HR事業部のSES営業チームでは、クライアントさまの採用計画/課題に応じて、エンジニアやデザイナーといったIT人材のアウトソーシング提案を行っています。
今回は、フリーランスエンジニアの日吉さんに、案件を受ける際の基準やハイウェルとの協業事例について、営業担当の佐久間さんを交えてお話を伺いました。
営業からフリーランスエンジニアに転向した理由
ー日吉さまは現在、フリーランスでエンジニアとして活動されていますが、これまでのご経歴をお聞かせください。
日吉:理工学部の機械工学科を卒業し、総合電機メーカーで機械設計を担当していました。エンジニアとは全く異なる分野からスタートでしたね。
ただ、自分の性格や趣向を考えて、手に職をつけようと情報処理業界に転職しました。ただ、当時は1980年代の終わり、バブル崩壊直前の頃で、情報処理はかなり怪しい業界と見なされていたんですね。
親からは「プログラマーだけは絶対になるな」と言われていましたが、既に出来上がった業界よりも新しい業界の方が面白そうだと思って、大手繊維メーカーのシステム系子会社に社員として入社しました。専門技術は持っていませんでしたが、当時は比較的誰でも入社できる状況だったんです(笑)。
そこでは主に汎用機関連のプログラミング言語を学びながら、比較的簡単な業務からスタートしました。
ーそこからプログラマーとしてのキャリアがスタートしたんですね。
日吉:ただ、途中で現場の人間と衝突したのをきっかけに、開発から営業に配置転換となって(笑)。
でも営業がすごく楽しくて、次の転職先にも営業として入社しました。そこから何社か営業として渡り歩きました。そのうち、「これだったら絶対いいはず」という事業のイメージが湧いてきたので、新規事業としてやらせてくれる会社を探して入社しました。インターネットの黎明期だった1998年頃のことです。
半年くらいで売上が立ち始めて、「やっぱり思った通りだ」と。でも1年くらいで、別の事業プランを社長に提案したんです。けど、うちではできないと言われたので辞めました。
その事業プランは当時出てきたばかりのJavaを使用したものだったんですが、私はJavaが10年後、絶対に第1言語になるという確信があったんですね。
Java言語はブルーオーシャンだと思ったので、まず自分がJavaを扱えるようになろうと技術者に戻りました。
ーそれからフリーランスエンジニアとして仕事をされたんですか?
日吉:はい。まずはJavaのアプリケーションサーバーの運用保守から入って、徐々に開発の仕事もするようになりました。
お金が稼げるから始めたのではなく、主流の技術を追っていれば案件もたくさんあるだろうと思って取り組んでいました。
日吉:その後、法人化して社員を雇ったり、フリーランスを使ったりして、そんなに大きな技術を持っているわけではないけど、それなりの規模で運営していました。
ただ、リーマン・ショックで全てが吹き飛んで、全てがゼロになったんですね。そこから何のために仕事をしていたのか、なぜ転職を繰り返していたのか、深く考え直しました。結局、人に喜んでもらいたいから仕事をしているんだと気づきました。
むやみに人を増やしたり売上を伸ばそうとはせず、世の中に喜んでもらえる仕事を目指そうと、フリーランスとして再スタートを切ることにしました。
案件を選ぶ条件は、紹介者は誰か・人を喜ばせる仕事か・わくわくするか
ーハイウェルを知ったきっかけを教えてください。
日吉:付き合いのあった会社に佐久間さんも出入りしていて、そこで知り合いました。会ったその日にすぐ飲みに行ったんですよね。
佐久間:その時は実際のご契約には至らなかったんです。でもその後も連絡を取り合って、出会ってから数年後に初の契約となりました。
日吉:佐久間さんと初めてお会いした時に、ちょっと何かオーラを感じたんです。
佐久間:いやいや(笑)。
日吉:いろんな営業の人を見てきたけれど、なんかちょっとこの人違うなって思って。すぐに案件の成約に至らなくてもお付き合いは続けたいと、マメに連絡はさせていただいていました。
ー2022年にハイウェルと契約したと伺っていますが、決め手は何でしたか?
日吉:やっぱり佐久間さんの紹介だったからですね。私は人で動きますから、佐久間さんとであれば、どんな案件でも一緒に仕事をしたいと思っています。
ー佐久間さんの魅力は何ですか?
日吉:佐久間さんからは、とても真面目で真剣に取り組む姿勢が伝わってきます。
例えば、単価交渉の際に、「今回はこの金額ですが、次の案件ではご希望に沿うよう努力します」などと、心からそう言ってくれるんです。それに、案件の質がいいんですよ。良い案件を持ってくるので、日頃から技術者のことを考えて真面目に営業しているんだなと感じます。私にとってカリスマのような存在ですね。お客さん先の方たちからも評判がすごくいいんですよ。
ー佐久間さんから紹介された案件で、印象に残っているものはありますか?
日吉:大手メーカーの製造業現場のプロジェクト管理の仕組みを作る仕事ですね。新しい技術を使って、スクラム方式で進めていきました。いろいろなチャレンジを許容してくれて、すごく楽しかったですね。佐久間さんから素晴らしい案件をいただいて、本当に感謝しています。
ー佐久間さんは、なぜその案件を日吉さんに依頼しようと思ったんですか?
佐久間:日吉さんが案件を選ぶ基準は、「人が喜ぶ仕事」と「自分自身がわくわくする仕事」の二つだと考えていて、今回の案件は特に後者だなと思ったんです。……この基準って、あってますか?
日吉:そうですね。どちらが優先かって聞かれるとやっぱり人に喜んでもらうことですが、どちらか一つだけでも満たされればいいですよね。
この案件は本当に楽しかったです。コロナ禍でプロジェクトが縮小されてしまったのは残念でしたが。
佐久間:多くの企業が予算をカットしましたからね。ただ、今は戻ってきていますね。
日吉:案件も増えていますよね。今日もいくつか紹介をいただきました。
ーハイウェルさんのサポート体制について、同業他社と比べて良かった点はありますか?
日吉:直接的な答えにはならないかもしれませんが、佐久間さんがイキイキとしていることから、ハイウェルさんの社内の雰囲気が良いと感じています。
佐久間さんからは、社長さんの話をよく聞くんですね。社長さんのことがすごく好きなんだなと感じますし、そういった面からも、いい会社だなぁと思います。
心のある技術者にこそ、ハイウェルをおすすめしたい
ーどんな時に仕事のやりがいを感じますか?
日吉:お客さまから心からの「ありがとう」をもらえたときです。結構昔の話になりますが、20年以上前に外資系の製薬業界向けCRMシステムを担当したんですが、私が入った時はかなり入り組んだ状況だったんですね。担当者も次々と辞めてしまい、開発者は海外の人だけ。けれど、なんとか乗り切ってリリースすることができました。
最終的に「大変な状況だって聞いていたんですけど、日吉さん、完成したじゃないですか。ありがとうございます」って言われて。すごく感動しましたね。
ー今後の展望について教えてください。
日吉:年齢も考えると、あと数年でこの業界を離れようと思っています。ただ、それまでは自分のキャリアや経歴を生かして、何か喜んでもらえるのであれば、この仕事を続けたいです。
ー最後に、ハイウェルへの登録を検討されているエンジニアの方にメッセージをお願いします。
日吉:心のある技術者であれば、ぜひハイウェルさんとお仕事をするのをおすすめします。ただ、お金だけを求めるのであれば、他の場所が合っているかもしれません。ハイウェルさんは、心を大切にする会社だと感じています。