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Natureでの1年間を振り返って。 没頭した小売電気事業”Natureスマート電気”の立ち上げとNatureというチーム

Natureメンバーへのインタビューシリーズ。今回は3月にインターンを卒業する近藤が、Natureでの1年間のインターンについて振り返りました。

近藤周 / Shu Kondo
東京大学経済学部。大学では計量経済学を中心に学び、東京大学グローバルリーダー育成プログラムを修了。
医療系ベンチャー企業でのインターン経験を経て、2020年3月にNatureに長期インターンとして参画。電力市場に関する市場調査や新規事業の立ち上げを担う。

目次

  1. はじめに
  2. 電力市場のイノベーションに惹かれて
  3. はじめてのプロジェクト、北米ローンチ
  4. 没頭した小売電気事業の立ち上げ
  5. 学んだのはビジネスの進め方
  6. プロダクトへの愛が強いNatureというチーム
  7. Natureに向いている人
  8. 最後に

はじめに

電力市場に興味がありNatureでインターンをはじめてから、1年間。大学最後の1年間を過ごしたNatureでのインターンは控えめに言って最高でした!
私自身は東京大学経済学部で計量経済などを学び、この春からは戦略コンサルティングファームにて社会人として働き始めます。Natureではで北米ローンチ、Natureスマート電気立ち上げなど様々な経験をさせてもらいました。

ぜひその経験を共有したく、今回こうしてNatureでの経験を書いています。特に、

⚫︎ Natureでインターンをしたいが、どんな雰囲気か知りたい
⚫︎ Tech企業やスタートアップでの就職/起業を考えている
⚫︎ 官庁・商社・コンサルティングファームに志望/内定しているが就職までIoTプロダクト/エネルギースタートアップで働いてみたい
⚫︎ 商社・ハーバードビジネススクール出身の代表のもと、ビジネスの作り方を間近で見たい
⚫︎ 学生でありながら、裁量をもってインターンをしたい

という方に読んでいただき、ぜひNatureでのインターンを学生生活の選択肢にしていただければと思います。

電力市場のイノベーションに惹かれて

Natureを知ったのは大学三年の冬です。当時は就活中で、経済産業省といった実際に規制を通じて社会の仕組みを作り、日本経済を発展させていくような仕事に興味がありました。一方で、遠隔医療などを扱うスタートアップでの長期インターン経験を通じて、新しく社会の仕組みを作っていくのは民間、特に官庁と対極に位置するスタートアップなのではないか、とも強く感じるようになっていました。

代表塩出のインタビューを掲載したインターネット記事からNatureを知りました。スマートリモコンNature Remoを起点に電力市場を変革するという発想には、当初は正直ぴんときていませんでした。

しかしながら、塩出との面接で、PtoPの電力ネットワークの構築と分散型電源の普及の話、電力市場変革の起点になる家庭の電力需要をコントロールしうる存在としてのスマートリモコンの話をはじめて聞くことになりました。分散型電源の普及と自然エネルギーへのシフトという話の壮大さと、実際に当時10万台以上(現在では20万台以上)の売上を有するNature Remoによる家電制御・エネルギーマネジメントという、確かにつながっていて現実感のある話。
こうした話に心の底からワクワクしました。Natureでインターンをすれば規制の多い電力業界でイノベーションを起こすことに自分も参加できるはずだと直感的に思い、インターンとしての入社を決断しました。

入社に際していろいろNatureに関する記事などを沢山読みましたが、この2つが個人的に特に面白く、インターン開始に向けて更なる期待が高まっていきました。


エネルギー社会を変える第一歩--Nature Remoを経て感じたスタートアップになるということ|fabcross
インタビュー by 越智 岳人 「これは、ちょっとおかしいんじゃないか」 2011年3月、三井物産で商社マンとして働いていた塩出晴海さんは石炭火力発電所の立ち上げでインドネシアにいた。 ...
https://fabcross.jp/interview/20170731_nature_remo_01.html
なんでNature Remoを作ったのか。|塩出晴海 / Nature代表|note
スマートホームを簡単に実現できるスマートリモコンNature Remoを最初に作りたいと思ったきっかけは、 実は電力の需給調整だ 。 電力の世界は、あまり馴染みがない方も多いかもしれないが、僕は前職の三井物産で電力の事業開発をやっていた。途上国に長期出張で張り付いて、現地でどっぷり仕事をするTHE商社って感じの仕事だった。 ...
https://note.com/haruumi/n/ne7381a083615


はじめてのプロジェクト、北米ローンチ

入社当初はカスタマーサポートを行いながら、並行して電力事業に関するリサーチを担当しました。

その後は、英語が少しできるからという理由で白羽の矢が立ち、Nature Remoの北米市場におけるローンチの準備に参加。Natureはハーバード・ビジネス・スクール出身の塩出のみならず、他にもニューヨーク大学出身で外国籍メンバーや海外にいるインターン生もいる環境でした。実際にビジネスの場面で初めて英語を使う機会で、はじめの方は正直てんてこまいになることもありました笑。

次第に、英語でミーティングを回すことなどにも違和感なく行えるように成長できました。Natureにはインターン生でもこうしたグローバルマーケティングに関わることのできるチャンスもあります。

