「いい会社」ってなんだろう。
そんな問いかけが必要な時代になっている気がします。
少し前に話題になった「ブラック企業」。対にある「ホワイト企業」。
しかし、何が「ブラック」で何が「ホワイト」か、実はひとりひとり定義が違うのではないでしょうか。
そこで働く社員が、幸せに働けている。
社員が幸せだからこそ、社会に良い影響を与えられる。
そんな考え方も「ホワイト」の一要素だと考えます。
社員の幸せを一番に考え、その幸せをステークホルダー全体に広げていこうと理念を掲げるGCストーリーは、昨年「ホワイト企業大賞」に応募し、大賞を受賞しました。
「ホワイト企業大賞」とは?
ホワイト企業大賞は、天外伺朗さんを企画委員長として発足したホワイト企業大賞企画委員会が主催し、天外塾、一般社団法人フロー・インスティテュートが共催するアワードです。
GCストーリーは第6回ホワイト企業大賞に初めて応募しました。
ホワイト企業大賞の定義
ホワイト企業=社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業
ありがたいことに、GCストーリーはこのアワードで「大賞」をいただくことが出来ました。
表彰式に参加しましたので、その様子をお届けします。
表彰式では、受賞者への表彰のほか、過去の大賞受賞者からのゲストスピーチ、ワークショップが行われ、その後立食形式の懇親会が用意されていました。
100名ほどの参加者がいる式典でした。
第一部 第6回ホワイト企業大賞発表・表彰式
第二部 ゲストスピーチ(株式会社荒木組 荒木雷太様/第5回ホワイト企業大賞表彰企業様)
第三部 ダイアログセッション
懇親会
会の最初に、企画委員長の天外さんからホワイト企業大賞の目指す方向について説明がありました。
「ホワイト企業大賞には、明確な審査基準はありません。
審査基準は、"目標"になってしまいます。達成したらその先はありません。ですから、ホワイト企業大賞は"社員の幸せ、働きがい"と"社会への貢献"というおぼろげな方向性のみ提示しています。これは"目標"ではなく"目的"です。ホワイト企業大賞に終わりはありません。」
これは非常に印象的な言葉でした。
「大賞」も何かが他社より優れているわけではなく、もっとも体現しているものが近い、ただそれだけなのだと理解しました。
表彰式の様子
表彰式では、
・大賞(2社)
・特別賞(22社)
・ホワイト企業パイオニア賞(2社)
・推進賞(5社)
の発表がありました。
GCストーリーからは常務取締役の萩原が登壇し、表彰状の授与とスピーチを行いました。
(海外出張中だった代表の西坂は、プレスリリースよりも早くnoteを投稿し、喜びを顕にしていました)
GCストーリーの受賞理由は以下です。
「成長」という言葉を「拡大」と解釈する向きが多い中、GCストーリーはそうではなく、人間の質的な向上を目指している点が顕著でした。
採用面接の段階から、心を見つめる時間を多く割き、入社後もさまざまな時間を設けて人間として共に成長し合う場、心を裸に出来る場を設けています。
これらは「人間関係の質」や「心理的安全性」を高め、部門を横断した信頼関係を築き、各自が貢献意欲を発揮する社風へとつながっているようでした。
業績という量と、人間力という質。物心両面のバランスが如実に感じられるホワイト企業です。
(表彰状の他、記念品に「ストームグラス」も贈呈されました)
萩原はスピーチで「経営者側が組織をよくするために制度や風土作りを努力するのは当たり前なんですが」と前置きした上で、次のように話しました。
それよりも何よりも、メンバー一人ひとりが、一体どうしたらこの組織が良くなるのか、一体どうしたら自分が幸せになるのか、本当に一人ひとりがきちんと考えてくれていて。
多分このような賞をいただけるというのは、みんなそれぞれが考えている幸せな組織、素敵な組織というのを客観的に評価していただけたということで、もちろん経営者側も嬉しいのですが、従業員一人ひとりが嬉しいんじゃないかなぁとありがたい気持ちでいます。
継続というのは本当に難しいなと思っていて、組織というのは、ほんの少しのことで変わっていくものです。
われわれ経営者だけでは上手く維持することが出来ず、全従業員が一人ひとり経営者の目線で考えてくれてるのが、われわれの組織の強みであり、今後はもう揺らがないんじゃないかなという気持ちになっているところです。
わたしはこの言葉を聞いて、改めて、
家族的な要素を持ちつつも社員一人ひとりの自律が促される良い環境に身を置けていると感じ、視座をもっと上げていきたいと身の引き締まる思いがしました。
「やらされ感 やりたい感」を考えるワークショップ
ゲストスピーチ後の第三部では、「ダイアログセッション」と称し参加者全員でワールドカフェ形式でのワークショップを行いました。
ワールドカフェ
カフェのようなリラックスした雰囲気のもと行われる対話の手法。
5~6名ずつに分かれテーブルごとに対話をし、一定時間が過ぎればテーブルのメンバーを入れ替え、対話を繰り返し行う。
テーマは「やらされ感とやりたい感」。
ホワイト企業大賞の調査で、社員がいきいきと働いている会社は、「やらされ感」より自らやりたいと思う「やりたい感」が強い、と感じた企画委員の方が多かったそうです。
・どういった時に「やらされ感」を感じるか
・どうすれば「やりたい感」になっていくのか
・「やりたい感」が生まれる環境やリーダーの関わり方について
・「やりたい感」が溢れる会社になるためのアクション
等を話し合い、最後に互いの気づきをシェアする時間がありました。
業界や人数規模がバラバラな会社の経営者、従業員が入り混じっていたこの場。
リラックスした終始和やかな雰囲気の中、対話を通してさまざまな気づきが生まれていました。
表彰式参加から見えたもの
表彰式やワークショップ、懇親会を通して、「ホワイト」や「ブラック」といった表面的な二項対立ではなく、「いい会社」を目指す人たちが集まっていると感じました。
社員たちがどうしたらもっと幸せに、働きがいをもって働けるかを探求する経営者や、対話から改めて自身の会社文化のありがたさや課題に気がつく社員。
自分たち以外にも、社員の幸せと働きがい、社会への貢献のために模索する多くの会社の姿を見て、会社のあり方に新しい風が吹いていると感じ明るい気持ちになりました。
大賞をいただいた事実を胸に、これからも社員にとって、そして社会にとって「いい会社」であれるように一社員として努力を重ねたいと思います。
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