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24新卒ウェブ/アプリエンジニア研修レポート

こんにちは。
2024年度の新卒研修を担当した、ウェブエンジニアの青木とアプリエンジニアの佐藤です。

今年度も3か月にわたるフェンリル新卒研修を実施しました。
今年入社した25名の新卒メンバーのうち、開発センターに迎え入れたのは18名。研修期間の3か月は、新卒メンバー全員が大阪本社に集まって研修に臨みました。
ウェブ/アプリエンジニアの新卒研修は、大まかに以下のスケジュールで構成されています。

  • 4月 キックオフ、座学、開発基礎実習
  • 5月 開発実習
  • 6月 開発実習、成果発表会

本記事では、研修を担当した私たちが研修内容をご紹介します。さらに今回は、研修を終えた新卒メンバーにインタビューを実施! その模様を記事の後半に掲載しているので、ぜひ最後までご一読ください。

基礎知識を身につける座学・実習

2週間の人事研修を終えた後、約2か月半の部門別研修が始まります。
開発センターとデザインセンターに分かれた部門別研修では、フェンリルで働くための知識を身につけてもらいます。専門的な知識はもちろん、プロジェクトの進め方なども学ぶことができます。
また、今年度から、新たなオンライン学習システム「Udemy Business」を導入し、空いている時間に知見を深める土台を整えました。

ウェブエンジニアの研修では、実習や業務で扱うLaravelやReactなどの技術を学んでもらいます。フェンリルで活用する技術や手法は、時流とともに変化するため、それに合わせて座学の内容もアップデートしています。今年度はフェンリルで活用しているBacklogとOpenAPIの座学を新設し、その他の座学の内容も最新のものに更新しました。

アプリエンジニアの研修では、Android/iOSエンジニア共通の知識や、各OSの専門的な知識を学んでもらいました。

AndroidではJetpackCompose、iOSではSwiftUIなど、去年までの研修にはなかった最新の技術を盛り込み、短い座学研修の中でより有益な知識を蓄えてもらうことを意識しました。
基礎実習では、GitHub REST APIを使った簡単なアプリを作成します。この実習では、のちに控えている開発実習をスムーズに進めるための準備を目的としており、GitHubのPR作成・コミット粒度など、例年苦戦しやすいポイントに慣れてもらいます。

他部門の先輩エンジニアを交えた座談会

部門研修が始まると他部門との交流が少なくなりがちなので、他部門との交流を深めるイベントも開催しました。部門を越えて先輩や新卒同士で話し合うことで、フェンリル全体でどのような仕事をしているのか、より一層分かってもらえたかと思います。

新卒メンバーによるSNSアプリ“Pecori”開発

ウェブフロントエンド・バックエンド開発

ウェブエンジニアはPecoriのCMSとアプリ用APIの作成を5人1チームで実施しました。
フェンリルのウェブエンジニアはフロントエンド、バックエンド、インフラなどチームで開発することが多いので、経験を積んでもらうためにチーム開発をしてもらいます。
技術構成は、フロントエンドはTypeScript+React、バックエンドはPHP+Laravelです。研修担当の我々が事前に開発の基盤だけ整え、新卒メンバーにはライブラリ選定やチームでのルール設定を含めた開発をしてもらいました。

開発が終了したら終わりではなくデザインテストやQAテスト、アプリ新卒へのAPI提供など、ウェブエンジニア内で完結せず別部門と連携することで実務に近い形で取り組んでもらいました。
テストの工程まで全て含め、研修期間が1か月半というタイトなスケジュールのため、ガントチャートを作成し、スピーディーに作業を進める必要があります。
開発初期の段階はスケジュールの遅れもありましたが、慣れていくにつれて軌道修正し、最終的にはスケジュールどおりに完成させることができました。
今年度は昨年度よりも難易度を上げたため、研修の期間内に終わらないかもしれないと思っていましたが、そのようなことはなく期日までに終わらせることができました。

また、Pecoriの開発中はメンターがoViceに常駐し、分からないことがあればいつでも聞きに行ける環境を作りました。その影響もあってかなりの質問を受けましたし、新卒メンバーからは「質問しやすかった」という声をもらいました。

iOS/Androidアプリ開発

開発実習では、iOS/AndroidエンジニアにそれぞれのOSでPecoriアプリを作成してもらいました。デザイナーやQA、ウェブと連携をとって開発していくため、実際のプロダクトに近い環境でアプリ開発ができます。

あらかじめ決めた「研修の目標・ゴール」に沿って個人で開発を進めてもらいます。Backlogやfigmaなど、実際の業務でも利用しているツールを使います。
新卒メンバー1名に対して先輩エンジニアのメンターが1名おり、新卒メンバーは実際の業務を意識したアドバイスをもらうことができます。新卒メンバーは積極的に質問していて、メンター側としてもとてもやり甲斐がある研修になったと感じています。

研修の最後を飾る成果発表

3か月間の研修の最後を飾るのは、成果発表です。
成果発表は、一人一人が学んできたことを他者に伝える大事な場です。スライドの構成やデザイン、発表の練習など、開発実習と同様に全力で取り組んでもらいました。

今年度は深掘りコーナーを新しく用意し、より新卒さんが取り組んだ内容を詳しく知れるようにしました。深掘りコーナーでは、新卒メンバーと研修を担当したメンター、テックリードが対談形式で、発表を聞いて気になったことや詳しく知りたいことを深掘りします。
発表当日はみんな緊張していたようですが、そんな様子をおくびにも出さない素晴らしい発表でした。

研修を終えた新卒メンバーへのインタビュー

今年度の新卒研修を終えた新卒エンジニア4名にインタビューを実施しました。インタビュアーは新卒研修の運営を担当したウェブエンジニアの紅林さんと、メンターを務めたiOSエンジニアの栗原さんです。

写真左から栗原さん、江越さん、ジョンさん、齊藤さん、中桐さん、紅林さん


研修を終えた心境

紅林:研修を終えてみて、どんな感想を持っていますか?

