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エンジニアではない文系大学生だった僕が当時「ヒカカク!」というWEBサービスをどうやって作ったか

初めて会った人に「最初はサービスどうやって作ったのですか?」、「ご自身でコード書けるんですか?」とよく聞かれるので今回書いておきます(今後はこれ読んでください!)。前提として、僕はコードはかけません。HTMLやCSSくらいは最初書いていたこともありますが、すぐにやめてコードを書けるWEBデザイナーの学生にお願いしました。

理由としては、当時は大学4年生の半年間ほどである程度の形を作り上げようと考えており、時間的拘束から自らエンジニアになる猶予は無かったのです。当時、内定を得ていて、就職することもできましたが、その選択肢はあった上でもっと面白いこと出来ないのかなという感覚でサービスを作って、会社を作ってみようと思ったのでした。そして、もし可能性がありそうなら投資家に投資して貰おうという考えです。そこまでの期間は内定辞退する場合の時間軸も考えると長く見て半年程度という状況でした。この時間的拘束が僕にとってはポイントだったかもしれません。

すぐに美術系大学に通う知り合いに連絡し、「WEBデザイン学科の知り合いがいないか」と尋ねました。KINGという合宿型ビジネスプランコンテストの時に知り合った薄い関係の友人でしたが、快く紹介してくれました。そう思いついたのがどういう経緯だったのか忘れてしまいましたが、そのくらいの知恵はあったようです。美術系大学のWEBデザイナーにお願いしたわけですが、もちろんお金がかかりました。大学生だったので貯金も数万円しかなく、その金額を逸脱した見積書だったんですね。ただ、そこで払うか払わないかで起業家になれるかどうかの分かれ目だと考えた僕は覚悟を決めました。一応、前払いなどは無かったので、開発が終わる1か月半後くらいまでにアルバイトで貯めてくれば発注して、サービスがつくれたわけです。

ただこの時に、どんなものをつくるのか指示書が必要でした。何をつくればいいのか、頭の中にあるモノをどう表現すればいいのか、この辺りを学びました。WEBデザイナーの学生がサイトを開発している間、僕は日中アルバイトをして、そこから支払う想定でおりました。この時点で、サービスをつくるためには資金を獲得するという体を使った覚悟というか、そういった壁を超えないと「つくりたいものをつくれない」のだということを肌で感じたのだと思います。

その後、WEBデザイナーの学生とは方向性が合わず(外注でしたが)、別のフロントエンジニアの学生を探すことになりました。彼はWEBデザインもでき、PHPやMySQLを扱うことのできる優秀なエンジニアで現在はリブセンスで働いています。某が幸いにも大学時代は広告研究会に所属していたこともあり、WEBづくりを出来る学生が他大学の広告研究会にはおりました(他大学の広告研究会とも繋がりがありました)。彼にさらにサイトを改善して貰う中で、ある程度の原型が出来上がりました。その際も、少ないながら報酬としての支払いはしておりました。学生間で事業を起こしていく際に、お金を払わない関係でスタックしてしまうことを何度も経験したため、少なくとも開発者にはきちんと報酬を払っていくという点を意識していました。

その上でアルバイトでは本格的に事業を行う上で資金が足りず、途中でこのプロジェクトに参画する友人にお金を出してもらい、3名から20万円ほど総額で借りていたのと、途中でCVGというビジネスプランコンテストに参加し、賞金を貰っておりました。なので、ここまで合計50~60万円くらいを使っています。60万円くらいで逆に言うと色んな検証は出来るので、借りて始めてしまった方が全ては早かったかもしれません。しかし、段階的に進めるという思考回路をこの時に持っていたことは必ずしも悪いことではなかったと思います。

その後の話ですが、大学卒業が近づくにつれ、いよいよこの会社どうするのかという最終的な苦悩の末に、「事業として継続しよう」という自分の判断があり、どうするか考えた際に知り合いの社長やVCから資金調達という選択肢を検討するに至りました(結果的にTLMの木暮君と縁が生まれました)。アルバイトで稼げるお金なんてたかが知れてます。「お金足りないだけでVCから資金調達するってどうなの?」という論点で話すなら、人それぞれ、状況ごと、エグジットを目指すのかどうか、覚悟があるのかどうかといった話になるので一概にここでは語れません。しかし、僕としては自分で稼ぎながらサービスをつくる時のスピードの遅さを体感してしまったため、受託しながら起業などの選択肢は全く考えませんでした。競争環境などもあれば、スピードを買っていく姿勢でいなければ勝てる要素を自ら捨てることになりますし、そう相手は甘くないだろうと思ったためです。また、収益性のある領域であればいつでも競合が現れる可能性があると考えるべきだとも思いました。ちなみに、資金調達することで成長へのプレッシャーを感じることは、健全に働くことも多いと思いますし、この辺りは人それぞれの判断かと思います。

少し話が逸れましたが、最後にまとめておきますと、①自分でアルバイトしてそのお金で外注して作った、②学生なりにWEBデザイナーやエンジニアの知り合いにアクセスできた(頼み込んで紹介して貰うスキルor紹介して貰える信頼関係やどこのコミュニティに尋ねれば繋がるのか考えた)、③資金は結局足りなかったので友人から借りた、④ビジネスプランコンテストに参加して賞金を貰った、⑤本格的にやることになり投資家から資金調達を行った、という流れで今の株式会社ジラフになったのでした。最後に、まだまだエンジニアの方募集してますので、是非ご連絡ください(笑)

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