GAOGAOは、2023年4月21日付でベトナムのトンドゥクタン大学(Ton Duc Thang University)と、両者の交流促進を目的とする覚書(以下MOU)を締結いたしました。今後ベトナムITエンジニアの採用、育成に力を入れていきます。
ベトナムのトンドゥクタン大学について
1997年設立の公立大学です。元々は工科大学からスタートしているため、工学系も強いです。学生数 27,934名で、年間の学費は少し幅がありますが、66,000円〜290,000円程度。
IT学部は1学年200名程度。現在4年生は170名程度。
ヨーロッパスタンダードを取り入れており、IT学部の大学の授業の50%は英語で、大学の卒業要件の英語レベルも他の大学と比べ高い印象。企業との連携に力を入れており、今ベトナムの中で注目されている大学です。日系企業とのやり取りはあまり多くないようですが、ヤフー株式会社のベトナム拠点『テックベース』さんもIT学部とのやり取りがあるようでした。弊社ベトナム人スタッフいわく『IT分野で今一番ホットな大学』とのことです。
ベトナムのトンドゥクタン大学のレベル感
( 参考資料:https://vnur.vn/ )
2023年ベトナムの大学ランキング(VNUR)によると、トンドゥクタン大学は総合ランキング3位になります。学生からの人気も高く、入学難易度も高くなっているようです。
早速メールを送ったところ、すぐにアポイントを調整いただき7区のキャンパスに伺いました。とにかくキャンパスがきれい!サッカー場、陸上競技場、プール、ジム完備、学生寮も他の大学と比べると圧倒的にきれいでした。
インターンシップ制度について
3年生後期〜4年生は、6〜8週間のインターンシップで4単位がもらえます。そのため学生は基本的にインターンシップに参加することになっています。単位認定の期間は決まっていますが、生徒ととの合意が取れればインターンシップ期間延長は可能。
すでに100社以上の企業がインターンシップ生の求人を出しているため、学生にとって魅力的な仕事内容にする必要があります。また大学に協賛金等を支払うとさらに協力的に募集をしていただけそうな感じがしました。
今回はインターンシップ生の紹介のお願いが目的でしたが、打ち合わせに同席いただいたイベント企画担当の方から『スタートアップコンテストやりませんか?』と企画書が出てきて驚きました!
GAOGAOの事業内容をちゃんと見てくれていたようで、GAOGAOの強みを生かしたイベントを提案いただきました。コンテスト期間中2回ほど講義をしたり、社員がメンターにつき学生をサポートしたり(業務に支障が出ない範囲で)審査員をしたり。めちゃくちゃ面白そう!
GAOGAOベトナムは、2022年12月設立でまだ半年で、そこまでいろいろできるリソースがまだ割けない状況なので、まずはインターンシップ生の採用からスタートし、今後はイベント等もやっていけたらいいなと思っています。
MOU締結式
『MOU締結式をやるので大学に来てください』と連絡がありました。
この日は、大学のジョブフェアも開催されており、とてもにぎやかでした。ブースを出していたのはほぼベトナム系企業。MOU締結式にはなりますが、企業側から学生に返済不要の奨学金を手渡すというイベントも同時に行われておりました。成績優秀者に企業から支払われるようです。
金額が書かれたプレートを渡される学生たち。欽ちゃんの仮装大賞を彷彿させる。(今の若い子たちはわからないか)奨学金には、500万VNDと記載があり、日本円で約3万円。ベトナムの初任給が3〜4万円くらいなので、これは嬉しい。
ちなみにこちらのイベントは朝7:30スタート。ベトナムの朝は早い。かつ屋外のためとにかく暑い。朝から学生の歌や踊りなどの出し物から始まった。見渡す限り外国人は私だけ。もちろんイベントの進行も全てベトナム語。なかなかハードな時間となりましたが、名前を呼ばれ前に出てサインをして、MOU締結完了です。
このイベントはティータイムやランチなどもあり、昼過ぎまで続きます。記念品のマグカップや水筒までいただき、とてももてなしていただきました。MOU締結は『普通にサインするだけじゃだめなのかな?』と毎回思いますが、これがベトナムスタイルなので、引き続き文化に染まっていきたいと思います。
MOU締結後、大学側が学生に求人票を共有いただけたようで、早速学生から直接履歴書がメールで送られてきました。来週から面接がスタートです。