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フェンリルから“体験”を贈るホリデーカード。カードとアプリを制作したデザイナー、エンジニアたちに話を聞きました!

こんにちは! プロモーション担当の渡邊です。

フェンリルでは、毎年末、普段からお世話になっている方々に向け、オリジナルのホリデーカードを制作してお届けしています。


〈これまでに制作したホリデーカードはこちら〉

模様に触れて メロディを奏でるカード
アナログとデジタルの融合で、新しい体験を 触れると温かな質感が得られる紙と、驚きやワクワクが起きるスマホ。私たちが普段別々に接している両者の良さを組み合わせたプロダクトです。こ...
https://www.fenrir-inc.com/jp/about/card-kanaderu/
アニメーションが六角形の窓を 優しく灯すカード | フェンリル
透け感の異なるカード カードは透け感にこだわった作りに。カード中央の六角形の窓は擦りガラスのような質感を目指し、映像コンテンツが美しく透けるように調整。カードを通すことで、液晶...
https://www.fenrir-inc.com/jp/about/card-animation/
光と音で彩るツリー。幻想的な世界がひろがるホリデーカードをデザインしました! | フェンリル
こんにちは。デザイナーをしている新卒2年目の松井です。梅雨の季節ということもあってジメジメした日が続きますが、この時期は意外と好きだったりします。雨音が心地よかったり、紫陽花の美しい姿を見ること...
https://www.wantedly.com/companies/fenrir/post_articles/329743

2023年度のホリデーカードでは、アプリを使った体験を贈ることに。
フェンリルのオリジナルアプリを制作するということで、デザイナーだけでなく、開発エンジニアやQAエンジニアもプロジェクトに参加。異なる部署のメンバーが一丸となり制作したホリデーカードが誕生しました!

今回は、プロジェクトメンバー4名に、ホリデーカードに込められた思いや制作時のエピソード、周囲の反応を聞きました。

プロフィール

ー プロジェクトのメンバーは、どのようにして決めましたか?

浜口
ホリデーカードのコンセプトやデザインは、毎年デザインセンターのメンバーでアイディアを出し合い、コンペ形式で決定しています。今回はありがたいことに、私のアイディアが採用されたので、プロジェクトに参加しました。

清澤
社内で「ホリデーカードの制作にエンジニアが必要」という話を聞き、立候補してメンバーに加わりました!

村本
私は経験を積んでスキルアップを目指すためにアサインされました。

きつね
私は……実はこのプロジェクトに何年も関わっているんです。今回も、いつものノリで巻き込まれました(笑)。このメンバーで仕事をするのは今回が初めてでした。


ー 2023年のホリデーカードについて教えてください

浜口
2023年のホリデーカードのコンセプトは、「見つけて、感じる」です。カードとデジタルコンテンツを組み合わせることで、ものの見え方や捉え方が変化していく楽しさをデザインしました。

カードの形はアプリ画面が重なったときに一番美しく見えるように意識しました。また、カードの中央に配置した半透明の窓は、それ単体が何かに見えてしまわないようシンプルな形にしました。ユーザーがこの窓をグラスに感じたり、スノードームのガラスに感じたりしてほしかったからです。

メインカードの色はアプリの中の世界観を極限まで再現できるようネイビーに。もう一枚の色はホリデーシーズンにぴったりのゴールドを選びました。ゴールドは即決でしたが、ネイビーは数ある中から理想とする色味を追求しました。

アプリデザインはブラッシュアップしていく終盤で何度も何度も迷走しました。アプリはカード越しに見ることが前提。そのため、リアルを追求したり細かくしたりしても見えないので、ある程度デフォルメが必要でした。これが難しいポイントでした。特にキャンドルの画面は絵にしたときのバランスが難しく、20案くらい描きました。


ー ホリデーカードの制作にあたって、どんなことが大変でしたか?

浜口
まず、決断が難しかったです! 私の企画が採用されたので最終的な決定権は私にありました。ですが、“私の”というより“チームで作り上げた”作品という感覚が強かったので、いつも「皆さんが納得できているかな?」と考えて決断していました。
ミーティングを重ねるごとに皆さんの素敵なアイディアやアドバイスがどんどん反映されて、より良い体験になっていきました。それと、一からアプリを開発するのが初めてだったので、分からないことだらけでした。

清澤
フェンリルで主に開発しているアプリでは"表現"がメインになることはあまりありませんが、ホリデーカードでは"表現"が全てだったので、どうやって実現させるかは結構考えました。例えば液体の動きの閾値調整、ベルの跳ね方の挙動、降る雪をどう描画するかなど。これらの表現を、見栄えの豪華さ、実装の難度、低スペック端末でもスムーズに動くことなどを踏まえて、浜口さんやエンジニアと相談しながら決めました。

村本
スケジュールが流動的で、臨機応変に対応しなければならないことが多かったです。通常の案件ではウォーターフォールで開発することが多く、ホリデーカードのようにアジャイル的な動きをする案件は初めてだったので、良い経験になりました。

きつね
ほとんどのメンバーが社歴が浅く、プロジェクト進行に関する共通認識が足りませんでしたね。マネジメント担当がいなかったり、チームビルディングをする時間がなかったり、いろいろと大変でした。


ー プロジェクトを振り返ってみて、思うことを教えてください

清澤
どんなものを作るか何も決まっていないころに、みんなで一つの部屋に集まってどういうことをするかネタを出し合ったのが楽しかったです!

