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ブロックチェーンリサーチャーとして大事なことは、主観と客観のバランスと学習コストの把握【社員インタビュー】

HashHubで働く社員をインタビュー形式で紹介する企画です。

第2回目はヘッドオブリサーチのindiv(平山翔)さんです。

第一回目はこちら

仕組みを考えることが好きなエンジニアにとってブロックチェーンは楽しい【社員インタビュー】


■HashHubでは何をやってますか?

リサーチ業務全般を担当しています。d10nの個人・法人向けレポートが半分、その他のプロジェクト単位のリサーチやトークン設計のコンサルティングが半分くらいの比率です。

■これまでの経歴は?

高卒認定経由で大学に入ったのが22歳のときです。専攻はアラビア語と地域研究でしたが、総合大学だったので、他学部聴講で経済学部や理学部も授業も自由に受講できたのがラッキーでした。それがきっかけで交換留学先のドイツの大学ではファイナンスを学びました。

BitcoinとEthereumに出会ったのは2015年の留学中で、コーポレートファイナンスやポートフォリオ理論の試験が終わった後だったので、学んだことを活かしてクリプトポートフォリオを作ろうとしたのが暗号通貨を真面目に学び始めたきっかけです。

帰国後はブロックチェーンの側面に興味を持ち、イスラーム金融へのブロックチェーンの応用というテーマで卒業論文を書きました。大学卒業後は東アフリカの現地企業で半年ほど働きました。代表の平野と出会ったのもアフリカがきっかけで、暗号通貨ではないんですよね笑

アフリカから撤退してドイツに戻ってきてからフルタイムで暗号通貨業界で働き始めました。当初は短期的なプロジェクトにいくつか関わったりアービトラージ取引をして生活費を稼いでいましたが、18年からは外国の企業と働きつつ暗号通貨に特化したリサーチの提供を行うTokenLabを共同で立ち上げました。HashHubに加わったのは19年の10月からです。

■リサーチャーとして意識していることは?

主観と客観のバランスと学習コストの把握ですかね。

この業界は流れが早く定まっていないことが多いので、客観的な事実のみに焦点をあてると情報量が少なくなったり、陳腐化の波に晒されたりするので、ある程度の主観的な見通しを立てて周辺領域を調査する必要があります。ただ、この見通しはあくまで現時点で判明している客観的な事実に基づいているべきで、そうでないとただの妄想になってしまいます。故に手に入る情報を十分におさえた上で、優れた問いを出すための感覚が必要になります。

あと、この業界は新しく学ぶべきことが多いですが、全ての領域に対して「学部レベルの内容は全て把握する」みたいな学び方は時間の制約上不可能なので、目的の大きさに比例したコストに留めること、そのための適切な手段を選ぶこと、そのような手段を選べる環境に身を置いたり、自分で作ったりすることが大事です。

■indivさんはHashHubで唯一フルリモート社員ですが、普段の働き方は?

普段は家で一人で仕事をしています。

元々の趣味を仕事にしているので、仕事とプライベートの境は曖昧ですが、ルーティンに従って生活していて、その中で仕事モードと趣味モードを意識的に切り替えるようにはしています。

リモートのデメリットは他のメンバーとも認識した上ですり合わせを行っています。

■なぜ暗号通貨、ブロックチェーンを仕事する領域として選んだか?

最初は直感です。ドイツから日本に帰国するときに余った600ユーロをKrakenに送金して2BTC弱を購入し、自分のウォレットに送金しました。元々はBitcoinを国際送金の媒体として使うつもりだったのですが、「よく考えれば台帳内の所有権が書き換えられているだけだから送金でもないし、このアプリも所謂ウォレットではないな」と思い、それから楽しくなった感じです。

■ブロックチェーン業界で働く人に求めれることはなんだと思うか?

盛り上がっている感情のパワーが消える前に無数の地味な作業にシームレスに繋ぐ習慣ですかね。湧き上がる感情を動力として動く場合、活動も豪華なものになりがちですが、99%は地味な作業です。地味な作業のせいでモチベーションが低下しないように、「毎日の積み重ねで高いところに辿り着く」イメージが重要だと思います。

■HashHubの様子は?

まだ日が浅いので、これはHashHubに入る前から感じていたことですが、パブリックチェーンへのこだわりとプライベートチェーンへの理解が両立している珍しい企業だと思います。

■今後やりたいことは?

自分が関わっているd10n Labが近くリニューアルするので、まずは暗号通貨/ブロックチェーン関連で深堀りしたいことがあればd10n Labをチェックしてもらえるような状況を作りたいと思っています。

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