こんにちは。ゴルフライフ採用担当のマッサンです。
このたびWantedlyのストーリーを通じて、ゴルフライフの「誕生~大変だったこと~これから目指すこと」 の3部作をお届けしてまいりたいと思います('ω')
今回お届けするのはゴルフライフの「誕生」についてです。その頃他にない会社を始めようとしたきっかけや、各事業をはじめるに至ったストーリーを代表の田島さんへ伺っていきたいと思います。
---ゴルフに注目したきっかけについてお話しください。
なぜゴルフだったのか……それはゴルフとの出会いにあります。
私のゴルフ歴は中学時代からスタートします。父親の影響を受けて始めたというのがその理由ですが、この年齢からゴルフを楽しんでいたというのは、僕らの世代でもかなり珍しかったのではないでしょうか。
これは建築業界特有なのかもしれませんが、当時は経営者の方々がジュニア(二代目)を連れてコンペに参加するというのがひとつのステータスになっていました。ゴルフをしながら「息子さんが会社を継ぐのだよね」など、周りから弄られながら大人の世界を垣間見る少年時代を過ごしたことで、ゴルフは他のスポーツに比べて身近な存在でした。
本気でゴルフを始めたのは自分で給料を稼げるようになってからですね。今の若い人たちはピンとこないと思いますが、社会人になった頃はゴルフの概念を変えてしまった「タイガーウッズ」にはまり、ゴルフ自体にもどんどんのめり込んで行きました。そしてオープン系開発会社でお客様の会計システムなどを開発する傍ら、インターネットでゴルフ仲間を探しはじめたのです。
当時はサークルやコミュニティが作れるインターネットのサービスがあって、そこでゴルフに関するサークルを自ら立ち上げました。このコミュニティは最終的には400人程のグループに成長させましたが、この活動のなかでメンバーが楽しそうにゴルフをやっているのを見て、応援するために何かしたいなと思い始めました。
---どのようなきっかけでゴルフライフを立ち上げようと思われましたか?
その後広告代理店のクリエイティブディレクターなどを経て、IT企業・業界専門のマーケティングとクリエイティブを担う「ビーダッシュ株式会社」を2008年に設立。この会社でゴルフ関係の仕事も手掛けていたことから、ゴルフを軸にした会社を分社し展開したいと思い立ち、2014年4月にビーダッシュと並走する形でゴルフライフを設立しました。
分社化した理由は、ITとゴルフって結構遠いところにあると感じていて、ITに特化していたビーダッシュでゴルフも手掛けているとしてしまうと、その立ち位置がぼやけてしまうと感じたからでした。
私自身ゴルフの仕事も手掛けたかったので、ゴルフの専門企業を作ろうということになりました。とは言ってもゴルフ業界では新参者。それまで多少の経験はありましたが、会社として事業展開し売上を確保できるまでには程遠く、とりあえず器を作ることから始めました。
設立時にひとつだけ決まっていたのが、今でも手掛けている「スクランブルゴルフ」のツアー大会でした。当時は「アスリート選手権」という名称でしたが、会社設立から半年程かけて最初のイベントを仕掛けました。
---当初からスクランブルゴルフにこだわってきた理由をお聞かせください。
ゴルフライフでは創業時から、“個人戦”ではなく“チーム”で競い合うスクランブルゴルフの普及と定着を目指して、ビジネスを展開してきました。その最大の理由は私自身が実際にプレイしてみて、本気で仲間と喜びを共有できる、今までのゴルフとは違う新しい競技だと感じたからです。
現在のゴルフ業界に取り巻く環境要因として2020年問題、2025年問題というものがあります。これは2020年や2025年を境にそれまで中核を成していた団塊の世代のプレーヤーが、一斉にゴルフから引退してしまうというものです。このままでいくとゴルフ人口はどんどん尻つぼみになってしまいます。そこで着目したのがこのスクランブルゴルフで、初心者でも楽しみやすいそのスタイルに惚れ込みました。競技ゴルフに熱中される方はどんなことがあってもゴルフを継続されるでしょうが、一般のユーザーはそこまでこだわらないと実感しています。そんな方々に対して競技ゴルフへのきっかけを作るという点では、スクランブルゴルフは最適だと思ったのです。
いまでこそ少しずつですが認知度の上がってきたスクランブルゴルフですが、ゴルフライフを設立した頃は日本でほとんど知られてはいませんでした。ですが海外に目を向けると大変ポピュラーな競技スタイルで、例えば米国ではゴルフコンペはスクランブルゴルフが基本で、チーム戦で行うのが当たり前というポピュラーなプレイ方法となっています。またゴルフのレベルが数値化されたハンディキャップインデックスを取得しているプレーヤーが多く、自身のハンディキャップを申請しチーム力が均衡するように組み合わせを決めて競技を進めています。
日本の場合、スコア100を切るのがひとつの目安で、得手不得手がもろに反映されてしまいます。初心者や初級者の場合、ゲームに専念するあまりプレーヤー同士の会話も弾まず、ただボールに向き合うといった場面が生まれてしまうのも頷けますよね。
ところがスクランブルゴルフの場合、それぞれのベストを比較し、どのボールを採用するか相談し合うので、否が応でもコミュニケーションを取り合う楽しい場面が生まれます。これは画期的じゃないかと、このスクランブルゴルフの普及を目指そうと思い立ちました。
スクランブルゴルフも最初はダブルス戦からスタートしましたが、そのダブルスに男女がペアを組み参加する「ミックス形式ペア」を導入するなど、新しいことにもチャレンジしました。どのような年齢や性別・レベルの方に向いているのかという点で試行錯誤し、現在は幅広い参加者が参加できるようさまざまなコンセプトの大会を開催しています。
---もうひとつの軸になっているゴルフスクール検索サイトはどのように生まれましたか?
