キャリアを考えるきっかけとなった大手メーカーでの9年間
私のキャリアを振り返ると、大手メーカー企業で営業事務として過ごしていた経験が根本にあると感じています。20年ほど前、女性は一般事務職で数年後に結婚退職するのが大多数でした。そのため、新卒入社した会社では正直キャリアについて真剣に向き合ったことはなかったと思います。ただ、周りには優秀でいい人が多かったと思いますし、業務面でも人格面でも尊敬する上司にも恵まれていたので、9年間良い関係性で働くことができたのは本当に財産でしたね。
将来のキャリアについて真剣に考え始めたのは9年目の時ですね。営業事務以外の仕事をしてみたいという気持ちが大きくなり、人事や総務に転職できないかと考え、退職したことがきっかけだったと思います。当時は会社のルールがなぜこうなっているのか興味もありましたし、転職活動中にハローワークの方に勧められ、職業訓練校で労働基準法など人事労務の勉強を始めたら、本当に面白くてのめり込んでしまったのをよく覚えています。今まで感じていた前職のなぜ会社のルールがこうなんだろうという疑問の答えが全部書いてあって、好奇心の赴くままに読んでいました。今振り返れば、人事労務の領域で働きたいと思ったのは、この時が最初だったと思います。
人事労務のスペシャリストを目指して
退職後5年ほどは1年半ほど海外へ旅に出かけたり、派遣会社で別の仕事をしたりと人事労務の勉強はしながらも割と人生について考えていた時間でもあったと思います。なんで働くのか、自分は何で貢献できるのかを、毎日一生懸命向き合っていた時間だったと思います。
ただ、そうこうしているうちに35歳になって、正社員としてもう一度働こうと考えていた時に、前職の先輩が役員を勤める会社からお話をもらって人事労務としてのキャリアをスタートさせました。給与計算、入社手続き、福利厚生から評価まで人事の仕事は、社内の働く人を支える仕事でもあったので本当に楽しかったですね。それでも6年ほど働くと、今後のキャリアプランと今の職場でできることを考えるようになりました。管理職になるかスペシャリストになるかを上司と相談しながら真剣に考えた上で、この時にスペシャリストとして社労士になろうと決めました。
フォレストへ入社し、社労士の仕事の楽しさを感じる
その後勉強時間が多く取れる仕事へ転職し、2年間社労士の勉強を本格的にしたことで、無事試験に合格しました。そして、社労士事務所での働き先を探して出会ったのがフォレストです。住んでいた埼玉でかつ、社労士業務未経験でもチャンスをもらえるのが魅力ですぐに入社を決めました。代表の渡邉は得手不得手に関わらず多くのチャンスをくれるので、社労士の仕事は楽しいことが多いですね。企業内人事の仕事では管理職に進むか他部署で新たなキャリアを積む選択肢がありましたが、社労士であればスペシャリストとしての道を深め広げることができます。仕事は給与計算から労務相談まで多岐に渡り、多くのクライアントの状況に合わせて問題解決をしていく必要があるので人事労務のスペシャリストとして私が望んだキャリアを描けていると感じています。多くの人と仕事をしていくなかで、たまたまご縁があって出会ったのが社労士だと思いますが、この仕事は本当に魅力が詰まっていますね。
私が普段意識している言葉でもあるのですが、「人事の仕事は関わる人のこれからの人生を笑顔にする」ということ。これは、私が人事はサービス業だと思って取り組んでいた時に、前職の上司から言われた言葉で、サービス業であっても店頭で来てもらったお客さんにその瞬間喜んでもらうものとは違い、人事の仕事はその人のこの先の一生を考えて笑顔で過ごしてもらうための仕事と指摘をもらいました。この言葉は言いにくいことや、その人にとって厳しいことであったとしても、その人の将来のことを考えたならば、しっかり伝えなければいけないということです。この言葉を聞いてからは、私もそういう意識で仕事に取り組むようになり、今もこの言葉を大切にしてクライアントに向き合うことを心がけています。
今後の目標はメンバーと一緒に成長すること、そして将来は独立
現在、フォレストでは管理職のマネージャーとしてメンバーのマネジメントもしています。日々心掛けていることは、一人ひとりの良き仲間・先輩として一緒に成長していくことと、関わる人全てが私と一緒に仕事をして良かったと思ってもらえるようなマネージャーになることです。また、いつかは社労士として独立もしたいと考えています。フォレストでできる限りの力を尽くした上で、代表の渡邉も応援してくれるので、フォレストでどうしたら独立するためのステップをつくれるか、私自身が試行錯誤して取り組んでいきたいです。そうすることで、フォレストでキャリアを築くための良い前例となり、みんなを引っ張っていけたらいいなと思っています。