齊藤:かなり充実した研修だったので、私たちの成長を期待されていると改めて感じました。また、研修中はその日の予定を自分たちで組む機会が多く用意されていたため、チームメンバーとコミュニケーションを取ることや、計画を立てるのに慣れました。

ジョン:無事終わった!という感じです。新しい気付きや学びが多い毎日で、充実していてよかったです

栗原:それはよかったです! 気付いたことや学んだことについて、エピソードがあれば聞かせてほしいです。

ジョン:入社前までは個人で開発をしていたため、どこを改善すれば良いかやコードの正しい書き方が分かりませんでした。開発実習では、毎日先輩のコードレビューがあり、これまで知らなかったことを学ぶことができました。
最初は分からないことが多く、時間を効率的に使うことができませんでしたが、後半は少しずつ慣れて安定感が出てきたと思います。これからは自分のキャパシティを増やしていきたいです。


入社前後に感じたフェンリルの印象

齊藤:選考段階で現場の方とお話しする機会をいただけたので、入社前後でのギャップはほとんどありません。唯一印象が少し違ったのは、オフィスでのコミュニケーションが思ったより活発だった点ですかね。

紅林:なるほど。どういった部分でそのように感じましたか?

齊藤:研修中は出社することが多かったのですが、オフィスでは役員の方とも距離が近く、よく挨拶をしていました。そのようなところは良いなと思いました。

紅林:役員の方でも気さくな方が多いので、先輩とはもっと気さくに話せそうですね!


研修を経て、入社前より成長したと思うこと

ジョン:チームで働くことに慣れてきたと思います。研修中の開発は基本的に一人でやることが多かったのですが、コードレビューや質問など、自分が書いたコードを共有し、意見を交わしながらより良いものにしていくというプロセスを経験し、技術力と共にコミュニケーションスキルが向上したと思います。

栗原:分からないことに対しては質問しやすい環境でしたか?

江越:質問しやすい環境でした! 新卒に一人ずつメンターが付いてくださっていたので、対面で聞くことができる環境がとても良かったです。ジョンさんはリモートワークが多かったと思いますが、どうでしたか?

ジョン:私は週に1回出社して、それ以外はリモートワークでした。Androidだと4人のメンターさんにコードレビューをしていただくのですが、そこで優しく接してくださり、質問やフィードバックに丁寧に対応してくださいました。実装がうまくできている箇所に対してメンターの方が褒めてくださったときは、すごく嬉しかったです。

栗原さん:モチベーションは大事ですよね! これからみなさんが先輩になっていくと思うので、後輩のエンジニアができたら同じようにしてもらうといいと思います!


新卒研修で学んだことのエピソードについて

江越:アーキテクチャについて深く学ぶことができました。今までは独学で学んだことでコーディングをしていましたが、改めて体系的に学び、実装に落とし込むと、構成や可読性が格段に良くなりました。

中桐:今年、北米事業部に配属された敏腕先輩エンジニアの方から、信頼関係の構築に役立つアドバイスをいただきました。Fenrir Keyや懇親会などの社内イベントの時に「この人と話したい!」と目的意識を持って参加するように、と。

紅林:そのアドバイスは実践しましたか?

中桐:私は元々フェンリルのプロダクト「NILTO」の開発に携わりたいと思っていたので、出社したときはNILTOのメンバーに積極的に声を掛けました。その結果、名前を覚えていただき、ランチにも連れて行っていただきました!

紅林:それは大成功ですね!(笑)

栗原:すごい!同期とはどのように親交を深めましたか?

中桐:同期とは、なるべくフランクに話すことを心がけていました。退勤後にボルダリングや食事をしたり、業務時間外でもコミュニケーションをとることができました。先輩とは、特にメンターの方とコミュニケーションをとれました。開発実習中には、oViceで常に近くにいてくださり、気軽に質問することができる環境でした。そのおかげもあり、他の先輩に話しかけるハードルも下がり、結果として色々な方とコミュニケーションをとることができました。


今後、社内で率先してやってみたい活動について

中桐:メンターをしていただいた先輩エンジニアのように面倒見がいいエンジニアになって、来年の新卒研修に携わりたいです。また、「NILTO」の開発に携わりたいです。

斉藤:まずは自己研鑽をしたいです。加えて、プレゼンテーションなどを練習できる場所が欲しいと感じることがあったので、そういう場を作りたいと思っています。

江越:iOSエンジニアですが、Androidやウェブの知識はもちろん、デザインやマーケティングなど、プログラミング以外の領域にも興味があるため、同じように幅広い知識を身につけたい人たちを集めて知識共有ができる場を作りたいです。

ジョン:多様な国籍のメンバーがいらっしゃるので、言語交換コミュニティみたいなものがあると良いと思っているため、実施できればいいなと思っています。

新卒エンジニアの今後の活躍に期待!

今年度は研修の内容をいくつか変更し、新卒の方からも良かったと反響をいただきました。
しかし、まだまだ改善できる点があり、今年度の研修で得た教訓をもとに来年度はさらにバージョンアップし、充実した内容で研修ができればと思います。

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