美祢市(山口県)|株式会社FoundingBase
美祢市とは? 日本最大級のカルスト台地「秋吉台」を有し、山口県の中山間地に位置する美祢市には現在約23,000人の人々が暮らしています。市全域がMine秋吉台ジオパークとして日本ジオパークに認定されており、名水百選に選ばれている別府弁天池や、日本最大級の大きさを誇る秋芳洞など、自然資源が豊かなことが特徴です。 ...
https://foundingbase.jp/n/nbc5046a09228
公設塾minetoでは、毎週土曜日に「まち探求」を実施しています。12月末に「農家プロデュースプロジェクト」が終了し、1月より「新規ビジネスプロジェクト」がスタートしました。
今回の記事では、プロジェクトの内容と、授業での塾生の様子についてお伝えします!
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新規ビジネスプロジェクトは、minetoのクロス探求プログラムのうち、「まち探求」の一環として行うものです。
minetoのまち探求は、次のような3つの特徴があります。
・ミッション達成を目指し、3ヶ月程度のプロジェクトを行うこと
・美祢市を舞台に活動すること
・チームで活動すること
これまでに、映像制作プロジェクト、イベントプロジェクト、農家プロデュースプロジェクトなどを実施してきました。
映像制作プロジェクトについては、こちら
イベントプロジェクトについては、こちら
農家プロデュースプロジェクトについては、こちら
これらの特徴は、私たちFoundingBaseの教育事業が掲げる事業ミッション「ひととまちとの関わりを通じて、挑戦機会を最大化する」に紐づくものです。
まち探求は、「行動から学ぶ」という切り口で、事業ミッションにコミットしています。
1月13日から3月30日までの約3ヶ月間、18人の塾生が3つのチームに分かれて、ビジネスに挑戦するプロジェクトです。
まち探求では毎回、塾生たちにMISSIONを提示します!
今回のMISSIONは、「新しいビジネスアイデアを考えて実行せよ!」。
「観光」「農業」「アート」の3つの中から、ビジネスのテーマをチームごとに選び、ビジネスアイデアを考えるだけでなく、実際に自分達の手で実践するところまで行います。
さらに、ミッション達成にあたって、次の3つの条件をクリアする必要があります。
▽ 3つの条件
①1人以上のまちの大人に協力してもらうこと
②3月9日までに2回以上アウトプットすること
③黒字化すること
これまでのまち探求より、一段と難易度が上がった内容です。
塾生の中には、これまでに何度もまち探求に参加してきた塾生もいます。
学んできたことを生かして進めてほしいという意図でプロジェクトを設計しました。
まち探求で目指すのは、「行動を通じて学び、自分の殻を破る機会をつくる」こと。
その仕掛けとして、これまでのプロジェクトでも様々な仕掛けを行なってきました。
今回のプロジェクトでは、行動が学びに転じるための補助となるツール「秘密道具」を用意することにしました。
▽ 秘密道具の例
・アイデアブレストシート
・すること分解シート
・なぜなぜ分析シート
例えば、私たちが塾生たちに日々レクチャーしている「自分の目と他人の心」という合言葉。アイデアを出すときに大事なこととして塾生たちに伝えています。
これまでのプロジェクトでは、いざ合言葉を生かして行動しようとしても、なかなかうまく活用できないという場面が見られました。
そこで、秘密道具として、「アイデアブレストシート」を用意。
△アイデアブレストシート
シートに記載している、「そこに市場はあるか?(他人の目)」、「解決したいという想いを自分が持っているか(自分の心)」などの判断軸に沿って思考をすれば、自然と合言葉を活用できるというツールです。
第一回授業では、ビジネスについて学ぶところからスタート。
ビジネスとは「お金を儲けること」ではなく「資源を使って利益を生むこと」や、売上とは「感謝の総量」であることなどを学びました✏️
その後、ビジネスアイデアの考案に着手!
まずは、ビジネスの起点となる、身の回りの困りごとをブレストすることから始めました。
△塾生から上った困りごと
△ブレストした困りごとを分類している様子
挙がった困りごとは、
・美祢市を訪れる観光客の交通手段が少ない
・楽器の演奏に挑戦したくても、触れる機会が少ない
・最先端の技術を取り入れて、大変な作業を効率化したいが、できていない
など。
これまでプロジェクトに参加した塾生も多く、経験を生かしてたくさんの困りごとを出すことができていました!
その後、たくさん挙がった困りごとから、今回のプロジェクトで取り組む困りごとを選びました。
選ぶ観点は、「他人の目と自分の心」。プロジェクトの合言葉として、スタッフから塾生たちに日々伝えている内容です。
アイデアブレストシートを使いながら、「そこに市場はあるか?(他人の目)」、「解決したいという想いを自分が持っているか(自分の心)」の2つの軸で、選んでいきました。
市場という言葉を初めて聞いたという塾生も多く、最初はなかなか手が進まない様子もありましたが、チーム内で話し合う中で、理解を深めることができました!
△他人の目と自分の心で困りごとを分類
第二回授業では、前回の授業で洗い出した、困りごとを解決する方法を考えました。
このときも、意識するのは、「他人の目と自分の心」。「コストに対して効果は妥当か?(他人の目)」、「その方法を実践するときに自分がワクワクするか?」の2つの軸で選びました。
塾生たちは、「実はこの方法のほうが効果が高いのではないか?」「コストを抑えるためにこの方法もあるよね」などと話し合いながら、選ぶことができていました!
△他人の目と自分の心で解決方法を分類
そして、これまでの議論を踏まえて、企画書を作成。
簡単に、各チームの現時点での企画内容をご紹介します!
■ 観光チーム
問題:秋吉台や秋芳洞以外の観光地が知られていないこと
方法:秋吉台や秋芳洞以外の場所で大規模なイベントを行う
■ 農業チーム
問題:農業の楽しさが知られていないこと、秋までは特産品があるが冬の特産品がないこと
方法:農業体験ツアーを行う
■アートチーム
問題:市内の中学校に文化部が少ないなど、音楽に触れる機会がないこと
方法:市内で音楽に関わる活動をしている人と音楽のイベントを開催すること
アイデアを出し終わって、3月までの計画を立てることに着手しました。
ここでも、合言葉として「細かく決めれば今すぐできる」をレクチャー。
2つ目の秘密道具「することブレストシート」を使いながら、「5分でできること」になるまで細かく分解して、洗い出していきました。
△すること分解シート
いかがだったでしょうか?
今後は、アイデアの実現に向けて、地域の方に協力を依頼するなどの準備を進めていきます!
果たして、どんなビジネスになるのか?プロジェクトの中で塾生たちはどう変容していくのか?今後の発信にもご注目ください!