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フェンリル社員インタビュー#10「全く新しい挑戦をしながら 今後10年を走り続けていく」

こんにちは。コピーライターの高島です。

本日は、毎回好評をいただいている社員インタビュー企画を久しぶりにお届けします!

<これまでの社員インタビューはこちら>

フェンリル 社員インタビュー
フェンリルで働くプロフェッショナルたちへのインタビュー企画。仕事に対する姿勢をはじめ、これまでの経歴やプライベートにも迫っていきます。
https://www.wantedly.com/stories/s/fenrir_interview


今回話を聞いたのは、昨年9月にクラウド活用支援サービス『GIMLE(ギムレ)』を立ち上げた、クラウド事業推進部 次長の前垣内(まえがいと)。部門を率いながら、自身もクラウド戦略コンサルタントとして活躍しています。

日本国内におけるクラウド活用の現状を交えながら、GIMLEが実現していくことや、チームとして取り組む挑戦、今後の展望などについて語ってもらいました。

GIMLEの概要については、ぜひこちらの記事をご一読ください!

フェンリルの新サービス、ハピネスを生み出すクラウド活用支援『GIMLE』とは? | フェンリル
こんにちは。クラウド事業推進部の前垣内です。フェンリルはこれまで、自社プロダクトをはじめ、共同開発と位置付けているアプリ/ウェブ開発で多くの実績を積み重ねてきました。フェンリルで働くデザインと技...
https://www.wantedly.com/companies/fenrir/post_articles/296839

クラウド活用の価値を理解しなければDX化も進まない

ー まずは、業界の動向についてお聞きしていきたいのですが、「DX推進」と「クラウド活用」の関係性についてどのように捉えていますか?

「DX推進の本質はどこにあるのか」ということは常に考えています。

たとえば、日本の国際競争力が急激に低下している大きな要因のひとつに「ビジネス効率の低下」が挙げられます。

様々な市場調査をしてみると、日本におけるクラウドの活用は遅れているという事実に行き当たるのですが、それがビジネス効率の低下に影響を与えていて、全て相互に繋がっているんです。

ビジネス効率や生産性の向上のためにも、ソフトウェアの速度観点でのパフォーマンスはますます重要になってくるので、クラウド活用とDX推進は切り離せないものだと考えています。


ー 日本のDX推進やクラウドの活用が進まないのはなぜなのでしょうか

ガートナーが行った最新の調査でも明らかになっていますが、大きな要因として、マネジメント層、中間管理層の理解が進んでいないことが挙げられます。

すごく単純な話でいうと「現状維持が楽だから」という考え方から脱却できていないんです。

「今問題なく稼働しているのであればわざわざ新しいものを導入する必要がない」という、リスクやコストを生みたくないが故の安定志向が、結局はビジネスの俊敏性、現場の生産性が上がらないという悪循環を生んでいます。

それが結果的に国際競争力も衰えさせているという構図です。

ー 決裁権を持つ層がクラウド活用に積極的ではないことが問題?

現場で手を動かしている方や若い層の方はクラウドの活用に積極的ですが、社内で必要性を訴えても、上司がクラウド活用の価値を理解していないために導入が進まないことはよくあることです。

クラウド推進に積極的な担当者でも、活用のメリットや重要性をプレゼンできず社内決裁が得られないという場合もあります。また、トップダウンでクラウド活用を命じられたけど、何をどうすればいいのか分からないなど、様々ですね。

本質を知ればやるべきことが見えてくる

ー クラウド活用の価値を理解してもらうことは様々なハードルがありそうですが、お客様に対してGIMLEが実践していることは何かあるのでしょうか?

クラウド活用をお考えのお客様に対して、「GIMLE The 3DAYS」という、トータル3日間の集中的なワークショップを実施しています。

DX推進、クラウド活用の本質をご理解いただくことに重きを置いた内容で、「クラウド活用という点において日本がすでに遅れている」という事実と向き合っていただだくことからお伝えしていきます。

(ワークショップ中のホワイトボード)

今ご自身の仕事や事業がスマートフォンやクラウドと全く無関係なら、10年以内に失業するかもしれないという危機感を持っていただくなど、「自分ごと」として捉えていただいたうえで、具体的なクラウド活用の方法などについて理解を深めていただきます。

ー ワークショップはどのような形式での実施になりますか

100%オンラインで進められるようお客様にもご協力いただいていて、会社からではなくそれぞれのご自宅からご参加いただくようお願いしました。

会社からの参加となると、会議室にメンバーが集まって一つのカメラを共有することになってしまいがちなのですが、そうなると発言する方が限られてしまったり、コミュニケーションロスが起こる可能性があります。

一人ひとりがPCに向かって、顔を見ながら発言できる環境を整えることで、参加者全員で理解度を高めることに成功したと感じています。今の状況において、マスクをしていない笑顔を見ることができるのも、リモートで実施する大きなメリットです。

ー なるほど。オンラインでも理想的なコミュニケーションができているのが分かりました。参加者のみなさまの反応はいかがですか?

