この記事をお読みの皆さんは、コンサルタントにご興味がある方が多いと思います。
そんな皆さんの中にも、
・「コンサルタント」という職業が自分に適しているのか不安
・コンサルタントに向いている人ってどんな人?
・コンサルタントに必要な能力って何?
そんな風に考えている人も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな不安や疑問を、現役コンサルタントの目線からお答えします!
コンサルティングとは
コンサルタントに向いている人や必要なことをお伝えする前に、まずコンサルティングとは何かをお伝えさせて頂きます!
最近は様々な場面でよく耳にする「コンサルティング」や「コンサルタント」という言葉ですが、「具体的には何をしているの?」と思っている方もいらっしゃると思います。
実際、私もコンサルタントを志した時には、まだ具体的にイメージができていませんでした。
結論!コンサルタントとは
「企業が抱える経営課題の分析や問題を解決するだけでなく時流を踏まえて今後の経営戦略を提案するなど、経営の支援を行う職業」
です!
とは言ってもコンサルタントにも様々な種類が存在します。それぞれがそれぞれの分野で経営に関するサポートをしています。
次ではそんなコンサルタントの種類をお伝えします。
コンサルタントの分類
一概にコンサルタントといっても、様々なジャンルに特化したコンサルタントが存在します。
本記事では大きく3つの分類に分けて説明します。
総合経営コンサルタント(経営、戦略など)
一つ目が、総合経営コンサルタントです。
最もコンサルタントとして広く知られているジャンルがこちらになるかと思います。企業様の経営改善であったり、事業方針の検討であったり、経営に関して幅広くコンサルティングしていきます。
HRコンサルタント(人財開発・組織開発)
次に、HRコンサルタントです。こちらは、企業様の「採用活動のサポート」「働く環境の改善」「育成」などHRの領域にまつわることを幅広くコンサルティングしていきます。
ITコンサルタント(DXコンサルタント)
三つ目が、ITコンサルタントです。近年急激にDX化(デジタルトランスフォーメーション)が進んでおりますが、まさにそこへの対応をサポートするのがITコンサルタントです。経理関連システム、営業管理システム、労務管理システムなど様々なITツールの導入・実装を進めるコンサルティングをしていきます。
このように、コンサルタントと一言でいっても様々な領域のコンサルタントが存在しており、それぞれの強みを活かし日本の企業様をサポートしています。
コンサルタントに向いている人の特徴7選
〇勉強家
企業の経営をサポートするコンサルタントは、常に社会情勢や専門とする領域の情報に触れておく必要があります。それだけにとどまらず、常に自分自身の知識やノウハウをアップデートし続けなければなりません。例えば、クライアント企業が手掛ける事業の市場、最新の成功事例、新しいマーケティング手法などその領域は幅広く存在します。
従って、様々な分野に興味を持ち、新しい知識を身につける「勉強熱心さ」が求められます。 一言に「勉強する」と言っても、学校での勉強とは異なった意味合いを持ちます。 「自分で本を買って読む」「ネットで最新の情報をチェックする」などはもちろんですが、上下関係や専門とする分野に囚われることなく、様々な人から「学ぶ姿勢」が大切になってきます。
「一人前」と呼ばれるコンサルタントにいち早くなるためには、「誰からでもどんなことでも学びにする貪欲さ」が必要と言えるかもしれませんね。
〇好奇心・ポジティブ思考
コンサルタントには、スキルはもちろんのこと、やはり「マインド」でも求められるものがあります。それが、「好奇心・ポジティブ思考」です。
コンサルタントの仕事は、経営課題の解決や新しい事業戦略の立案などがあげられます。しかしそれは、数学のように決まった答えがあるわけではありません。
だからこそ常に、「今の課題の原因は何なのか」「何故上手く行っている会社は業績を伸ばしているのか」などの知的好奇心がある方の方がコンサルタントには向いていると言えるのではないでしょうか。
また、決まった答えがないということは、そこにたどり着くために大きく遠回りをする可能性もあるということです。必ずしも、簡単に答えが出るわけではありません。
