halfwaytheirは、渋谷・原宿・表参道エリアにおける、街中の壁面を活用した大規模ポスタージャックや、日本全国でアンビエント広告メディア開発を手がける会社です。従来の広告の枠を超えて、「広告なのになぜかワクワクする」「思わず写真に撮りたくなる広告づくり」へ挑戦を続けています。
今回はインターンの伊藤が、halfawaytheirの成長を創業期から支えてきた取締役 / COO・祐下 芳輝(すけした よしき)さんに、組織とカルチャーのこれまで、そしてこれからを伺いました。
目次
01|経歴とhalfwaytheirへの参画
02|COOとしての役割と挑戦
03|チームカルチャーと働き方
04|未来へのビジョン
05|これから一緒に挑戦するチームメンバーへ
01|経歴とhalfwaytheirへの参画
── どのような経緯でhalfwaytheirに誘われ、参加を決めたのでしょうか?
また、当時の栗山さんはどんな印象でしたか?
CEOの栗山とは、大学の同級生で、寮の部屋が2つ隣だったんです。
放課後や休み時間もよく一緒に過ごしていて、普段から色々な話をしていました。話をしていたというより、ビジネスや起業の話を根掘り葉掘り聞いていた感じですね(笑)。
彼が既に事業を立ち上げていることを知っていたので、その姿に尊敬とインスピレーションを感じていました。
僕自身もその頃から「何かやりたい」と思っていて、栗山にもよく相談したり、アイデアを話したりしていたんです。
だから、向こうから見ても“こいつ、何かやりたそうだな”と感じ取ってもらえたんじゃないかなと。
そんなタイミングで、「一緒にやらない?」と声をかけてもらいました。
アメリカ留学中 CEO栗山とのツーショット
── CEOの栗山さんにインタビューを行った際、芳輝さんは0.2秒で「いいよ」と答えたと伺いました。相当な決断だと思いますが、なぜ即答できたのですか?
シンプルに面白そうだと思ったのと、普通じゃない人生のほうがきっとワクワクすると思ったからです。
それに、自分の中でも「いつか起業したい」「何か自分でつくりたい」という気持ちはずっとあって。だったら一緒にやってみたい、と思ったんです。
あと、1人でやるより、誰かとやった方がいろんなことがうまく進む気がしたんですよね。
── 不安や迷いはありませんでしたか?
最初は、無かったです。
というか、当時は何も分かっていなかったので、ある意味無敵状態というか。
起業の何が難しくて、どこが大変なのか想像がつかないこともあって、不安よりもワクワクの方がずっと大きかったです。失うものもなかったですし、根拠のない自信がありましたね(笑)。
逆に、今考えると「よくやっていたな」と感じることも多いです。
── 「よくやっていたな」と感じる具体的なエピソードはありますか?
当時はまだ学生で、実績も何もなかったのに、渋谷や原宿の一等地で不動産オーナーにピンポン営業してたんですよ。「この場所に広告を出しませんか?」って。
あとは、実績もないのに事業会社や広告代理店に営業したり…。もちろん当初は全く相手にされていませんでした。
普通だったらきっと「もう無理だ」と考えると思うんですが、諦めずに頑張れたのは、根拠のない自信と、何も知らない強さがあったからではないかなと。
── そもそも、なぜアメリカに行こうと思ったのですか?
大学2年までは、ごく普通に日本の大学に通っていました。でもある時ふと、「このままだと、レールに乗ったままのありきたりな人生になってしまうかもしれない」と感じた瞬間があったんです。
実は高校1年のとき、ニュージーランドに留学していて、その頃から「いつか海外の大学で、さまざまな文化に揉まれながら学びたい」という思いをずっと持っていました。ただ、帰国して時間が経つにつれて、その時の情熱が少しずつ薄れていってしまい、気づけば“無難な進路”として日本の大学進学を選んでいたんです。
ただ、大学3年を目前に就職活動のことを考え始めたとき、「やっぱりもう一度挑戦したい」という気持ちが強くなっていきました。
調べていくうちに、ボストンのビジネススクールに編入できることを知り、「ここだ」と思って再び海外に挑戦する決意をしたんです。
それに、少し個人的な話になりますが、当時お付き合いしていた方にかなりショックな振られ方をして…(笑)。
でもその出来事も、自分の人生を見つめ直す大きなきっかけになりました。
「見返してやる」みたいな気持ちも正直ありましたが、それ以上に「誰よりもおもしろい人生にしたい」と強く思ったんですよね。
振り返ると、そうした感情も含めて、“変わりたい”というエネルギーが自分を動かす原動力になっていたんだと思います。
ニュージーランド留学時のクラスメイトとの写真
── 学生時代の自分を一言で表すと?