浜口
開発初期のころ、清澤さんに作ってもらったサンプル画面を見たときのワクワク感はすごかったです。液体が波打つ場面や雪が降る場面を実際に見て、「動いてる! 実現できるんだ!」と感動しました。これが、私のお気に入りのシーンです。

それと、きつねさん、清澤さんとの長時間にわたる作業通話は忘れられません!
リモートではあるものの、合宿みたいな感じで一体感があって、雑談とか悩み相談とか交えながらの作業は楽しかったです。

清澤
夜にSlackで通話しながらアプリの構想を練っていましたね。

村本
私はその通話には参加していませんでしたが、熱量の高いメンバーが多く、Slackやミーティングでそれぞれの思いや、やりたいことを発言しやすい環境にあったのが印象的でした。

きつね
たしかに、熱量が高いメンバーでプロジェクトを進められました。メンバーそれぞれが注力するポイントを、上手に共存できたのではないでしょうか。皆さん、あまり工数を気にせずプロジェクトに打ち込めていたと思います。


ー ホリデーカードを企画・制作して、学んだことはありますか?

浜口
iOSとAndroidの開発が同時進行だったので、それぞれでできることの違いやコンポーネントの違い、特性など学ぶことが多くありました。今後の業務にも生かしたいです。

清澤
アプリを一から作るのは普段からやっているので、序盤の技術選定からモック作成まではスムーズに進められました。開発初期から携わることでフェンリルの仕事の流れが分かったので、今後の業務に生かせると思います。
技術面では、AndroidとiOSを同時に新規開発するのは初めてでした。今回の短期間の開発でも想定していたよりOSの差分が出てしまったので、次はもう少し内部の構成を統一させて、OSごとの対応可否が変わらないようにしたいです。

きつね
フェンリルで培った知識と経験と縁、全てを生かせたと思います。プロジェクトの回し方、プロダクトの作り方を学べました。

村本
私は、このプロジェクトにアサインされる直前に、認定スクラムマスターの資格を取得し、アジャイルについて学んでいる最中でした。なので、今回アジャイルのようなやり方で業務に取り組めたのは、経験を積むという意味でとても良かったと思います。


ー 他部門との連携を通して、何か感じたことはありますか?

浜口
デザイナーとエンジニアとで、視点や捉え方が違うことを実感しました。スマホの画面をデザイン的な視点で見たときと、技術的な視点で見たときの違いに毎回驚きました。まだまだ表面的な部分しか見られていないな、と感じることが多かったです。

村本
自分はホリデーカードのような社内案件にアサインされるのは初めてだったので、社内メンバーで固くスクラムを組んで一つのものを創り上げる様に影響を受けました。若手からベテランまで、社内での活動に熱量を持って業務に当たる姿が印象的でした。

清澤
私は、通話によるコミュニケーションの大切さに気付きました。オフィスや部署が違っても、通話して画面を一緒に見ながら作業すると前提条件や温度感が伝わりやすく感じたので、今後もやっていきたいです。

きつね
私はプロジェクトの途中から参加しましたが、皆さん寛容に迎えてくれました。部門を越えたスケジュール調整の大変さや、組織を運営する難しさを感じました。


ー 完成品を手にした周囲の反応はいかがでしたか?

清澤
「面白ーい」って言ってくれる人が多かったです!
作っていると、面白いかどうか分からなくなってくるので、皆さんから期待通りの反応を得られてうれしかったです。

浜口
デザインセンターのメンバーからは、「楽しかった!」や「このアイディアもすごいし、それを実現できるのもすごい!」「全部コンプリートしました!」など、たくさんのうれしいお言葉をもらいました。フェンリルと関わりがあり、ホリデーカードを受け取った前職の先輩たちにも好評でした。それもうれしかったです。

きつね
社外の方から「フェンリルが本気出した」って言ってもらえたのがうれしかったです。

村本
客先訪問でホリデーカードが良いアイスブレイクになったと、社内のメンバーから聞きました。
QAはサンプルをテストするため、端末とカードとをずっとにらめっこしていたこともあり、完成品を手にしてもあまり実感が湧かずにいたのですが、こういった声を聞いて初めて実感できました。

ー今後、挑戦したいことを教えてください

清澤
まずはAndroidのリードエンジニアとして、社外案件の要件定義から保守まで一通り経験すること。その後は、社内のAndroidエンジニア全体に向けて何かしたいです。勉強会とか!

村本
このプロジェクトを通して、アジャイルのような手法での案件の進め方を少しでもかじることができたので、ウォーターフォール、アジャイル双方で、案件においてQAエンジニアがどのように携わるのが最適解かを模索したいです。

浜口
他の案件でもメインデザイナーを任される機会はあったのですが、複数人のデザイナーと関わったり、企画そのものを考えたりもしてみたいな、と思っています。

きつね
今後も、より多くの方にフェンリルのホリデーカードに触れていただけるよう工夫を凝らしたいです!



いかがでしたか? 2023年のホリデーカードについては、フェンリルのデザインストーリーでもご紹介しています。ぜひ、こちらもご覧ください。

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