【CEOが語る】"はやい・やすい・巧い"フツパー誕生秘話 | CXO
自己紹介フツパーの大西洋と申します。「たいせいよう」と書いて、「おおにしひろ」と読むのがポイントです。最近はポケモンパンに付いているポケモンシールの採集にハマってます。兵庫県出身の現在26歳。広...
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小川 洋平 / エンジニア
神奈川県出身。学生時代に空気圧制御ロボットの製作及び制御について研究、卒業後は工作機械業界にて主にNC制御盤の製造を担当。 退職後は技術請負として、新型車両の実験開発業務に従事。その後機械学習の勉強を始め、エッジデバイスを用いた検知システムの開発などに取り組む。 2021年12月よりフツパーに参画。
請負派遣で自動車メーカーに常駐して、自動車の耐久性や性能などを実験・分析する仕事をしていました。具体的には、自動車の周りの気温を上げたり下げたり、強い風を当てたりして、自動車にどのような影響がどの場所にでるかを観察し、分析する仕事です。
前職では、車体の内装を触って硬さを評価したり、内装の見栄えを目で評価したり、人間の感覚である嗅覚、視覚、聴覚、触覚を使う官能評価を用いる機会が多くありました。ベテランの方はこれまでの経験で培われた、これだったら合格という自分の感覚的な評価軸を持っているのですが、若手社員はそういった基準を持っていないので、官能評価の習得は難しいという課題がありました。
官能評価をするためのスキルは簡単に身に付けられるものではないので、ベテランの隣で見て覚えたり、ベテランがダメだといったモノを見に行って何が悪かったのかを自分で確認しに行ったり、官能評価をするための感覚的な評価軸を習得するのはかなり長い道のりです。
社内でもそういった技術継承がうまくできていないという課題感はあったものの、日々の業務に追われていて、誰もその改善には手を付けられないという状況でした。
官能評価の他にも、技術を教えられるベテランがいない部署があったり、ベテランと若手とのコミュニケーションが上手くいかなかったりと、ベテランから若手へと技能が上手く伝えきれていないということが製造業の現場で起きていると感じていました。
そういった環境を変えられないかと常々考えていた時に、webでAIに関する記事を読んで、これだったら今の状況は変えられるのではないかと思ったのが、AIに興味をもったきっかけです。
まずベテランの技術をAIに覚えさせて、若手がAIの動きを見て学ぶことによって引継ぎが可能になるのではないかと思ったんです。正直、その時は”AIは魔法”だと思っていました。
AIへの興味が強くなり、集中してAIを学ぶ為に会社を退職してAIが学べるプログラミングスクールに通い始めました。
スクールに入学した当初は、大学で少しだけC言語を扱ったことがある程度で、Pythonなど、AIに関するプログラミング言語については素人同然でした。そこから、スクールではプログラミング言語も含め、AIについて基礎から学び始めて、最終的にはライブラリを使用せず、自分で1からコードを書いてAIアルゴリズムを構築できるようになるまで勉強しました。
授業のコマ数は多くなく、内容も教科書通りの授業を受けるというよりは、課題を渡されるというものだったので、自習室にこもって1日12時間くらい勉強したり、同じスクールに通っていたメンバーと難しい課題を解くという生活を4~5か月間していました。
多種多様ですね。AIスクールに入学した理由も勉強したい分野もそれぞれ違い、自然言語について学びたい人もいれば、コンピュータビジョンを学びたい人もいました。
バックグラウンドもさまざまで、初心者からエンジニアを目指している人もいれば、スキルアップがしたい人、新規事業立ち上げの為にエンジニアのスキルを身に付けたい人等々。いろんな人がいましたが、共通して貪欲に学ぼうという姿勢がありました。
僕自身でいうと、画像系の分野を学びたくてAIスクールに入りましたが、スクールでは画像認識だけではなく自然言語、音声、テーブルデータ、時系列データなど幅広く学ぶことができるので、AIに関する一通りの知識を得ることができました。
スクールに通うきっかけになった「製造業の技術継承」という課題感から、製造業の現場にAIを導入する仕事をしたいと思って、「製造業」×「AI」というキーワードで就職活動をしていました。でも、多種多様な「製造業」の現場に向けて「AI」を提供している企業というのは本当になくて・・・このまま該当する会社がなければ自分で0からやる、起業しかないのかと思っていたタイミングでフツパーに出会って。大西社長に面談で自分のやりたいことをお話したら、大西社長が「まさにうちの会社じゃん!」と。
フツパー以外にも複数社お声をいただいていて、そのうちの一社は地元の神奈川県の会社で、製造業ではないですが外観検査もしていたのでフツパーとどちらに就職するのか迷いました。
だけど、やっぱり製造業の課題解決に取り組みたい気持ちが強かったので、フツパーという会社は自分にぴったりだと感じて、フツパーに就職することを決めました。
代表取締役兼CEO・大西のインタビュー記事はこちら↓
一番驚いたのは、入社してすぐ現場の仕事に関われたことです。
一般的には、まず座学から始まり、いくつかの研修を受けて初めて現場での開発業務に携わりますが、フツパーの場合は、基本的な研修を受けた後は先輩の案件に同行し、現場に足を運んでOJTでスキルやノウハウを身につけていきます。先輩の動きや現場をみて学ぶことができるので吸収スピードも速かったと思います。OJTの後も自分がやりたかった現場での開発業務にバリバリ関われていますし、本当に裁量が大きくて、手をあげれば自分のやりたいことにどんどん挑戦することが出来る環境だなと感じています。
物体検出やセグメンテーション、姿勢推定を用いる案件など、いろんな案件を担当しています。現場に行って画像を集め、AIアルゴリズムを構築し、お客様の声を聞きながら、現場で本当に役に立つAIを作っています。
もともと、人の五感をAIに学習させることで、ベテランから若手社員への「技能継承」を行うためにAIを勉強し始めたので、人が見て判断しているモノを、AIに学習させるような案件は特に楽しいですね。
AIエンジニアだけでなく、ネットワークやインフラ、光学技術など、いろんな得意分野に精通したエンジニアが活躍していることが大きな特徴だと思います。リモートワークもできますが、出社している割合が高かったり、Slackでタイムラグなく意思疎通ができるので、コミュニケーションの頻度も高いです。そういった環境なので、自分が詳しくない分野についても周りのエンジニアから学びながら仕事を進めることで着実にスキルアップに繋がっているなと感じています。
9:00 移動
10:00 お客様の工場でデータ収集などの作業
12:00 昼食
13:00 収集したデータの整理
14:00 収集したデータを元にAIモデルを構築し、AI学習
15:00 移動
17:00 リモートワークに切り替えて仕事
19:00 退勤
僕はこんな感じで、お客様の工場に伺って作業をしていることも多いです。
まだまだ実現への道のりが遠いですが、AIを使ってベテランから若手への「技能継承」を実現すること、前職で経験した官能評価を外観検査で実現するのが最終的な目標で、それ以外にも製造業の工場で抱えている課題にも取り組んでいきたいと思っています。
そのために、今は現場での案件も積極的に担当していきたいですし、研究開発にも取り組んでいきたいと思っています。
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