うーん…「何者かになりたい人」ですかね。
昔から好奇心旺盛だけど飽き性で、いろんなことに興味を持ってはすぐ次へ、みたいなタイプでした。
手前味噌ですが、勉強もスポーツもそこそこ要領よくこなせる方で、ある程度結果が出ると満足して努力をやめてしまう。結果、どれも中途半端で、自分の「軸」になるものがなかなか見つからなかったんです。
“何者かになりたいけれど、まだなれていない”。
そんなもどかしさが、ずっと心の奥にありました。
振り返ると、その感情がビジネスや起業への興味につながる原点だったように思います。
── 起業に向けて、家族や友人からはどんな反応がありましたか?
栗山に声をかけてもらったあと、すぐに家族へ電話して、「帰国して起業したい」と伝えました。
最初は驚かれましたが、「やりたいなら挑戦してみたら」と言ってくれて。
もともと、自分のやりたいことをとことん応援してくれる家族だったので、背中を押してくれたんです。
友人たちからは、良い意味でも悪い意味でも「芳輝らしいね」という反応が多かったです。アメリカで現地就職する前提で「もう当分帰らない」と別れを告げたのに、たった1年で帰ってくることになったので、「早っ!」と驚かれましたね(笑)。
でも、突然渡米を決めたときもそうだったように、自分の決断や行動を自然と理解してくれる人が多かった気がします。それに、自分の影響で海外の大学に進学したり、ワーキングホリデーに挑戦したりした友人もいて。お互いに刺激し合える関係性があったのは、本当に恵まれていたと思います。
──広告業界との接点はもともとあったのですか?
全くなかったです。
就職活動のときも、広告業界について深く調べたことはなく、正直どんな仕事をしているのかもよく分かっていませんでした。だから、今こうしてこの業界にいること自体、当時の自分からしたらちょっと信じられないですね。
ただ、短いスパンでさまざまなジャンルのコンテンツやサービスのプロモーションに関わることができるのは、結果的に飽きっぽい自分にはすごく合っていたのかもしれません。
──芳輝さんは、もともと音楽への興味があったと伺っています。広告業界は、エンタメの世界との接点になっていますか。
そうですね、自分の人生はずっと音楽に影響を受けてきたと思います。
4歳の頃からピアノとエレクトーンを習い始めて、小学生のときには独学でドラムやギター、ベースも触っていました。高学年の頃には、放課後ひとりでONE OK ROCKのコピーをして遊んでいたほどです(笑)。
14〜15歳くらいになると、オランダのDJ/音楽プロデューサー・Martin Garrixに憧れて、FL Studioでの楽曲制作に夢中になりました。
最初は趣味の延長だったのが、気づけばのめり込んでいて。大学1〜2年の頃には、国内外のアーティストへの楽曲提供や、ゴーストプロデューサーとしての楽曲販売まで行うようになっていました。
高校生の頃は「将来は音楽を仕事にしたい」と本気で思っていたんですが、大学に進んでいく中で、日本の音楽業界の構造やクリエイティブを生業にすることの難しさを実感し、最終的にはその道を諦めました。
それでも今、広告やイベントという形で音楽事務所やアーティストの案件に関わることができるのは、純粋に楽しいですし、人一倍熱が入ってしまいますね!
音楽への熱は今も全く冷めていなくて、いつか音楽に関わる事業を手がけたいという思いもずっとあります。
作曲中の画面 (2018年当時)
02|COOとしての役割と挑戦
── 現在、COOとして主にどのような業務を担当されていますか?
現在は、広告やイベントなどのプロジェクト全体を統括しています。
具体的には、自社のメディア運営やオペレーション、メディアプロデュース、営業活動、クライアントとのコミュニケーションまで、幅広く関わっています。
── 事業拡大や組織づくりにおいて、特に意識していることはありますか?
当初は、私たち以外にも栗山の同級生や知人など、2〜3人が初期メンバーとして参加してくれていました。そこからメンバーの入れ替わりもあり、今は組織の形も少しずつ変化しています。
だからこそ、「誰が担当しても同じクオリティでアウトプットできる状態」をつくることを意識しています。たとえば、メール一通の書き方や打ち合わせでの話し方、クライアントへの情報の伝え方など。
一見地味なことですが、そうした細かい部分の積み重ねこそが、最終的な信頼や成果につながると思っていて。
その“基礎の精度”を徹底的に整えることを大事にしています。
── 印象に残っているプロジェクトやターニングポイントを教えてください。
やっぱり、『イカゲーム』の大掃除企画 を実施した日ですね。
あのプロジェクトは、規模も内容も大きく、チームとしても本当に大きな挑戦でした。
無事に企画をやり遂げた瞬間、「この経験と実績があれば、もっと多くの挑戦ができるかもしれない」と感じたのを今でも覚えています。
それまでは、目の前のことに必死で、ひとつひとつをこなすことで精一杯でした。
でもこの案件を通して、仕事の面白さや達成感を心から実感できたんです。
“仕事ってこんなに楽しいんだ”と素直に思えた瞬間であり、この道で生きていきたいという気持ちがはっきりした、忘れられないプロジェクトです。
そして何より、当時の私たちの挑戦を信じ、あの規模のプロジェクトを任せてくださったクリエイティブチームの皆さんには、本当に感謝しています。
Netflix Japan | #イカゲームと大掃除
── 仕事の中で「これだけは譲れない」というマイルールはありますか?
