株式会社フーディソンで2017年2月から2か月のインターンをさせていただきました、髙橋花乃子(かのこ)といいます。私は主に、この会社の商材である「魚」を仕入れる部署で働いておりました。
生まれてからずっと宮城県内に住んでおり、東京に長期間住むこと自体初めての経験でしたが、住む場所が確保できたかどうか、実際に出社するスケジュールはどの期間で、どのくらいの頻度なら可能か、を担当の方が事前に丁寧にヒアリングしてくださったので、働くことへの不安はありませんでした。
実際に、ほかのインターン生の方の中には、主に持ち帰り業務中心で、週一回程度出社して進捗を報告する形式の方もいらっしゃいました。
さて、今回、副題に職・食・住と付けさせていただきました。この三点は、私の2か月の東京生活の軸となったものです。
衣・食・住という言葉はご存知かと思いますが、自分は平日フルタイム勤務となっていたので、「職」の占める比率は非常に高かったです。また、2か月不自由しない程度の服しか持ってこなかったため、「衣」における特筆すべきことはあまりありませんでした。
以上の理由から、衣・食・住から衣をとり、職を筆頭につけて、職・食・住としました。
今回はこの、職場環境、食生活、住環境の三つの観点から2か月間を振り返ってみたいと思いますので、地方から上京し、都市部に住みながらの長期インターンを考えている方は参考になさってください。
1. 職
勤務が決まるまで具体的な内容を知らされていなかったのですが、実際に勤務してみて、その理由が分かりました。魚という商材の特性上、日々商品の量や価格が変動するため、 どうしても作業分量にバラつきが生じてしまう、という事情があったのです。
しかし反面、自分から仕事を創りに行けばいくらでもできる、という非常にいい環境でした。もともと「何をやってもらえるかわからない」とは言われていたので、どんな仕事でも前向きに取り組む意気込みでした。インターン生という立場なのか…?と思うくらいかなり自由にやりたいことをさせていただきました。
また、後述しますが、非常に貧弱な食生活と住環境だったため、会社の社員さんの寛容さによって生き延びられたと言っても過言ではありません。自由さに乗じて会社を自宅代わりにしていました。台東区の家賃2万円の(絶対グレーな)雑居ビルの二段ベッドの2階に2か月住んだり、会社で三食食べていたりしたのは私ぐらいだと思います。真似はしないでください笑
仕事風景。皆さん真剣です。。。
2. 食
この項目では、「会社における『食』の位置づけ」および「自身の食生活」について紹介します。
一点目の会社における「食」の位置づけとしては、全社理念として「世界の食をもっと楽しく」をMISSONに掲げている会社だけあって、食材で価値を提供したい、という思いを社員さん全員が持っていらっしゃいます。安心・安全はもちろんのこと、情報公開、詳しい産地の記載、鮮度、価格等、すべての商材に対して「妥当かどうか」を話し合い、着地点を見出そうとする風土があります。
二点目の自身の食生活については、非常に反省すべき点が多かったです。あまり自炊のしやすい環境ではなかったため、9割がたお米しか食べていなかったのですが、おそらくそれが原因だったと思います。元々持っていた貧血が悪化して出社途中の駅で立っていられなくなり、一度休んでしまったことがありました。
そんな身体にやさしくない生活を送っていましたが、その中でも、本社での魚の試食はとてもワクワクするイベントでした。仕入れ部という性質上、商材の実態を把握するために週に何回かの頻度で試食ができるのですが、こだわって仕入れた魚だけあってどれも本当においしかったです。
上京にはキャッシュが必要ですから、十分な環境で生活できるとは限りませんが、身体が資本なので食費は削らないようにしましょう…
月次ミーティング後の懇親会の様子。
自社店舗の店長さんがサヨリをさばいてくれている様子です。
できあがったサヨリ刺しがこちら!!
とても人気で、一瞬でなくなってしまいました笑
3. 住
東京での拠点として、ネットカフェ、ビジネスホテル、マンスリーマンションやシェアハウス等々がありますが、この中で安いものと言うとシェアハウスになります。
自分個人の懐具合から迷わずシェアハウスを選びましたが、自由に過ごしたい人にとってはけっこう難があると思うので、おすすめはしません。今回住んだ物件は台東区の家賃2万円の物件で、イメージでいうと某魔法魔術学校の寮や東南アジアの安宿に近いです。二段ベッドの上の段に住んでいました。
4. 学んだこと
この文章を読んでいる方はおそらく、インターンへの参加自体が「目的」なのではなく、インターンでの体験を通してさらに成長したい、自分の糧にしたい、と考えていると思います。そういった観点では、ここフーディソンは最高の環境だと思います。
もともとメンターがいるインターンもありますが、この場はそうではなく、自分自身が見つけた課題に対して真摯に向き合うことが求められます。インターン生だから、といって意見が軽視される、ということはありません。その代り責任とプレッシャーも相応にあります。それはこの会社に限ったことではなく、ある程度規模の小さい会社にはつきものだと思います。
この会社に対して価値を提供したいと考えていらっしゃる方、
水産業の最前線に興味のある方、
ぜひインターンにご応募ください。
初めて見学した築地場内市場。
活気があってとてもワクワクしました!