株式会社ヒトノテで取締役をしている阿部です。
Wantedly初登場ですが、タイトルにある通り、2023年3月で5年9ヶ月勤めた株式会社ヒトノテの取締役を退任し、退職します。
といっても完全に籍がなくなるわけではなく、4月以降も業務委託としてヒトノテには携わってきます。
この記事は、退職エントリーとして私がヒトノテで働くことになった経緯、なぜ退職するのか、ヒトノテがどういう会社なのかをお伝えできればと思います。
成長途中の会社ですが、ぜひヒトノテという会社を知っていただけるきっかけになったら嬉しいです。
■なぜ、退職エントリーをWantedlyで書くことになったのか
最初に、なぜ今回Wantedlyで退職エントリーを書くことになったのかという経緯を。
ヒトノテでは、2022年6月頃から広報の安井が毎月企画を考えてWantedlyで記事を作成/公開しているのですが、私が退職エントリーを書く事になったきっかけは、代表坪からのSlackでの一言でした。
退職する役員に自社の媒体で「退職エントリーを書かないか?」と言ってくる代表は率直に面白い方だなーと改めて思いました(笑)。
そして私自身、退職エントリーを書いた経験がないこと、書く事によってヒトノテという会社を知ってもらう機会にもなると思い、今回退職エントリーを書いています。
■振り返り
ここからは、私がヒトノテへ入ることになった経緯やヒトノテでの仕事、退職理由などの振り返りを記載します。
▼代表の坪との出会い
2015年4月頃、私は転職活動をしており、その転職活動でクラウドワークスの面談に行った時の面接官が、代表の坪でした。
当時は、面接官と求職者という関係でお話をしたのが最初です。面接では、人生の隠居後に何をやりたいかという話で盛り上がったのを覚えています。
その後私はめでたくクラウドワークスに採用され、坪と一緒に仕事ができると思っていたのですが、いざ入社すると私の入社日に坪が部署異動となり、一緒に仕事をすることはなく、そこから3ヶ月後に坪はクラウドワークスを退職しました。
▼ヒトノテへの入社経緯
坪の退職後もたまにご飯に行ったりの交流がある中で、2017年3月頃坪から連絡がありました。
「阿部さん、そろそろ仕事を辞めるんじゃないですか?辞めるんだったら一緒にやりませんか?会社を作るんですよね。」と誘われたのが、ヒトノテに入ったきっかけです。
当時の私はクラウドワークスでの業務が一段落したタイミングで、転職を考えていた時期でもありました。
ただ、誘われたからすぐに一緒にやろうとは、ならなかったです。というのは、私のスキルや業務経験は、サービスを立ち上げたり、プロダクトを作ったり、磨き込んだりすることで、坪がこれまで仕事としてやってきたWebマーケティング(SEOやCVR改善など)のスキルや領域とは違うものだったからです。
このため、最初に坪に誘われた時の回答は、「Webマーケとか専門的にはやったことがないので、迷惑かけるだけですよ。」と、笑って返答したのを覚えてます。
その際、「他を見てからでもいいから、選択肢の1つとして真面目に検討してほしい。」と言われ、「阿部さんと一緒にやりたいんです。」と言ってもらったのを昨日のことのように覚えています。また、私の得意領域を活かすべく「事業は新規で作りましょう。」ともお話いただきました。
そこから私は転職活動を開始、他社の話を聞いたり、選考に進んだりしていく中で、ヒトノテを選択肢の1つとして考え始めました。
当時の私は、”一番挑戦できる環境はどこか?” ということを軸に転職活動をしていました。
最終的に複数の選択肢からヒトノテを選びました。これは、会社の立ち上げや経営に関われるという点で大変魅力を感じ、新しい挑戦ができると考えたからです。
2017年5月22日に新橋の居酒屋でヒトノテにJoinさせて欲しいとお伝えし、坪と握手をしてヒトノテへの入社が決まりました。
▼ヒトノテでの仕事
現在のオフィスは西神田にあるのですが、私が入社した時は、九段下にあるシェアオフィスからのスタートでした。
一番最初の仕事は、役所に自分の保険証を発行しにいくという事務手続きでした。これまでの社会人生活では、会社に書類を提出するだけで保険証を受け取れていたのが、自身で手続きをしないと何も前に進まないという当たり前のことに気付かされたのを覚えています。
そこからは、主力事業のWebコンサルティング業務のクライアントワーク、自社メディアの立ち上げ、新規顧客獲得のためのアウトバウンド営業、インバウンド営業、業務のサポートなど、できることは何でもやりました。
入社前に話をしていた新規事業作りも、投資家の方を入れてどういったサービスにするのかを掘り下げ、事業化に向けて進めていました(ただ、この事業は、資金調達をする直前まで話は進んでいたのですが、どういったサービスにするのかを掘り下げた結果、自分たちが考える事業と、方向性とのギャップが大きくなりすぎたため、事業化は見送る判断をしました。)。
少しずつ社員や業務委託・インターン生などの新しいメンバーを増やしながら、採用や現在のオフィスへの引っ越し、備品や消耗品の調達、契約書の作成や労務規定の制定、サテライトオフィスの契約など、会社やオフィスを機能させていくため、1歩1歩、1日1日があっという間に過ぎ去り現在に至ります。
資金繰りで銀行へ提出する書類を作成したりトラブル対応したり、業務を効率化するためにツール導入をしたりと、会社でやっていることの意思決定や活動のほぼ全てに関わることができました。
▼退職理由
会社環境や人間関係などに不満はなく、充実した日々を過ごしていたのですが、この2~3年で、心境の変化がありました。
それは、サービス作りやプロダクト開発・事業作りに、もっと深く関わりたいという想いです。これは、ヒトノテでの仕事をやっていても埋めることができない気持ちとして、日々大きくなっていきました。
当然ヒトノテで事業を作ることを最初に考えたのですが、何度考えてもヒトノテは「Webコンサルティング」の会社というのが頭の中にあり、ヒトノテの中で自身の気持ちをおさえること、昇華させていくことは難しいという結論に至り、退職を決断しました。
役員としては自己中心的でフォローのしようもない結論なのですが、これが退職理由となります。
■株式会社ヒトノテはどういう会社?
