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3児の父 × 社会課題への挑戦者        リーダーが語るおもてなしセレクションでのキャリアについて。

その優しげな笑顔の一方で、【地域の事業活性化】へ熱い情熱を持つおもてなしセレクションリーダーの櫻田。現在、三児の父である彼は二か月の育児休暇から復帰した今も、過去の経験から抱いた「地域の活性化」という社会課題に対して、おもてなしセレクションを通じて向き合っている。「仕事か家庭か」と問われることも多い現代において、やりがいのある仕事と子育てを両立させ、イキイキと働く彼に話を聞いた。

▼ 櫻田 祐基/ Yuki Sakurada

2019年4月ENGAWA入社。小樽商科大学を卒業後、総合印刷会社に新卒で入社。食品・菓子などパッケージを取り扱う部署にて、営業として大手食品・菓子メーカーを担当。パッケージだけではなく商品開発支援やプロモーション業務などを経て、ENGAWA入社。現在は、Japan Brand Produce Dept.(以下、JBP)にて、OMOTENASHI Selection(以下、おもてなしセレクション)の事務局運営と新規顧客の開拓を行う。

社会を動かす手ごたえを感じながら、仕事がしたい。 入社15年目に大企業を飛び出してENGAWAへ。

-------ENGAWA入社の経緯を教えてください。

前職では、新卒から14年間、総合印刷会社に勤務していました。

「印刷産業」と一口にいえど、パッケージ制作だけがソリューションではなく、販売促進に関するコンサルティング全般を担っていました。地域の水産加工会社を担当していたのですが、お客様から「地域を盛り上げるような施策をしたい」とご相談があり、社内のPRナレッジを利用してイベントを企画をしたところ、お客様にもかなり喜んでいただけました。

その経験から地域活性化に関心を持ち、町おこしイベントを主催する市民団体を立ち上げ、活動を始めました。具体的には、地域の事業者を集めたマルシェイベントを4年間開催していました。

マルシェに訪れた人々に出展者が作った商品のストーリーを伝え、笑顔で購入していく様子を間近で見ることができ、その手ごたえを感じながら取り組んでいました。その一方、多くの地域事業者が商品の認知と販路の拡大を課題に感じていることが分かりました。

また自分自身としても、当時の仕事は順調でありながらも慣れてしまったこともあり、より裁量が大きく、手ごたえを感じられる仕事がしたいと思っていました。

そんなキャリアや仕事を見つめなおしていた時期に、事業者の認知や販路の拡大を支援する「おもてなしセレクション」の存在を知りました。これまで向き合ってきた社会課題を仕事として解決できる点や裁量が大きい点に魅力を感じ、ENGAWAへの入社を決意しました。

※OMOTENASHI Selectionとは・・・日本の優れた“おもてなし心”あふれる商品・サービスを発掘し、世界に広めることを目的とした年に2回開催されるアワード事業。日本在住の外国人有識者による現物審査を実施し、「世界に発信したい“日本ならでは”の魅力にあふれている」と認められた対象を、おもてなしセレクション受賞商品・サービスとして認定しています。

交わるはずのなかった日本の“おもてなし”と世界の人々をつなぐ機会を創出する。

----今のお仕事を教えてください。

おもてなしセレクションの営業部門のリーダーとして、新規開拓営業、営業戦略立案と実行、また企画立案やその進行管理、その他オンラインセミナーの司会進行や、JBPのおもてなしセレクションに関わるメンバー8名(内、アルバイト3名)と一緒に同じ目的に向かって幅広い業務を担当しています。

----具体的にどんなことをされているのでしょうか?

おもてなしセレクションの営業先は、主に日本各地の優れた技術や高品質な材料を用いた商品・サービスを取り扱う事業社さんです。そういった方々に対し、アワードを案内し、外国人目線で品評させていただきます。その結果、おもてなしセレクションとして受賞・登録された商品に対して、販路開拓支援を行っていきます。

例えば、おもてなしセレクション受賞商品をニューヨークベースの日本商品のプラットホーム「DECO BOKO」のオンライン展示会や現地のポップアップショップで販売したり、百貨店での催事やENGAWAの独自メディアである「Tokyo Weekender」のチャンネルで紹介したりするなど、様々な施策を行ってます。販路開拓をする際に、「日本の“おもてなし心”あふれる上質な商品・サービスである」というブランディングを一番大切にしています。

