こんにちは、Happy Quality採用広報です!
2023年3月、アグリテックで農業を支援する株式会社Happy Qualityが、研究開発の加速と更なる事業拡大に向けて4億5,000万円の資金調達を実施しました。
今回は、株式会社Happy Quality(以下、Happy Quality)のエンジニアである古田さんに、エンジニアとして関わっているプロジェクトや仕事の醍醐味、会社のカルチャーなどを中心にお聞きしました。
ー古田さんはHappy Qualityに加わって約2年と伺いましたが、どのような経緯で入社されたのでしょうか?
農業分野に興味を持ち始めた時期に、求人サイトで偶然見つけたHappy Qualityの記事に惹かれ、同社主催の農業体験に参加しました。
その中で、Happy Qualityがアグリテック領域で注力している取り組みや研究開発について聞き、農業の現場を実際に体験することができました。
農業分野において、テクノロジーで解決できる大きな可能性を感じ、それまでの経験を生かして
「農業×テクノロジー」という新たなフィールドで自分の力を試してみようと思ったのがきっかけです。
ー新しい領域に挑戦されたんですね。前職ではどのような業務をされていたのですか?
前職の大手医療機器メーカーでは、製造・検査ラインの立ち上げやプログラミングの実務を経験してきました。自分が製造工程の構想、設計、構築で関わった製品が実際に国内外の医療現場で使われており、その貢献性やエンジニアリングの面白さにも魅力を感じていましたね。
ーHappy Qualityではどのような業務を担当されていますか?
エンジニアとして、「農業DX」を推進するために様々なプロジェクトに関わっています。
ーというと?
現在、農業界では「農業所得の確保」と「栽培技術の未熟さ」が課題になっています。従来は、匠の農家さんの知恵や経験に頼った農業に依存していたので、その栽培技術に再現性がなかったんですね。
また、市場に左右される面が大きいので安定した稼ぎを生みにくく、農業人口が減る一方でした。
そこで、情報科学の力を農業の知見と合わせることで、
- 「稼げる農家にすること」
- 「データドリブンで栽培技術を補うこと」
を実現しようとしているのがHappy Qualityです。
ー農業の課題をテクノロジーで解決しているんですね。具体的にはどんなプロジェクトに関わっているんですか?
匠の農家さんがおこなう水やりの自動化に着目したAI灌水(かんすい)制御システムの開発に携わっており、私は入社後、途中からの参画でしたが、プロジェクトの大部分に大きな裁量をもって関わることができました。
その結果として、「ハピトマ(ハッピークオリティーの独自ブランドトマト)」ベースのAI灌水制御システムとして販売を開始できたことには大きなやりがいを感じましたね。
ちなみに、AI灌水というのは、トマトの健康状態を専用のカメラやセンサで監視し、AIが葉の状態や環境値(温度など)を分析して最適な水分量を学習、養分を含んだ水を自動で与える灌水制御システムです。
また、植物のモニタリングのために、農業用自動走行車(UGV:Unmanned Ground Vehicle)の研究開発もしています。植物の状態を把握していないと病気にかかってしまったり、収穫量が激減したり、最悪の場合枯れてしまうなどの問題が起こることがあります。
主にその予防や原因解析のために、農業用ビニールハウスの中を自動走行し、植物の状態のモニタリングを行うのがUGVの役割です。
ーなるほど。Happy Qualityへの入社をきっかけに新しく「農業×テクノロジー」というところに触れたかと思います。今まで未知の領域であったアグリテックに飛び込んでみて、いかがでしたか?
最初は農業の現場をまったく知らずに飛び込んだので、入社してから新たな学びや発見がたくさんありました。農業の現場では、匠の農家の人しかわからないような感覚的な制御や、効率的とはいえないような作業など、改善するべき課題や隠れたニーズがたくさんあります。
しかし、その課題も深掘りしていくと解決することは単純ではなく、その地域や農場特有の難しさもあります。データ上だけでなく、実際に農業の現場を知ることで、改めて気づくこともありました。
ー実際に現場に足を運びながら開発に関わったからこその気づきですね。
はい。だからこそ、アグリテックにとって大切なのは
「実際に農場を持っていたり、農場と連携していること」だと感じています。
その点、Happy Qualityは、連携している農業法人や農家さんが多数あります。開発の現場に隣接している農場もあり、いつでも現場の声を聞いたり、開発品のテストをしたりできる環境が広がっているので、やろうと思えばいつでも挑戦できる面白い環境があることも特徴です。
ーエンジニアとして、現在のHappy Qualityの技術的な課題は何だとお考えでしょうか?
そうですね。すでに製品化できたものやこれから製品化するもの、さらに改善していくものなど様々なフェーズのプロジェクトがあり、複数のプロジェクトを社内の1人1人がマルチタスクで確実に実行していくことだと感じています。
そのために大切なのは、他の仲間や外注先とうまく連携することです。これまでの製造業で培った知識や経験を活かし、新しい領域に対しても意欲的に勉強しながら、いい意味で自分を追い込んで取り組んでいます。
ー少数精鋭だからこその課題を、これまでの経歴を活かしながら解決しているのですね。経営方針との衝突などはあるのでしょうか?
今まで経験したことはないです。逆に、スタートアップならではですが、経営陣とすぐにコミュニケーションが取れる環境なので、自分の想いを伝えたり提案したりできる環境です。
ー風通しの良さが特徴ですね。では、古田さんご自身が経営に関わっていきたいという想いはありますか?
はい、あります。というのも、Happy Qualityではエンジニアであっても、関わっているプロジェクトに対して「どのように製品化すれば良いか」であったり広告的な要素を考えていったりするフェーズにも関わっていくんですね。
だからこそ、ある意味、製品に対する経営的なところも考える必要があるのでそういった想いは常に持っています。
ーなるほど。Happy Qualityにはどのようなカルチャーがあるとお考えですか?
スタートアップ企業ということもあり、「何か自分で言いたいことや提案したいことがあれば、いつでも自由に言ってください」というフランクな雰囲気がありますね。新しいプロジェクトの提案やいろんな開発相談などもすぐに相談でき、その場で基本的に即断即決で判断してくれます。
フットワークが軽く、自分の「やりたい」ことを形にしていける社風なので、会社環境としてもとても恵まれていると感じています。
ー逆に、スタートアップ企業ならではの苦労はありますか?
「仕事を自分自身でマネジメントする必要が常にあること」です。少数精鋭で複数のプロジェクトを兼務しているので、今やっていることが正しいのか、または適切な方向に進んでいるのかを客観的に考え続けなければいけません。
一般的な企業だと、部署のトップが指示し先輩社員が常に面倒をみてくれたりもします。現在は自分自身で常に仕事をマネジメントしなければならないという点において、裁量の大きさと引き換えに大変さを感じています。
ー裁量が大きい分責任も伴ってきますよね。チームとしてどのようなエンジニアと一緒に働きたいと考えていますか?
一言でいうと「意欲的な人」です。最初は、出来ないことや分からないことはたくさんあると思いますが、自分からどんどん学んで新しいことを吸収するといった意味でも、意欲的であればどうにかなると思います。
ーありがとうございます!最後に、読者のみなさんに一言お願いします。
Happy Qualityは、意欲的なエンジニアにとってとても魅力的な会社です。まだまだ知られてない部分も多いですが、農業業界に興味がある人・全く知らない人でも、エンジニアとしてこれまでの経験・知識を活かせる無限の可能性があります。
少しでも興味がある方は、是非コンタクトとってもらえればと思います!
ーエンジニアとして、やりたいことが叶えられる可能性を秘めた環境ですね!
本日は、ありがとうございました!