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【福岡ソノリクで働く人々 vol.03】産地開発の経験を活かし、岡山から全国の産地をコーディネート| 岡山支社 営業部長 大野剛

■まずは自己紹介をお願いします

岡山支社の営業部長をしている大野剛と申します。新卒で入職した島根県経済農業協同組合連合会を10年で退職。日商岩井の子会社や愛媛県で野菜苗の生産販売を行うベルグアース、ビニールハウスのフィルムメーカーなど農業を軸に複数の会社で働きましたが、再びJAしまねに戻って産地開発業務を担当し、定年を迎えました。その後、縁あって2022年9月に福岡ソノリクに入社しました。

■入社のきっかけを教えてください

もともと前職時代から福岡ソノリクとの接点がありました。JAしまねを定年退職するときに、「産地開発の経験を活かしてみないか」と福岡ソノリクから声をかけてもらって。JA時代に農産物の少量流通がいかに大切かを身にしみて感じていたので、挑戦してみたいと入社を決めました。


■産地開発とはどのようなことをするのですか?

私が携わっていた島根県での産地開発を例に挙げてお話しますね。島根県は東京や大阪といった一大消費地から遠く、農作物の気候生産効率が非常に低い産地です。北海道や九州のような広大な農地もなければ、人口が少ないので農産物の消費量も少ない。都市部に農作物を届けるためには他産地よりも高い物流費がかかってしまいます。

そうした条件下で産地を活性化しなくてはならないので、消費者のニーズが高く、付加価値のある農作物をつくる必要がありました。人口が減少し高齢化が加速している日本では、健康によいとされる「機能性農作物」をつくれば差別化できるのではないか…。そういった観点で良さそうな農作物を探していたときに、スルフォラファンという抗酸化成分が多く含まれるブロッコリーの品種を見つけました。

早速、開発先である海外の種苗会社とライセンス契約を結んで栽培を開始しましたが、これが作りづらい品種でとにかく試行錯誤しました。安定した品質を保てるまでには3年ほどかかりましたね。栽培面積を広げていきながら、「出雲フォルテ」と名付けてブランディングし、東京の百貨店などに営業をかけて販売先の開拓もしていきました。

出雲フォルテは栄養価が高いだけではなく、甘みが強くて味も美味しいことが評価され、その結果として産地側の指値を受けていただくことができ、通常のブロッコリーと比べて1.5倍の価格にて取引されました。東京や大阪の百貨店や高級スーパーなどで販売されていますが、リピーターが多く入荷してもすぐに売り切れる人気の野菜となりました。

■産地開発の経験を活かして、今どのような業務をしていますか?

現在は、福岡から東京近辺まで幅広いエリアにおいて、農作物を小売店に販売する業務を担当しています。今は福岡ソノリクの特許冷蔵庫で保管しているシャインマスカットやさつまいもを小売店に営業しています。バイヤーが興味を持ちそうな農作物を提案したり、逆にどんな農作物が欲しいかといった情報を収集して生産者にフィードバックしたりもしています。


私の自宅は島根県にあるため、全国各地へ出張するスタイルで働いています。入社してまだ3ヶ月ですが、全国を飛び回っていますよ。

ただ物流会社として農作物を運ぶだけではなく、物流を起点に産地に関わっていく「産地コーディネーター」の役割も担っています。主に中国・四国〜九州北部エリアの生産者と関係を構築して、生産者におすすめの農作物を提案したり、当社の物流網を活かしてこれまで物流網がなかったために運べなかった農作物をマーケットにつないだりしています。

従来は先に農作物を作り、できた後に売り先を考える生産者が多かったのですが、今の時代は売り先を起点に、何を生産するかを考えた方がよいと思います。機能性ブロッコリーのような差別化できる農作物や福岡ソノリクが得意とする少量物流を活かせる農作物などをお勧めしています。

■福岡ソノリクの魅力を教えてください

まずなんといっても西日本を網羅する物流網を持っていることです。これは一朝一夕に構築できるものではありません。この巨大な物流網をベースに、物流だけにとどまらず産地開発など農業に関わるさまざまな事業に挑戦できる点が魅力だと思います。

■今後のミッションは何ですか?


現在の物流においては、大量生産された農作物を大量に運んで大量に消費するスタイルが一般的です。一度にたくさんの貨物を運ぶ「大量物流」は物流会社にとっても利益が大きいとされています。しかし今後は時代に合わせて、大量物流だけではなく、特注品や別注品と呼ばれるような少量で稀少な農産物を運べる青果流通を完成させたいと考えています。福岡ソノリクは農作物の「少量物流」を最も得意としており、農作物を長期保管できる特許冷蔵庫による「保管技術」もあります。そうした福岡ソノリクの資産を活用しながら、まだ日本にはない新たな青果流通の構築に力を入れていきたいです。

■最後に、応募者へのメッセージをお願いします

やる気と農作物に対する熱意があれば、未経験の方でも大丈夫です。私もずっと農業に関わってきましたが、栽培方法や農作物の歴史に詳しいわけでもありません。ただ、自分が関わっている農作物への思い入れと熱意でここまでやってきました。商売ですから、ときには売れないこともあります。そのときに大切なのは、失敗を隠さずに正直に伝えること。そのためには普段から意見を言い合える信頼関係を築いておくことも重要です。自分が扱っている農作物をしっかりと見極め、その良さをお客さまに伝えられる人材を育てたいと思っています。ぜひ一緒に挑戦していきましょう!

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