、
ぜひイジゲンで!VOYAGERで! その力を思う存分発揮していただければと思います!
以前からイジゲンでは日本で働くベトナム人のコミュニケーターを募集しているのですが、
僕が思うに、的確なタイプとしては以下のような方が当てはまるのかなと思います。
・人と話すのが好き
・多様な価値観を理解しようとする姿勢がある
・日本文化に理解がある
・気遣いができる
・ベトナム人も日本人も、盛り上げることができる
これを読んで、
「自分なら、上手に日本とベトナムを繋いで、もっといい仕事を生み出せる・救世主になれる!」
と思ったそこのあなた!!
現在、日本のイジゲン、ベトナムのVOYAGERにおいて、救世主となるコミュニケーターを絶賛募集中です!
☆ Làm việc tại Nhật Bản ベトナム人コミュニケータ募集!
またベトナムからの留学生など、日本で在学中/留学予定の方もぜひ!
「エンジニアとしてはこれから勉強…」という方も大歓迎です!
☆ イジゲンと一緒に成長したいエンジニアインターン大募集!
ぜひご応募、お待ちしております!!!
P.S ベトナムで幸せ(でもシングル)な日々を過ごすこんな奇跡の僕ですが…
先日、とんでもない発見をしてしまいました。。。
…ある日、記事作成のネタ探しのため面白いことはないか? と近所のスーパーの紳士用下着コーナーを
何気なく歩いていると…
日本とベトナムの国交を揺るがしかねない決定的な違いを見つけてしまいました。。
まずはこちら↓をご覧ください。
↑こちらがベトナムの下着コーナー。一見普通に見えますよね…。
でもでも、よーぉおおおおく、見てください! とくに男性諸君の皆さん。。。
なにか… なにか、おかしくないですか??
そう。。。 そうなんです。。
ブリーフタイプしかない!! 押し寄せるカルチャーショック!!
*そして色が絶妙にダサい… orz
日本において、男性下着の中での「ブリーフ」といえば、(僕の中ではですが)せいぜい小4までの履き物。。 もしもそれ以降の年齢でブリーフを履いていた場合…
ましてや! それがこともあろうに、友達/クラスの中でバレてしまった場合…
「や~い、パンツマン! 変態仮面! ブリーフ博士〜! ヘ(゚∀゚ヘ) 」
…といった、子供(とくに元気な男子)ならではの無慈悲なあだ名をフルオートマティックにつけられてしまい、まさに人の噂も75日間はイジられること不可避!!
…それが、残酷な日本でのブリーフの立ち位置かと思います……。(神聖なブリーフ派の方々、すみません!)
危険すぎる。。 どうやら、奇跡の男の現地深掘り調査によりますと…
ベトナムでは、「大人の象徴!」としてブリーフが圧倒的な一強を誇ることが発覚!
ォ…大人の象徴?
この「大人の象徴」が気になり過ぎて、ベトナムの様々なスーパーに行く度に下着コーナーまで出向いて入念に調査してみたのですが(怪しい日本人)… 驚いたことに!
「もはやベトナムの世界線上には、トランクス(もといボクサーパンツ)は存在していないのでは? …何か国家的な巨大な陰謀のもと、大胆な文化の改編/記憶の改ざんが行われたのでは…???」
と、思わず進撃の中二病が発動した勘違いをしてしまうほどに、存在自体を抹消されていました。。
このままでは、ベトナムのことをサッカー大国ではなく「ブリーフ大国」だと勘違いしてしまう人が出てきかねない状況。。
私は、日本人というよりも、ベトナムを愛する一個人として!
一刻も早いボクサーパンツの普及を望みます。。
…いや、まてよ。。これもあの日のゲイの一件のように、文化の違いというものを柔軟に受け入れきれていない自分こそがいけないのだろうか…。 *詳しくはこちら
… クンカクンカ *詳しくはこちら
それではまた次の記事でお会いしましょう!
(僕がいるVOYAGERはこちらです → https://voyager.ijgn.jp )
Hen gap lai !(ヘン ガップ ライ)→ またね!