迷うことなく、胸が高鳴る方へ

何か面白いことができそうだな——。
社長の宮本の話を聞きながら、そう感じたのを今でも覚えています。この会社は何かが違う。例えるなら、トキメキにも近い感情が湧いていましたね。

商品企画からECサイト構築、商品の仕入れ、プロモーション活動まで。ECサイトを運営するには、こうした業務サイクルをスムーズに回していかなければいけません。当社に入社する前、私は、ECサイトでレディースのアパレル商品を扱う会社に7年半いました。そこで仕入れや商品企画、販売戦略、値決め、モール内のイベント企画、物流関係など、幅広い業務を経験しながら、ECサイト全体を見渡せるスキルを身に付けました。そして培った経験を踏まえて、別のジャンルで挑戦したいと考えていたとき出合ったのが、グロウ株式会社です。

実は、当社は転職活動の一社目に受けた企業です。久しぶりの面接で緊張をしていましたが、そのとき面接をしてくれた方をはじめ、宮本の話を通じて、一気にここで働きたいという気持ちが高まりましたね。特に惹かれたのは、事業に打ち込む姿勢です。しっかりと理念を掲げて、高いところを目指しながら行動をしていましたから。口だけではないんだなと思って、興味を持ったことを覚えています。

また私自身、トップダウンの会社より、自分で考えて判断をしていく社風の方があっていると考えていました。そのため、社員一人ひとりに責任を与えて、各自が自主的に行動しているという話を聞いたとき、迷いはなくなって、是が非でもここで働きたいと思うようになっていましたね。

ECサイトだからこそ必要なスタンス

現在、私は企画開発課でリーダーをしています。主に行っているのは、仕入れや商品企画、発注数の決定など、いわゆるマーチャンダイザーの業務です。半年後の商品ラインアップを考えながら、常に業務に取り組んでいます。ECサイトのビジネスで大切なのは、真摯な姿勢ではないでしょうか。お客様の顔が見えない分、相手への想像力を膨らませて、期待を裏切らない商品を届けなければなりません。

アパレル業界の怖い点は、すぐに価格競争に陥ってしまうところです。また当社の場合、扱っているのが子ども服なので、自分たちで服を着てクオリティを検証することができないことも状況を難しくしています。自分たちはリーズナブルで高品質な商品を届けているつもりですが、お客様にきちんと響いているかどうか分からなくなることがあるのです。店頭だと価格が安くても、生地を触ってクオリティが悪いと判断されれば、その商品は買われません。しかし、ECサイトでは生地の確認ができないので、価格だけで選ばれるケースが非常に多くあるのです。

ただ買った商品が粗悪であれば、お客様はリピーターにならないでしょう。目先の利益を得ることはできても、企業の永続的な成長はないのです。いい商品を適正価格で販売し、ファンを増やす。それがECサイトで勝つ正攻法なのです。最近だと、SNSで評判が一気に広がりますから。地道な信頼の積み重ねが非常に大事だと思っています。

現在、売上の構成でいうと、およそ90％は自社商品です。おかげさまで、私たちの思いを受け取って、それを支持してくれる人が着実に増えています。インスタグラムやWEARでこちらが狙った通りのコーディネートをしてくれる方も増えていて、そうした投稿を見ると「やった！」と、確かな手ごたえを感じますね。

プレッシャーがあるというこの上ない喜び

自分の企画がこけたら、会社が傾くかもしれない。
少し大げさかもしれませんが、普段、それくらいの覚悟を持って、仕事に臨んでいます。当社は自由裁量で、個人個人が自ら考えて行動していく社風です。そのため、社長の決裁を仰がなくても、ある程度の金額なら企画を個人の判断で進めていけます。その分、スムーズに何かを実現できるのですが、大きな責任が伴うのも事実です。

ただ私の場合、そうした環境がモチベーションになっていて、自身の成長にもつながっています。実際、責任の所在がすべて自分にあるので、必然的に深く多面的に考えるようになりました。言い訳はできませんからね。プレッシャーをうまくコントロールして、高い成果に結び付けようと、日々、全力で取り組んでいます。

当社には、認知度や知名度がまだまだ伸びていく余地があります。自信を持ってつくっているからこそ、もっと多くのお客様に当社の商品を手に取ってほしいですね。販路を増やしたり、伸びているモールに注力したりして、ファン層を広げていければと考えています。今後たくさんの方にブランドを知っていただき商品を購入し、実際手元に商品が届いた時に想像を超えて喜んでもらえるような商品を作っていきたいと思っています。