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デザイナーがデザイナーを選出する「デザイナー評価制度」の裏側を選考委員に聞いてみた!

こんにちは! デザインセンターの採用サポートをしている髙嶋です。

フェンリルのデザインセンターには、「デザイナー評価制度」という独自の評価制度があります。
この制度は、半期に一度ある通常の人事考課とは異なり、四半期ごとに数字や明確な結果では表すことができない会社への貢献度を、デザイナー同士が評価するというもの。選考委員が評価基準(テーマ)を定め、社内投票から集計、表彰までを執り行います。

選考委員を務めるのは前期に受賞したメンバー。今回は、2022年度1月〜3月期に優秀賞を受賞した野田、前川、伊藤の3名です。彼らが生み出したクリエイティブの基準は? 表彰方法は?

評価テーマは「布教したい人」

始めに、選考委員が優秀賞を決めるための基準である「評価テーマ」を定めました。四半期ごとに開催されるイベントのため、「過去のテーマとかぶると面白くないよね」「スキルや実績が目立っていて、表舞台に出る機会が多いメンバーだけでは味気ないよね」と、選考委員は何か新しいことに挑戦したいという思いを抱いていました。

そこで、単純にファンとして「人柄が魅力的だから話してみたい! たくさんの人にこの人の良さをもっと知ってもらいたい!」と思わせる、魅力あふれる人をテーマにすると、いつもとは違うメンバーにスポットライトが当たるのではないかと考え、「布教したい人」をテーマにしました。


158票のコメントを手作りチェキ風写真に!

「布教」という推し活を連想させるテーマから、アイドル総選挙をイメージした、顔が見えるチェキ風の写真を制作して投票アンケートを作りました。

アンケートは功を奏して大好評! 一人一人にコメントが付いた手作りチェキ風写真は、どのメンバーも推したくなるワクワク感を演出し、想像を越える158票のコメントが集まりました!

「皆さんから寄せられたコメントは、ファンレターを届けるような気持ちで本人にフィードバックしました」とほっこりエピソードを語る伊藤。

コメントは布教(推し)がテーマなだけあって、「⚪︎⚪︎さんがいると安心してしまうということは、もう沼っているんだな」や「いつも明るく、話しやすくて大好きです。最強の推しです!」など、アイドルを推すようなコメントが複数寄せられました。


受賞者にはアクリルスタンドを!

今回は、受賞者に贈る表彰状にも工夫を凝らしました。これまでの表彰状は、率直に言えば変わり映えのしないものでした。うれしい反面「評価テーマは毎回違うのに表彰状は毎回同じ。それって思考停止しているみたいでもったいないと思ったんです」と語るのは前川。そんな思いで「推しグッズといえばこれでしょう!」と表彰状をアクリルスタンドにする提案をしたそうです。

「アクリルスタンドであれば、オブジェのようなイメージで部屋に飾りやすいのではないか」「アクリルスタンドに受賞者の似顔絵を入れて、寄せられたコメントを吹き出しで盛り込むと、もらう側はうれしいのではないか」と創意工夫をしました。


チーム力が大事。世界観を作り上げるクリエイティブとは?

アクリルスタンドへメンバーの似顔絵を描き下ろしたのは伊藤。彼女はイラストが得意なものの、漫画風のタッチは初挑戦。イメージを形にするために、デフォルメされたものやリアルな作風のものをかき集めて、とにかく試行錯誤を繰り返したそう。

その世界観を作り上げるため、受賞者発表のスライドにも力を入れました。
野田が作った文章を、ライティングが得意な前川が推し活風テキストに翻訳。推し活風と言っても伝わる言葉でないと意味がないし、失礼に当たらないか案配するのに一苦労したそうです。

全体を監修したのはベテランディレクターの野田。一般的なアクリルスタンドは、カラーリングされたキャラクターの全身が投影されているものが多いのですが、今回はモノクロ漫画のコマ割りの世界観で仕上げています。これには理由があったそうで「アクリルスタンドのマーチャンダイジングに見られるストーリーの、逆の発想」と言います。普通は漫画の世界のモノクロキャラがカラーリングされてアクリルスタンドとして現実世界に現れるストーリーになりますが、今回は、現実世界の受賞者がチェキ風写真になって、そこからモノクロ漫画の世界に足を踏み出すというストーリー。

選考委員3人の得意分野が生かされたチームだからこそ、良いクリエイティブができたとお互いをたたえ、笑顔がはじけていました。


次回の選考委員へバトンをつなぐメッセージ

野田
前回までのやり方に沿わなくてもいいんだよ、という具体例が作れました。

前川
私たちが今回ガラッと見せ方を変えた結果、いろんな挑戦ができることを示せたかなと思います。サプライズな演出ができること、こういった流れが皆さんのクリエイティブ活動につながれば光栄です。次回の演出もドキドキするようなものだとうれしいです。

伊藤
これまでの表彰では、発表スライドに動画を掲載してかっこよく制作されたものが続いていましたが、まったく異なる表現方法を採用してもいいんだと今回の体験で気が付きました。

デザインセンターの文化を、肌で感じていただけたでしょうか。

デザインセンターでは、キックオフや新卒研修などのイベントにおいても、趣向を凝らすことを大切にしています。過去に公開した記事も、ぜひご覧ください。

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今後もクリエイティブな活動を発信します。お楽しみに!

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