これはもうずっと変わっていないんですが、「Noを言わない」ことです。
会社としてのカルチャーでもあるのですが、どんなに難しい案件でも、まずは「どうすれば実現できるか」を一緒に考える。
たとえ無理そうに見えることでも、できる方法を探して、クライアントと同じ目線で悩み、調整していく。
そういうスタンスは、創業当初からずっと変わらない自分の軸です。
クライアントに対しても、チームに対しても、“伴走する”という姿勢を何より大切にしています。
── 最近、“自分の成長”を実感した瞬間はありますか?
まさに最近携わった、あるコスメブランド様のイベント企画で強く感じました。
企画全体のプロデュースやクライアントとの要件調整やヒアリング、スケジュールや予算の管理など、同時にさまざまな業務を動かす必要がある案件で、関わる人数も多く、難易度も高かったんです。
その中で、これまで積み重ねてきた経験が確実に生きている実感がありました。
一つひとつ課題を乗り越えるたびに、「以前より確実にできることが増えている」と感じられて。
弊社の仕事は毎回新しい挑戦の連続なので、自然と成長できる環境だと思っていて、今もまさに、自分の成長を実感しています。
03|チームカルチャーと働き方
── halfwaytheirのチームの雰囲気を一言で表すなら?
パッと思い浮かぶのは、「Work Hard, Play Hard」ですね。
みんな仕事中は真剣そのものだけど、終わったあとは一瞬でスイッチが切り替わって、一緒にご飯に行ったり、遊びに行ったり。
とにかく“全力で楽しむチーム”です(笑)。
“すべてに全力”という言葉が、うちのチームには一番しっくりくる気がします。
── COOとして、「こんなカルチャーをつくりたい」と考えていることはありますか?
カルチャーと呼べるかはわからないですけど、
全員が自分の意見をしっかり伝えられる組織でありたいなと思っています。
会社の方針や事業の方向性を“誰かが決める”のではなく、全員で会社をつくっていく感覚を大事にしたいです。
まだ規模が小さい分、一人ひとりの頑張りがダイレクトに結果に反映されるけど、
これから大きくなっても、その熱量とか一体感は絶対に失いたくなくて。
「halfwaytheirの雰囲気、ほんと最高だよね」と周りに自然に言われるような、
そんな憧れられるチームにしていきたいなと思っています。
── モチベーションを保つための習慣やルーティンはありますか?
自分が関わっているプロジェクトの先にいる人たちを想像することです。
街で自分たちの広告を見てくれる人や、イベントに足を運んでくれる人を思い浮かべると、「これを楽しみにしてくれている人がいるんだな」と感じられて、自然と力が湧いてきます。
自分たちの仕事が誰かの目に触れたり、話題になったりする光景を想像すると、
“次はもっと良いものをつくりたい”っていう気持ちが自然と出てくるんですよね。
その感覚が、自分の一番のモチベーションになっています。
── 仕事以外でハマっていることや、休日の過ごし方は?
最近はこれといった趣味があまりなくて(笑)、でもジムにはずっと通っています。
どんなに疲れていても、体を動かすと気持ちがリセットされるんですよね。
“体も仕事も、成長させる感覚は似てるな”って思います。
あとは、久しぶりに海外旅行に行きたいです!
韓国は近いのにまだ行けていないし、アメリカも東海岸しか行ったことがないので、次は西海岸やヨーロッパにも行ってみたいなと。
実は自分が通っていたビジネススクールには、ロンドンにもキャンパスがあって、もし起業していなかったらロンドンにいたかもしれないんです。
だから今でも、「いつかロンドンに行きたい」という気持ちはどこかに残ってますね。
── 大切にしている座右の銘や好きな言葉はありますか?