前述のスクランブルゴルフ導入の経緯と同じく、2020年問題、2025年問題に直面したことがきっかけでした。今後ゴルファーを増やしていくためには、ゴルフ潜在層の方々にゴルフスクールを知っていただくことがまずは先決で、ゴルフに触れる機会を増やしていくことで結果的にゴルファーが増えるだろうと考えました。そこでテコ入れしなければいけないと感じたのが、ゴルフスクールの喧伝方法でした。
ゴルフスクール業界って意外にもITの活用やWebでのマーケティングが進んでいない業界で、HPの大切さやHP上で集客する意味をもっと理解していただく必要がありました。そこでゴルフスクールとユーザーのマッチングが図れる検索サイト「ゴルフスクールガイド」を作ることにしました。
今でこそ2000スクール程が掲載されているこのゴルフスクールガイドですが、当時は掲載数も少なく、なかなか有料化に踏み切れる状態ではありませんでした。当時ベンチマークにしていたサイトと比較し、自分たちのゴルフスクールガイドとはどの程度の差があるのかを常に意識しながら運営を進め、このサイトより豊富なコンテンツが提供できていると実感できたタイミングで有料化を果たしました。スタートから3年目のことです。
---ビーダッシュとの並走についてと、人材観についてお話しください。
今でもそうですが、ビーダッシュとゴルフライフは同じフロアで同じ時間を共有しています。ゴルフライフの立ち上げ時には、新しいことにチャレンジすることをビーダッシュのメンバーにも伝え、いろいろと準備も手伝ってもらいました。
また幸いなことにゴルフライフ創業時からビーダッシュのメンバーが傍にいたことで、HPであるとかポスティング用のチラシなどもすべてビーダッシュで作ることができ、スタートアップ期の苦労も軽減できました。
ゴルフに特化した会社を立ち上げようと決意した時、このビジネスで儲けようという思いはありませんでした。私自身が大のゴルフ好きで、ゴルフ業界で何か形を残したかったのでしょうね。もちろんやるからには、自分ひとりがノリで作った会社ではなく、メンバーが安心して働ける会社を作って行きたいと考えていました。ゴルフ業界に認めていただける本物のサービスを、数多く生み出したいという想いは創業時から変わらないものです。
そのせいかゴルフライフに入ってくる社員も、「ゴルフが好きだから」「ゴルフ業界で仕事がしたい」という理由で入ってくる人がほとんどなのですよ。
---現在求人や採用に力を入れている理由をお聞かせください。
私は今年で47歳になるのですが、あとせいぜい頑張れて10~15年だと思っています。これから10~15年先と言うと、現在活躍してくれている若手の社員がその頃には中堅になっており、その社員たちが安心して働けるような環境をしっかり作るのがいまの私の役割だと捉えています。
良い環境を残すためには売上も必要ですし、そのためには必要とされるサービスを生み出して行かなければいけません。それを実現するためにいま種をまいて、ひとつずつ育てているところではあります。
当社は現在8年目で、どうにかふたつの事業を軌道に乗せたところです。今後はこの事業をもっと広げていくためにキーマンとなる人材を採用し、これから数年かけて育てていこうと考えています。
【代表プロフィール】
田島 光敏
工学院大学 生産機械科卒
学生時代よりプログラミングの面白さに目覚め、新卒でオープン系開発会社に入社。企業の会計システムどの開発に従事し、仕事で知り合った広告代理店にスカウトされ制作部マネージャーを経験。その後自身の運営会社であるビーダッシュ(クリエイティブ&マーケティング企業)を2008年に設立。その6年後の2014年に満を持してゴルフライフを設立し、スクランブルゴルフの普及に力を注ぐ。
座右の銘は「稼ぐに追いつく貧乏なし」「実るほど頭を垂れる稲穂かな」