だからこそ、ポジティブ思考で諦めずに考え続けるマインドが必要になります。物事を考えることが好きな人はコンサルタントに向いていると言えるでしょう。
〇推進力
基礎的なお話となってしまいますが、やはり、推進力は必要になってきます。
コンサルタントと言えば、課題解決、戦略立案などどちらかと言うと「スマート」なイメージをお持ちの方も多いと思います。決してそれが間違いというわけではありません。
しかしながら、課題解決や戦略立案という部分だけでみても、調査・分析・仮説立案・検証などが必要になり、そのために幅広い業務が発生します。
さらに、コンサルティングは単にパソコンを用いてプレゼンをする提案のみでなく、現場に入りこんだサポートも行います。その中で泥臭く業務を行う場面も出てくるのです。これは「無理な残業が多い」ということではありません。
クライアントの業績をあげるためにはそれ相応の推進力が必要ですが、チームで対応するなどコンサルタントの働き方も変わって来ています。
〇コミュニケーション能力
コンサルタントは、クライアント企業から「信頼」されてお仕事を任されています。
当然、人としての魅力も必要不可欠です。
コンサルタントは、クライアント企業の社長や役員と対等に話をする必要がありますし、時には申し上げにくいことをお伝えしなければならないこともあります。その中で必須となるのが、「コミュニケーション能力」です。
クライアントへの提案だけにとどまらず、実行してもらうための話し方や、会議を進行する力、社内でも議論する力、どれをとってもコンサルタントにはなくてはならないコミュニケーション能力です。
話し上手でもあり、それ以上の聞き上手であること、それをお持ちの方はコンサルタントに向いていると言えるでしょう。
〇論理的思考力
論理的思考力に関しては、コンサル業界に限らず必要なスキルとして、良く聞くワードではあると思います。そんな中、なぜとりわけコンサルタントに向いている人の特徴として、論理的思考力が挙げられるのかをお伝えいたします。
コンサルタントは企業様のありとあらゆる課題に対して答えを提示していきます。 その答えとして、道筋が通っていて、根拠・理由があり答えがあると提示できることが重要だからです。
実地調査などを通し客観的に仮説立てをし、検証を行っていくのがコンサルタントの一つの役割ですので論理的思考力が求められます。
〇傾聴力
コンサルタントは企業様が抱えている課題を解決に導くのが仕事ですが、そのためにはそもそも課題を明確にし、把握することが必要です。
企業様が抱えている課題が必ずしも明確なわけではなく、課題の原因を正しく理解できている企業様ばかりではありません。
そのため、まずは課題を明確にし、そしてその原因となっている部分を明らかにする為のヒアリングを行う必要があります。
ただ聞くのではなく、しっかり耳を傾け一つ一つのヒアリングに深みを求めていかなければ本質的なところは分からないものです。
質の高いコンサルティングを行うためにも、傾聴力は必要不可欠な素養といえます。
〇向上心
ありとあらゆる企業様をコンサルティングするうえで、自分自身が現状で満足してしまっていてはいけません。
業績をより上げる、働く環境をよりよくする、採用人数をより多くする。 上記のように、常にクライアントである企業様は現状以上を目指しております。
だからこそ、それをサポートするコンサルタントが現状維持で満足していてはいけないというわけです。
コンサルティングを通じ企業様は成長し、より高みに導くコンサルタントはさらに成長する必要もあります。
向上心が無ければ成長もできないことでしょう。 一流のコンサルタントになるためには向上心は欠かせない素養となります。
おわりに
皆さん、いかがだったでしょうか?
あくまでこういった素養があればコンサルタントに向いているということであり、コンサルタントになれないということではありません。
足りない素養に関しては、コンサルタントになってからでも磨いていくことができます。
・「コンサルタント」という職業が自分に適しているのか不安
・コンサルタントに向いている人ってどんな人?
・コンサルタントに必要な能力って何?
こういった疑問・不安が少しでも解消できれば幸いです。
コンサル業界に興味がある方は、是非この記事を参考にしてみてください!