こんにちは!グッドフェローズ人事部の吉田です。
グッドフェローズは、今年で創業11年目となりました。
また、主力事業のWebメディア「タイナビシリーズ」は、ユーザー数および登録企業社数において、業界No1を貫いてきました。
これは、一緒に歩んできた「戦友」、多くのクライアント、パートナー、そしてお客様に支えられてできたことです。
昨年にリニューアルしたグッドフェローズのビジョン。
「日本を代表するエネルギー企業になり、再エネ100%に貢献する」
このビジョンには、代表の長尾の想いが厚く込められています。
それは創業した時も、今でも変わりません。
この記事では、グッドフェローズの今に至るまでをご紹介したいと思います。
「何かを成し遂げたい」「自分に何ができるのか」考え抜いた先の起業
グッドフェローズ代表取締役、長尾泰広(ながおやすひろ)、40歳。
洋楽をこよなく愛す2児のパパ。
そんな長尾は、学生時代ジョン・レノンの平和活動に魅せられて、積極的にボランティア活動に参加する青年でした。しかし、特に発言力があるわけでもなく、お金も無い状況に虚無感を抱いていました。
「何かを成し遂げたい」、ただ漠然とした思いだけで、やりたいことは見つからない。ふと思いついて映画監督になろうと専門学校に行き始めますが、周りの才能に圧倒されあえなく断念。大学に入り直し、営業職に就いたのが25歳でした。ところが、営業成績トップを掴むも、蹴落とし合いのような職場環境。「ここに尊敬できる仲間はいない。ここは理想の環境ではない」と違和感を覚え、結果転職。その後も1年と続くことなく5~6社を転々としてしまうのでした。
「お金もない。負けたくない。取り残されたくない。
でも自分はジョン・レノンのようなロックスターにはなれない。
行動しなければ何も始まらない。
…負けたくない。」
そんな想いだけが空回りする日々、1つの考えがよぎります。
「起業家としてビジネスで世の中にインパクトを与えられるのではないか?」
こうして、長尾の「起業家」への挑戦が始まりました。
2009年3月、東京で再会した高校時代の友人・佐伯と、佐伯の前職の同僚・竹原の3名で「グッドフェローズ」を設立したのです。
太陽光事業。滑り出し好調、順風満帆の成果
とはいえ、起業するにしても「何を事業とするか」が思案どころ。三人は大いに議論を重ねたのでした。
ちょうどその頃、太陽光発電の補助金制度の施行が決まったことから、長尾は今までのトップセールスで培った経験と勘で、そこにいち早く目をつけ、「太陽光発電の普及」を事業とする方針を打ち出したのです。
当時は訪問販売が主流だったので、「メディア」を使えばさらに普及に一役買うことができるのではないかとも考えました。
もちろん、当時オフィスはありません。カフェに24時間ぶっ通しで入り浸り、3人共無言でPCに向き合いタイナビ開設に奮闘しました。今思えばはた迷惑な話です。たとえカフェを強制退去させられても、カフェやファーストフード店を転々としながら無我夢中でサイト開設に打ち込みました。
こうして生まれたのが、太陽光発電一括見積もりサイト「タイナビ」でした。長尾の狙い通り、他社の追随を許さず今ではユーザー数No.1のサイトにまで成長しました。その後も次々と姉妹サイトを開設し、業績は順調に推移しました。
日本人の転機。それは長尾にとっても転機だった。
タイナビが好調な中、長尾は結婚。幸せな新婚旅行に行っている最中、それは起きました。
ある日、ビーチで遊んだ後、ホテルに戻ると、「おい!?日本は大丈夫か!?」とフロントマンから声をかけられます。
なんのことかと思いながら、ふとテレビに目をやると、長尾の背筋が凍りつきました。
そう、そこに映し出されていたのは、2011年3月11日に起きた東日本大震災の光景でした。
濁流がいとも簡単に町を飲み込んでいく。いまだかつて見たことのない日本の有様でした。報道される原発のメルトダウン。
電気を届ける設備は尽く破壊され、この災害で起きた停電は被災地だけでなく、東北電力エリア・東京電力エリア・北陸電力エリアと驚くほど広範囲に及んだのです。
電話越しに、「今戻ってくるな!放射能がどうなってるかわからない!」という慌てた様子の佐伯の声。
しかし、そう言う佐伯の電話の後ろで、鳴り止まないタイナビへの問い合わせ電話の音に、長尾は早々に日本に帰ってくる決意をしました。
東日本大震災の後、停電・復旧見込みがないことで危機感を持った人々は、災害に遭った遭わなかったに関係なく、再エネに行き着き、タイナビに問い合わせをしていたのです。
長尾は「もともと原発反対派だったので、恐れていることがついに起きたと思いました。被災者ボランティアも考えましたが、タイナビに問い合わせが殺到していたので、まずはしっかりと太陽光ナビゲーションすることが、今やらなきゃいけないことだと思いました。」
と当時を振り返っています。
結局、停電発生から3日で80%は回復したものの、停電から解消までに3カ月以上かかった地域もありました。3日間でも電気が使えない状況は相当なストレスがあったはずです。3ヶ月以上かかった人々の気持ちは計り知れません。
その間も、タイナビへの問い合わせは止まることがありませんでした。
この恐るべき災害から、長尾は再エネの重要性を改めて痛感することとなりました。
長尾自身、自分が果たすべきミッションを再認識し、自分の中で「成し遂げなければならないもの」ができた瞬間だったのです。
戦友と共に、再エネ100%の世界へ
「大きな発電所からの一方的な電気の供給だけでは、度重なる災害に対応はできない。太陽光発電を普及させ、一つ一つの建物が発電事業者となることで、自分で自分の身を守ることができる。もし、どこかで災害が起きたとしても、電気自動車や蓄電池で電気を運ぶことによって助けることもできる。そうすれば、自分の子供達の世代がより住みやすい環境になる。そして、世界でエネルギー戦争もなくなり、より良い未来になっていく。こんな世界を作っていきたい。」
再エネの普及は、長尾の大志となりました。
東日本大震災を機に、気持ちを新たに引き締め、事業を推し進めて行きました。事業そのものは着実に成長しますが、会社はそれだけでは成り立ちません。
今まで「グッドフェローズ=気の良い仲間」でやってきたものの、やはり同じ「志」を持つ「戦友」でないと、グッドフェローズのビジョンである「日本を代表するエネルギー企業となり、再エネ100%の実現に貢献する」ことは難しいからです。
仲間たちとの価値観のすれ違いが、組織を危うくすることもあるのです。
長尾は社員に対して「せっかく同じ会社で働くのであれば、社員自身のビジョンも叶えていきたい。同じ会社で働くなら、苦難も楽しさも喜びも共有していきたい。意見を戦わせても俺たちが目指すゴール(再エネ100%)は同じ。それが戦友だ。」と語っています。
「再エネ100%がいつになるかはわからない。自分が生きている間に達成できるかはわからない。けど、自分たち、そして世の中と、未来の子供たちのために暮らしやすい未来を作りたい」
今では、そんな長尾を軸に、同じビジョンを持つ社員が集まっています。
時には意見をぶつけ合い、苦楽を共にする。グッドフェローズは、そんな少数精鋭の"ビジョンを共にした戦友"とともに再エネ100%の世界を目指し、今も成長し続けています。
いかがでしたでしょうか?
グッドフェローズのビジョンに共感してくださった方、ぜひ戦友として共に歩んで行きませんか?