DECO BOKO

■ Tokyo Weekender

3 Must-Try Japanese Skincare Items | Omotenashi Selection

必見の日本食・ドリンク3点|おもてなしセレクション

------特に印象に残っているプロジェクトを教えてください。

おもてなしセレクション授賞式にて、中国のインフルエンサーを起用し、受賞した様々な商品が所狭しと並べられている会場で受賞商品紹介のライブ配信を行ったり、動画を撮影し発信したりした企画が特に印象に残っています。

理由として、ENGAWAに入社後に初めて携わった企画だったことももちろんあります。しかしそれ以上に、インフルエンサーによる発信のインパクトの大きさを実感した経験となったからだと思います。中国のインフルエンサーのSNS発信により中国からの視聴者が続々と増え、それに伴い中国の方からのコメントやスタンプ数が如実に増える光景を目の当たりにしました。その時は、おもてなしセレクションを通じて、実際に今まで接点のなかった外国人と商品を繋ぐことができているという事実に強い衝撃を受けました。

中国の日本商品に対する消費・購買意欲が高いという状況のなか、中国への認知・販路を模索している事業者さんの声も多くあったので、要望に対して直接的にアプローチできている実感を得ることができました。

おもてなしセレクション独自の価値を作りあげていく。

----お仕事の醍醐味を教えてください。

自分が地元に帰った際のお土産でよかった商品や誰かからお土産でよかった商品などを営業先として、アプローチできるのがいいところですね。その商品の良さを知っているので、おもてなしセレクションとしてエントリーしていただけるようアプローチするモチベーションになります。

また以前、おもてなしセレクション受賞商品としてDECO BOKOのオンライン展示会に出品した商品に関して、ある外国人デザイナーから製品パッケージのコラボレーションをしたいと連絡をいただくこともありました。おもてなしセレクションというブランドを通じて、素晴らしい製品を作る事業者さんが国内外で評価・認知され、喜んでいる姿を傍で見ることができるのも醍醐味ですね。

----では、逆に仕事に難しさを感じる点は?

おもてなしセレクションの商品を登録する際に、各事業者さんに製品の魅力・特徴をフォームに記載いただくのですが、魅力の認識が合わないことがよくあります。「グローバルな視点からすると、違うポイントを前面に出した方が、魅力的に映るのに…」と。ただ、事業者さんもおもてなしセレクションのメンバーも、その商品にスポットライトを当てたいという思いは同じなので、ベストな紹介となるようにすり合わせを行う時はやりがいがある反面、チャレンジングな点でもありますね。

-----これからやっていきたいことはありますか?

おもてなしセレクションには、これまで授賞してきたアイテムが898件(※2021年2期時点)あります。それはつまり、受賞された事業者さん同士がおもてなしセレクションを介して繋がっているということです。なので今後は、この繋がりを生かし、コミュニティ作りを行うことで、おもてなしセレクションの受賞価値をより高めていきたいです。

一例として、「日本酒」×「陶器」など、掛け算で製品の魅力を伝えるコラボレーションがあります。まだ構想段階ではあるものの、事業者さんのためにもなりますし、コミュニティ内でのシナジーがおもてなしセレクションの良い資産になると確信しています。

事業に思いがあるメンバーが多い組織だからこそ、人を大切にして、メリハリのある働き方を。

------チームの雰囲気を教えて下さい。

チームメンバーは、かなり個性の強い方が多いです(笑)。年次を問わず、おもてなしセレクションに関する運営についても、みんな自分の意見・主張をしっかり言います。しかしそれと同時に、お互いのことを大事に考えてくれるところも頼もしいです。働くときはしっかり働いて、休む時はチャットなどにも反応せずしっかり休む、という基本的な点もチームとして大事にしています。

------櫻田さんも育児休暇を取得されていましたよね。

私は先日三男が生まれた際に、育休を2か月間取得しました。育休取得により、奥さんのサポートや子供たちのケア、家事を通して家族と一緒の時間を過ごすことができました。一番大変な時期に家族一緒にいられることで絆がより一層深まったかと思います。忙しい時期に育休を取得させていただけたことは本当に感謝しています。そういった柔軟な働き方に対応してくれるかどうか、という点も転職活動では見ていくといいかなと思います。

▼ 生まれたばかりの息子さんを抱く櫻田さん


■ 事業部長から

櫻田くんは、部門の営業リーダーとしてチームを引っ張ってくれている存在。自ら立てた目標をやり遂げようとする姿勢は頼もしく、また、顧客に真摯に寄り添う姿勢により、顧客からの信頼も厚く、頼りにされることも多いです。

■ メンバーから

誰に対しても優しく、常に周りを見てチーム全体をまとめていただいており、頼りになる先輩です。営業活動や企画運営時には、事業者さんのニーズをスムーズにくみ取り、より良い提案ができるように進めている姿が印象的です。

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