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安心して使える製品を届けたい。より効率よく、より安全に、より無駄のないハードウェアで。

今回で3回目となる社員インタビューです。実はこの社員インタビュー、偶然にもNatureに入社した順番になっているんですよね。そこで今回は現メンバーで3番目の入社となる、神園大知へのインタビューです。彼はNature Remoのハードウェア、中でも電気回路の設計・開発を行なっています。Natureに入社したきっかけはなんだったのでしょうか。現在の仕事のやりがいについても聞いてみました。

インタビュアーは同じくインターン生の北村天志が努めさせていただきます。


ーまずは前職のことについてお聞きしたいのですが、どんなお仕事をされてたんですか?

Natureに入る前はオムロンで今と同じ電気回路設計をしていました。オムロンは皆さんご存知の体温計から、液晶や信号機、自動改札機まで作っています。その中でも、僕は工場とかで使われる機械やシステム、いわゆるファクトリーオートメーションの設計や開発をしていましたね。

ーオムロンでのお仕事についてイメージがつきにくいので、より詳しく教えていただきたいです!

工場の機械とかって大規模なもので、もし使い方を誤ったり、誤作動を起こしたら、そこで働いている人の命が危険にさらされてしまうわけじゃないですか。例えば、物を切るカッターだったら、もし何かの拍子に手を入れてしまったら、一瞬で手が切断されてしまう。

よく言われる考え方の一つにフェイルセーフというものがあります。これは製品が故障することを前提とした上で、安全に壊れるように設計するという考えです。この考えを軸に、センサー技術と電気回路設計を使って、工場の機械やシステムを作っていました。

ーそもそも大知さんが電気回路設計を始めた理由はなんだったんですか?

中学校の授業で美術というか図工というか、そんな授業があって、その授業で半田付けをやって電子回路を作るっていう授業があったんですよね。最近は無くなっちゃたかもしれないけど。笑。そのときに自分でこんなものが作れるのか、というところに感動して、そこからずっと電子回路設計をしたいと思ってました。

ーそんな大知さんがオムロンをやめて、Natureに入ろうと思ったきっかけはなんだったんですか?

明確にこれがきっかけと言えるとしたら、塩出さんに誘われたということですかね。でも、もともと転職を考えていて。さらに、大企業じゃなくてベンチャーがいいなと思っていて。そこでちょうど誘われたから、参加したって感じです。

ー転職を考えていた理由と大企業じゃない方がいいと思った理由はなんだったんですか?

転職を考えていたのは、海外の働き方に触れたのが大きかったです。日本にいると、終身雇用の考えが染み付いていたし、転職は大きな決断だと思っていました。そんな中、オムロン在職中にアメリカ3年行ったんですけど、そこでアメリカの人たちがほぼほぼ全員やりたいことを軸に仕事をしていて。みんな転職をするんですよね。その考えに触れて転職をしてもいいなあと思ってはいました。

大企業じゃない方がいいと思ったのは、大企業だとやっぱり1人でできることは少ないし、必ずしも自分のしたい仕事が回ってくるとは限らない。他の設計者もたくさんいますしね。ベンチャー企業なら、より自由にやりたいことができるかなと思ってたというのが大きな理由です。

ー今現在、Natureではどんなことをやられているんですか?

大きくは変わりませんね。笑。基本的にはNature Remoの電子回路基板の設計から、実際の開発、そして、その設計にミスがないかどうかの確認を工場に行って確認しています。

ー実際のハードウェア制作の流れはどのような感じで進めているんですか?

ハードを作る上では実現したい機能と費用を最初に決定します。その上で、機能をどのように実現するかを、費用と安全性を考えながら設計をしていきます。機能の実現手段は驚くほどいっぱいあるんですよ。その設計の安全性や、機能の実現性を具体的な数値計算で確かめていきます。こんなところが大まかな流れですね。

ーそうなんですね。今、Remoのハードウェア制作をする上で、大変なこととかありますか?前職と比べてどうかということもお聞きしたいです。

面白いと思うところとも共通するのですが、基板設計に関しては全て自分でできるので、部品の決定から、より効率的で、安全性の高い設計をするところまで全てを決定できるというのが難しくもあり、やりがいのある部分でもあります。

これは転職をしようかなと思ったきっかけでもあったんですけど、大企業ではやはりできることに制約があって。その制約が無くなって、より自由に、そして責任もある仕事ができるのは大変なところでもあり、面白いところですね。

ー面白みはやっぱりより裁量が大きく働けるというところというのは前にインタビューした2人もおっしゃっていました。Natureのハードウェア制作の上で大事にしていることはありますか?

僕が大事にしているのは、なるべく工場で再現性のある設計をすることと、安全な設計をすることです。実際に工場に行ってみると、この作業が難しいだったり、高いレベルで作業できていない場合があります。全ての製品を高いクオリティで作りたいので、工程が簡単になるような設計をするのは非常に大事です。

安全に設計するというのは前職で主に習った考え方ですね。例えばRemoだと、設計を大幅にミスしてしまうと電子基板に付いている抵抗が燃える可能性が出てくるんですよね。これは、電化製品は逃れられないリスクではありますが、決してあってはならないことです。なので、安全に使えるということはもっとも大事にしていることですね。

ー普段使っているもので事故が起きないからこそあまり考えませんが、使ってくださるお客さんがいる以上、安全性は一番ですね。大知さんはこれからのNatureがハードウェアの領域でどういう風に発展していってほしいですか?

Natureの製品だったら安心だと思ってもらえるものを作りたいですね。今だとたまに不具合品とかがくるんですけど、とても凹むんですよね。笑。もちろんそういうものがないように設計しているつもりなので。でもやっぱ一人でやるには限界がある。なのでこれから人数が増えていったら、社内の人たちと話し合ってより不具合の出ないようにしていきたいですね。

ー最後にどのようなハードウェアエンジニアの方に入ってきてほしいか、聞かせてください!

Natureはデザインに非常にこだわっている分、ハードウェアに関する要求もかなり高いんです。デザインが良いものって、作るのは難しかったりするんで。笑。なので、本当にこれがベストの設計なのか、部品なのかということを先入観なく考え続けられる人にきてほしいですね!

ー大知さん、ありがとうございました!

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