第一章では、「AIとの出会い」についてお伝えしてきました。第二章に行こうと思ったけれど、ちょっと寄り道します。
1/17にGigalogyは3回目の誕生日を迎えました。
先ずは、僕のAI事業に”Gigalogy(ギガロジ)”と名付けた理由についてお話します。
ズバリッ!Giga + Analogy を短縮したものです。
Giga は、膨大な数
Analogy は、あるものと別のものとの比較
人工知能の世界では、人間の脳では想像できない何十億通りのパターンが存在しえます。
何故かというと人のパターンで考えた場合、Aさん・Bさんにはそれぞれの好みや行動があり、そのそれぞれに間違えや正解は無く何十億通りのパターンが存在するので、人工知能もまた同じ数だけパターンがあるということです。
100万人いたとすればそれぞれが違う行動をしていて、似た人はいたとしても全く同じ行動をする人は一人もおらず、これはとても素晴らしいことです。これらの未知のパターンを誰にとっても理解しやすく意味のあるものに変換していくことが僕たちの使命だと感じています。
ECサイトに例えてみましょう。
大型サイトには、100万件~1,000万件の商品が並んでいます。
ここに訪れる人達が100万人いた場合、100万件のアクセスがあります。
それぞれの商品の探し方、商品のページを見ている時間、価格・サイズ・詳細の確認、商品をカートに入れた後すぐにお会計をするのか、それとももう一度探して商品を比べるのか、お気に入り登録をしてセールになるのを待つ人、それは多くのパターンが存在するのです。
この何十億通りのパターンに沿って、一人一人に対し適切なタイミングで適切な商品・求められている商品を提供することは手動では無理に近いのではないでしょうか。
しかし、”Gigalogy(ギガロジ)のAI”ならできます。
今度は、チャットボットで考えてみましょう。
多くのサイトで便利なチャットでの問合せや質問ができるチャットボットが採用されていますが、ほとんどの場合、本当に聞きたいことの応えは何度かのやり取りを経てオペレーターへ繋がります。
もちろん、よくある質問や問い合わせが多い内容をデータ化して応答マニュアルに共有し、オペレーターさんはとても丁寧に応えてくれます。しかし、対人(ひと)である以上、同じ内容の質問や問合せであっても言い回しや聞きたいことの優先順位の違いから、これもまた何十億通りのパターンがあり、どんなに優秀なオペレーターさんがいても限界が起こりえます。
しかし、AIならこれらの膨大な未知数のパターンデータの中から類似パターンを見つけだし、欲しい応えを提供することができます。
では、チャットボットが対応するようになった場合、オペレーターさんの仕事は無くなってしまうのか?それは違います。
オペレーターさんは、その経験から質問や問合せをする人の感情を体感で知っています。
AIは学習はしますが、感情は持っていません。お客様の気持ちを理解し、サービスを提供することは企業にとって必ず必要なことです。
僕たちの創るAIは、”『人間が人間にしかできないこと』に100%集中することができる社会を構築すること”を手伝います。
第9回へ続く