ICONIC CO., LTD. に入る前
大学卒業後は会計事務所に入りました。業務内容としては、中小企業や開業医の毎月の月次決算及び期末の税務申告がメインでしたが、資産税も扱う事務所だったので、保険販売や相続税申告、不動産売買の申告といった幅広い経験をさせてもらいました。また、社内に税理士が多く、独立志向の強い人達の中で働かせてもらったことは今でも大きな財産となっており、「何の仕事をするか」よりも「誰と仕事をするか」が重要であると身をもって知りました。 その後、20代のうちに海外で働きたいと思っていたので、海外展開を検討している製造業の経営企画室へ転職しました。製造業の経理処理や600人以上の規模がある社内オペレーションなど、未経験の部分については非常に勉強になりましたが、一方で、駐在による海外勤務を目指している自分がそもそも甘いと感じ 、もうこのまま海外に出てしまおうと考えました。そこで、11ヶ月という短い期間でしたが退職し、友達が働いていることを理由にベトナムのハノイを選びました。 ハノイではボランティアの日本語教師として約5ヶ月働きました。ベトナムでの生活で海外に出てしまおうと考えました。ベトナムでの生活にも慣れてきた頃、このままこの現地就職しようと考え、Skype面接が可能な企業が多く掲載されているWantedlyで弊社社長と出会いました。
現在
現在は人事労務コンサルティング部門(HR Consulting)で働いています。弊社の本業である人材紹介事業の中でお客様から採用後のサポートへのニーズがあり、立ち上げられた部門です。会計事務所に勤務していたときも、社労士事務所と提携しながら業務を行っていたため、自分の今までのキャリアと重なる部分は多いです。しかし、当然ながら国が異なるため、今はベトナム労働法やその周辺分野について、日々勉強しています。こうした形式知については、汎用性があるため、人材紹介事業のスタッフとも共有しながらICONICの財産として積み重ねていっています。 この業務で最も重要なのはベトナム人スタッフとのチームワークです。一般的な情報については日本語もしくは英語で入手できますが、細部の規定や実際の運用についての情報は、ベトナム語で取得せざるを得ません。そのとき、コミュニケーションでつまづくと、無駄な時間が生まれ、結論もブレてしまいます。ただ、このような難しさがあるからこそ自分の仕事に価値が生まれるため、今後も常に意識すべきだと思っています。
ICONIC CO., LTD. について
ICONICは創業後8期目になりますが、今でもベンチャー企業としての姿勢を失わず、既存事業と並行しながら、新規事業の立ち上げを進めています。そういった社風の中で働いてこなかった自分には非常に新鮮な環境であり、日々勉強させてもらっています。また、社員は皆、自らベトナムを選んで飛び込んで来ているため、それぞれが自立した考え方を持っており、それが自分にとって大きなプラスになっていると実感しています。 また、ベンチャー企業は基本的にバックオフィスのために人を使う余裕がありません。そのため、私の場合は会計を経験してきたということで経理を手伝ったり、広報の経験がある方であればメインの業務とは別で行ったりと、全員で会社を運営していく雰囲気があります。
今後どういうことをしていきたいか
人事労務コンサルティング部門は、比較的新しい部門であるため、まだ標準化・効率化できる部分がかなりたくさんあります。まずは、そういった部分を整備した上で、ベトナム国内の別拠点や他国への横展開ができるような形を作っていきます。 一方で、せっかく自由に提案して挑戦できる環境にあるため、既存業務にとらわれ ず、アジアにおいて新しい価値を生み出していきたいと思います。