「一期一会」です。
すごくシンプルな言葉なんですけど、自分の中でずっと大事にしています。
たまたま出会った人や、偶然のように訪れた機会を当たり前だと思わず、
「これもきっと自分の成長につながる」と前向きに捉えるようにしていて。
どんな出会いもチャンスに変えていけるよう、いつも意識しています。
04|未来へのビジョン
── 街をメディア化することの魅力や、これからの広告の未来像をどう描いていますか?
少しポジショントークみたいになってしまうかもしれませんが、、
今の時代、デジタルの世界があまりにも充実しすぎているからこそ、
人々が求めているのは“リアルな体験”や“コミュニティとのつながり”なんじゃないかと思っています。
実際、推し活や趣味、スポーツを通じたコミュニティ、ソーシャライジングイベントがどんどん増えていますよね。どこかに帰属したい、誰かとつながっていたいという気持ちが、みんなの中にあるんだと思います。
自分自身も社会人になってから、仕事以外の人と出会う機会が減って、そういう“リアルなつながり”の大切さをより感じるようになりました。
だからこそ、街の中で偶然出会うOOH(屋外広告)やイベントのような、“手触りのあるリアルな体験”の価値が、これからますます高まっていくと思っています。
僕たちは、そんなリアルな場を通して人の心を動かす体験価値をつくり、この領域で業界をリードしていきたいと考えています。
── 5年後、halfwaytheirが実現していたい景色は?
僕たちは創業当初から「日本の街をワクワクさせる」という想いを掲げてきました。
これから5年経っても、その軸は変わらないと思います。
もちろん、面白いことをしている人や企業は世の中にたくさんあります。
でも、その中でもhalfwaytheirが“ワクワクの一翼”を担えたら嬉しいです。
一般の方々がうちの会社の名前を知らなくてもいいけれど、ただ、街のどこかでふと感じる「面白い」「なんかいい」の裏に、自分たちの仕事があればいいなと感じています。
そんな日常を、他の企業さんとも協働して作っていきたいです。
── 個人として達成したい夢や目標があれば教えてください。
今の仕事とかけ離れてしまいますが、やっぱり自分は音楽にルーツがある人間なので、将来的には音楽やアーティストと関わる事業を手がけたいと思っています。
一つの大きな夢としては、音楽フェスを企画して、運営まで自分たちで完結できるくらいの会社規模に成長することですかね(笑)。特に海外のアーティストやDJが大好きなので、世界中から外タレを呼んだイベントを自分で手がけてみたいです。
── 今、一番関わりたいアーティストは?
それはもう、XGですね。
「Shooting Star」が出たときからずっと虜で!
楽曲の完成度も世界観の作り込みも、本当に刺激を受けます。
先日ライブも参戦したんですが、いつかお仕事として関われたらなと、日々勝手に企画を妄想しています(笑)。
05|これから一緒に挑戦するチームメンバーへ
── どんな人がhalfwaytheirにフィットすると感じますか?
好奇心旺盛で、かつ相手の立場に立って考えられる人ですね。
前者の“好奇心”は、この業界で働くうえでとても大事だと思っています。
halfwaytheirでは、IP・漫画/アニメ・音楽・ファッションなど、さまざまな業種のプロジェクトを担当させていただいていて、まだ世の中に出ていない情報に触れることも多いんです。
だからこそ、初めて触れる情報に対しても、「これ面白いな」「なんでこうなるんだろう」と自分ごととして興味を持てる人が向いていると思います。
そしてもう一つが、“相手の立場に立てること”。
業務の多くはクライアントやパートナーとの対話で成り立っています。
だから「今この人がされて嬉しいことはなんだろう?」と相手の目線で考えながら動ける人は、社内でも社外でも必ず活躍できると思います。
── halfwaytheirで得られる成長機会や学びを、一言で表すと?
「なろうと思えば、何にだってなれる」です。
今の会社のフェーズだからこそ、1人1人の裁量がすごく大きい。
手を挙げれば、どんな領域にも挑戦できるし、
“マルチにいろんな業務をこなす人”にも、“一つを極めるスペシャリスト”にもなれる環境があります。
まだやりたいことが定まっていない人でも、きっと楽しめると思います。
逆に、すでに情熱を持っている人なら、それを思いきりぶつけられる場所になるはずです。
── 最後に、最後に読者へメッセージをお願いします。
どんな仕事にも、きっと壁や困難はあると思います。
でも、それを「成長のチャンス」と捉えられる人は、仕事をより楽しめるし、成長スピードもすごく早いと思っています。
halfwaytheirには、そんなふうに愚直に挑戦し続けるメンバーがたくさんいます。
だから、「成長したい」「何者かになりたい」と思っている人には、ぴったりの環境だと思います。
ぜひ一緒に新しいことに挑戦して、人の心を動かす仕事をつくっていきましょう!