せっかくWantedlyで退職エントリーを書いているので、ヒトノテという会社についても書きたいと思います。
株式会社ヒトノテは、Webコンサルティングを提供している会社です。主にSEOやCVR改善、コンテンツマーケティングを提供しています。サイト制作や広告出稿など、Webに関することは、SNSマーケティング以外、ほぼ全てでお客様のご要望に対して、ご支援することができます。
また、代表の坪は「退職する役員に退職エントリーを書かないか?」と打診するくらい、ウェットにコミュニケーションを取る方なので、個人的な悩みや相談なんかも親身になって考えてくれます。
個が際立ったメンバーが多く、様々な業界で活躍してきたメンバーがおり、話していても話題が尽きず、色んなことに全力で盛り上がることができるので、仕事以外でも飽きることなく、過ごすことができる人々が揃っています。
▼どういう人がヒトノテに向いている?
大前提になりますが、主力事業であるWebコンサルティングに関するご経験やスキルがある方となります(当たり前ですが)。
ヒトノテは、社員や業務委託(副業を含む)、インターン生と様々な雇用形態で働く人がいますが、その中で業務に関する境界線はなく、それぞれの方に裁量を持って業務を担当していただいています。このため、進め方や考え方はベースを担当の方にお任せして進行することが多いです。
そして、ご支援するクライアント様の利益や成果に繋がることが最重要と考えているため、代表も含めて、コトに向かって止まらずに進むこと、前に進めること、成果に繋げることを最大限に考えて取り組んでおり、偉い人が言ったから、、という考えで話が進むことは、ほぼありません。
クライアント様がこう言ったから、、で話を進めることももちろんありますが、それが利益や成果に繋がらない場合は、どうするのが最善なのかを、あえて言わせていただくことも多々あります。こういった環境がやりやすそうと感じていただける方は、すぐに馴染めると思います。また、そういう環境で挑戦したい、経験を積んでいきたいという方も向いていると思います。
▼採用活動について
過去には全く未経験の方を採用したり、応募してきた職種と違うことをやってもらっている方も社内にはいるのですが、全員活躍しています(これはホントに!)!
採用する時は、その人が何をやりたいのか、何ができるのか、その人の成長に繋がるかを考えて、採用活動をしてきました。
ヒトノテに興味を持ってくれた方に対して、我々は「この人と働きたいか」というのをコミュニケーションの場で考え、この人はこういうことができるんじゃないか、こういうことが得意そうだというのをディスカッションし、働き方や雇用形態も含めて、結論を出しています。
募集をしていない時期でも、興味を持ってくださった方はその想いをぜひご連絡ください!
■最後に・・・
代表の坪と2人でスタートした会社は30名を超える組織となり、会社で受けられる業務幅もどんどん広がり、今ではWebに関する相談事項は、ほぼ受けられる体制になりました。
全ては、ヒトノテで一緒に働く仲間が、どんどん色んなものを持ち込んで来てくれて、それが社内に少しづつ浸透し、日々の変化や環境にも柔軟に対応し、会社もヒトも成長してきたのだと信じています。
一般的にありそうな、自身の気持ちを噛み殺さないといけない嫌なことやどうしようもない事故みたいなこと、人間関係など、本当に精神的にキツイなーということも多々ありましたが、私自身はそういう出来事をすごくポジティブに、エンターテイメントとして受け取っていて、経験できないことが経験できているという楽しさで、日々が過ぎ去っていきました。
こうやって書き出して振り返ってみると、私自身は本当に大したことはやってないなと思います。。。w
坪が年頭挨拶で「第2創業期」ということを話しているのですが、2023年の株式会社ヒトノテは、本当に第二創業期といえる1年です。私の退職でヒトの退社が発生し、新しいメンバーで、ヒトノテはさらなる成長を遂げると思いますので、今後も株式会社ヒトノテをよろしくお願いいたします!
最後になりますが、退職エントリーという貴重な機会をいただき、ありがとうございました。ヒトノテ繋がりで関わった皆さまと、どこかでまたご一緒できればと、そんな日が来るのを楽しみにしています!
株式会社ヒトノテ 取締役COO 阿部直記