プロジェクトマネージャーの下で、実務として次のようなことを行いました。

⚫︎ ローンチのニュースをカバーしてくれそうな海外の記者へのアプローチ
(テクノロジー・スタートアップを取り扱うトップメディアであるTechCrunchのUS版に掲載)
⚫︎ FAQなど英語ページの整備をサポート
⚫︎ 広告運用のサポート
⚫︎ USでのユーザーインタビューの設計と実施

没頭した小売電気事業の立ち上げ

北米ローンチがひと段落ついた後は、完全に0からの新規事業であるNatureスマート電気という小売電気事業の立ち上げにアサインされました。立ち上げ時は社内において、小売電気事業に詳しい人は多くいませんでしたので、以下のような徹底したリサーチから始めました。

⚫︎ 競合リサーチ(150社以上をリサーチ)
⚫︎ 海外における小売電気事業の動向
⚫︎ 国内の小売電気事業と電力市場に関する規制・市場設計のリサーチ

リサーチを通じて、小売電気事業は知れば知るほど本当に面白いビジネスだと感じ、小売電気事業と電力市場そのものにのめり込んでいきました。

その後、小売電気事業におけるライセンス取得や一般送配電事業者(東京電力・関西電力など)との小売電気事業開始への準備段階に入り、プロジェクトマネージャーとして、先導して社員の方々と一緒に立ち上げを行っていきました。今でも塩出から
「小売電気事業はNatureの次の柱となる事業だから、しっかりやってくれ」
と言われたミーティングのことは覚えています。自分がその中でプロジェクトマネージャーとして立ち上げにかかわれることに大変わくわくする一方、心してかからないとな、と強い緊張感も同時に抱いていました。

しかし、このプロジェクトマネージャーとしての業務は非常に難しいものでした。具体的には、仕事の進め方としての難しさ、そして小売電気事業特有の難しさです。

仕事の進め方としての難しさ
⚫︎インターン生という立場でも社員の方々や社外の人を巻き込み、プロジェクトをマネージすること
⚫︎ システム設計やデザインなど、なじみのない分野にも対処

小売電気事業特有の難しさ
⚫︎ 煩雑かつ時間のかかるライセンス登録などにおいて、優先順位を間違えリリースタイミングが数か月遅れることのないよう、正確なタスク管理
⚫︎ 専門的な用語や特有のシステムへの理解

はじめはこうした点から当然うまく前に進めていくことができませんでした。しかし、次第に気づいていったのは、意識すべきことはたった1つでした。それは、
立場に関係なく周りを見て今すべきことを理解し、オーナーシップをもって自分自身で進めていくこと
です。自分はインターン生だし向こうは代表だから気づいてくれるだろう、CTOだからやってくれるだろう、と見て見ぬふりをしない。オーナーシップをもって仕事をする。これを意識することで、うまく仕事がまわるようになっていきました。

結果、綱渡りのようなスケジュールだった電力小売のライセンス取得の仕事を未経験ながら約3ヶ月でプロジェクトマネージャーとして完遂することができました。

その後は、サービス設計の部分である

⚫︎ 弁護士も交えた約款作成
⚫︎ コストや採算性の検証
⚫︎ CTOらとともに料金計算における仕様設計

などのサポートを行い、電力市場における市場高騰なども乗り越え、3月についにリリース。いまはグロースに向け更なる準備中です。

Natureスマート電気に関しては、0から2021年3月にビジネスとしてスタートするまですべてを横で体験でき、大変貴重な経験となりました。実際、0から準備をはじめて、通常1年以上かかるところ倍のスピードである半年で仕上げることになり、その猛烈なスピードに、これがスタートアップか、と驚き、リリース時にはついにリリースか、と感慨深い想いでした。



(湯河原にあるNatureの研究施設兼保養所です。ここでCTOやエンジニア、他のインターン生とNatureスマート電気立ち上げのための合宿をしました。10月なので、もう半年前になります。)

学んだのはビジネスの進め方

学んだことは、ビジネスの進め方、具体的には大きく3点あります。

1. エンジニア・デザイナーも含めていろいろな人を巻き込んで物事を前に進める方法

他のインターンだと自分で物事を前に進めていくような経験ができないこともあると伺います。一方で、Natureではインターン生であっても、他の社員の方やインターン生なども巻き込み、プロジェクトを前に進めていくことが求められます。

Natureスマート電気の立ち上げにおいては、プロジェクトマネージャーとして、いかに周りを巻き込みプロジェクトを前に進めていくか、という点について大きく成長できたと思っています。いくら本を読んだところで実践に勝るものはありません。そうした意味でも、実際のプロジェクトが進む様子を間近で見て、自分で主体的に関わることができたことで、大変勉強になりました。

また特に代表である塩出の、ビジョンをかかげ物事をグイグイと前に進めていく姿は大変勉強になりました。成長するスタートアップはこうやってリーダーのもと出来上がっていくのかと、一緒に働きながら常に少しでも習得しようとしていました。(が、なかなかできないです。リーダーシップと人を惹きつける才能がすごいのだと改めて思います。)

2. オーナーシップをもって仕事を進める大事さ

Natureスマート電気の立ち上げではオーナーシップをもって仕事を進めることの大事さも学びました。インターン生という立場では、タスクもつい他人事になってしまうと思います。どれだけオーナーシップを持てるか、自分事にできるか、という点でプロジェクトを前に進める馬力、そして本人の成長スピードも変わってきます。

Natureの社員の方々は皆さんオーナーシップをもって仕事を前に進めていこうという気概がすごいです。そのような環境にいれば、インターン生であってもオーナーシップをもって仕事を取り組むのが当然というマインドセットになっていくのではないでしょうか。

またそうした環境は、代表の塩出が仕事を任せてくれるから生まれるのだと思います。こんなに仕事を任せてくれていいの?とびっくりすることもありましたが、それ故オーナーシップをもって仕事を進めていこう、という意識が強く芽生えるのだと思います。

3 . デザインや使用感、サービスをお客様目線で改善する重要性

Natureではインターン生は最初に必ずカスタマーサポートに関わり、どのように実際にNature Remoが使われているのかをしっかりと学びます。社内でも、お客様目線は非常に重要視されており、お客様により満足して使ってもらうにはどうすべきか、という点については必ずみなが考えることです。

こういう話はよく聞く話かもしれません。しかしながら、実際の雰囲気として、代表の塩出はいつもTwitterでNature RemoやNatureスマート電気についてお客様の反応をチェックし続けています。Botのごとくめちゃめちゃチェックし続けています。代表がお客様目線に立つことを徹底している姿を見ると、「やばい、自分もちゃんとお客様目線に立てているか?」「もっとお客様目線で使いやすい形はないか?」と考えるようになります。ビジネスにおいて、お客様目線・ユーザー体験を第一に置くことがいかに重要か、ということをよく学びました。

プロダクトへの愛が強いNatureというチーム

Natureは「プロダクト作りが大好きなチーム」です。
具体的には、

① プロダクトに愛情をもって、革新的かつお客様目線のプロダクト作り、長く使ってもらえるようなカスタマーサポートの提供、それらを通してお客様にいいサービスを提供

② ①を実現するためには、担当・知識量・社員/インターンのような区分問わず、皆が意見を出し合うことが推奨されるようなフラットな雰囲気のチーム

という2点が挙げられます。
インターン生としての目線で言うと、社員の皆さんはとてもやさしく親切であり、おもしろい方が多いです。各分野で様々な経験を積んできていらっしゃる社員の方々とざっくばらんに話す機会も多く、自分が持っていない視点をひしひしと感じ取ることができるのは刺激的です。

代表の塩出はとてもフランクでいつも社員の方やインターン生ととても楽しそうに話しています。一緒にヨットに行ったりもしました。(よくヨット仲間を募っています。)

社員の方々もみなNatureというチームのことが好きで、社内の雰囲気は非常によいです。ちなみに毎年恒例の忘年会の出し物はインターン生が準備します。ちょっとすべっていても楽しそうに笑ってくれるような社員の方々のおかげで、インターン生も楽しく仕事ができています。


(写真はオンライン飲み会での1枚。こういう感じの飲み会はよくあります。コロナ禍の前は、飲み会もよくありました。)

Natureに向いている人

Natureに向いている人は、特に以下のような人です。

⚫︎ Natureの事業領域に共感できる・強く関心がある人
⚫︎ 粘り強く物事を前に進めて行ける人
⚫︎ 学びを厭わない強い好奇心を持つ人

自分自身でこういうことをやってみたい、というのがあり、Natureのビジネスとフィットしている人は楽しく働くことができると思います。具体的には、Nature RemoといったIoTプロダクトやNatureスマート電気のような電力事業、その先に社会における自然エネルギーへのシフトといった部分に関心がある、共感できる人です。

またNatureはスタートアップであり、日々新しいことが起きます。日々学ぶことも多く、粘り強く何かを学んでいくのを厭わない強い好奇心、カオスな環境を楽しめる方はピッタリです。(インターン生であってもカオスを切り拓いていくことが求められます笑。)

最後に

インターンを通じて感じたのは、スタートアップ、そしてNatureは思った通り社会を大きく変えていくポテンシャルがあります。Natureでインターンをすることで、肌感をもってその過程を見ていく、参加していくことができたのは大変貴重な経験でした。そして思っていた以上だったことは、Natureの成長スピードの早さです。どんどん会社も大きくなり、お客様も増えていきます。

世の中では、脱炭素の流れが加速しています。20万台以上の売上を誇るNature Remoを起点としたエネルギーマネジメント、そして自然エネルギーへのシフトを掲げるNatureは唯一無二の存在としてより注目されていくことは間違いないです。早くにNatureに参加すれば、Natureが大きくなっていく姿を一緒に創っていくことができるのではないでしょうか。

代表の塩出やNatureの社員のみなさんと一緒にプロダクト作りをするのはめちゃくちゃ面白いです。最後まで読んでくださった方はすでにNatureに興味がわいてきているはず?!笑。ぜひ話を聞きに来てみてください!

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