「今後のクラウド活用の指針が見えた」「停滞していた事業計画が動き出した」など、大変好意的な感想をいただいていて、共創パートナーとして長期的なプロジェクトを進めているお客様もいます。

このワークショップをきっかけに「今後も勉強していきたい」ということを言ってくださった方もいて、とてもうれしいですね。

ー 具体的なご提案は、どのように進めていくのでしょうか

お客様それぞれ、別の地図の上を歩いていますし、目指す場所も同じではないんです。IT化やDX推進の度合いも様々あるなかで、こちらからの提案が常に一定であることはありえないと思っています。

たとえば、オンプレミスで運用されているシステムを一気にクラウド化して最新のものに置き換えることが正しいとは限りません。

まずは私の方で、クライアントのトップもしくは方針決定の立場にある方とコミュニケーションをして合意形成します。大枠の方針を決定したうえでメンバーと合流して具体的な話を進めていきますが、ある程度のところまで固まった時点で私は関与の度合いを下げて、メンバーに任せるようにしています。

ー 方針決定後のフローをお聞きしたいのですが

GIMLEでは、大きく分けて3つのサービスをご提供しています。

お客様の資産を見極め具体的な年間スケジュールをご提案していく「デジタル戦略アセスメント」、近い将来だけではなく挑戦的な未来のアーキテクチャをビジュアルで表現する「アーキテクチャデザイン」、システムの開発を効率化し継続的な改善を支えていく「インフラ構築と試験」になります。

デジタル戦略アセスメントでは、ビジョン達成、価値創出のためのクラウド利用に向けたデジタル分析を実施しますが、まずデジタル戦略チームがアセスメントを実行して、情報整理、アーキテクチャを決定します。

具体的には、As is/To be ギャップ分析から抽出した課題に対する改善提案や、データ活用のためのクラウド利用や、新技術の適合についてのコスト試算やご提案をしていきます。

一人ひとりが自立したチーム

ー リモート環境ではメンバーとどのようにコミュニケーションしていますか?

クラウド事業のビジネスは完全にリモートで可能な状態にしていて、そのためのツールやノウハウを整備しています。なので、リモートでコミュニケーションロスが起きることはまずないかなと思っています。

週1回の部内定例を設定していますが、単なる業務連絡はおもしろくないので、スピード重視で30分で区切るようにしています。

とにかくダラダラとしゃべらないようにしているんですけど、話したいテーマがあるときは、月に1回、自分の好きなことを話してみんなが聞く会をしているのでその時に話してもらうようにしていますね。

あとは、お昼前の時間に任意のメンバーが集まって雑談をする時間も設けています。

ー チームの特徴や、大切にしていることなどはありますか?

チーム内では「絵を描くこと」を大切な価値観にしています。

絵画的な絵を描くということではなくて、私の場合は事業の構想を考える絵だったり、PLは業務の流れを図示するものだったり、エンジニアだったらアーキーテクチャの導線を描くなど、その方法は様々です。

(オンラインのホワイトボードツールを使って、チームで「絵」を描きながら意見を出し合う)

お客様に対しても、口頭だけではなく目に見える形で提示することってすごく大切なんです。とくに、オンライン化が進む現代においては、全てを口頭や文章だけで済ませる、分らせようとするのは怠慢だと私は思っています。

現メンバーは、それぞれのやり方で自主的に絵を描いてくれるので、同じ方向を向いて進んでいくことができていますね。


ー コロナ禍で働き方はどう変化しましたか?

以前は、オフィスに残っている時間がいわゆる「残業」だったんですけど、リモート環境になった今ではちょっと変わってきていると思います。

個人的には、スピードが落ちていることによって発生する残業はだめだと思っていますが、自分のこだわりや、精度を高めるために費やす時間は必要だと思っています。

残業を推進するわけではなく、各々のスピードや方針に合わせてそれぞれが考えて、生産性の高い働き方を各々が考えてほしいです。

ー メンバーの一人ひとりを信頼しているというのが伝わります

そうですね。業務指示をしなくても自分で動くことができる、自立したメンバーが揃っていると思います。

プロジェクトや業務ごとに、ビジョンやミッションを共通化してチーム内の目線が合えば、その後は細かい指示をする必要はなくて、各々のやり方で進めてくれるという信頼感は強いです。

なにより、みんな楽しそうに仕事をしているので、それがうれしいですね。みんな好きなことをやっていて、それぞれのアクションが全体的に部門のミッションの達成につながるようにしているという構図はとても理想的です。

GIMLEが目指していくこと

ー クラウド活用のサービスを提供する企業が増えるなか、GIMLEが持つカラーは何だと思いますか?

自社プロダクトをはじめ、共同開発と位置付けているアプリ/ウェブ開発で積み重ねてきた実績、ノウハウは、GIMLEの事業でも存分に生かされています。

なかでも、UXに貢献するクラウド活用を推進していくという切り口は、フェンリルだからこそ実現できるビジネスの形だと思っています。

また、AWSのパートナープログラムではアドバンスドコンサルティングパートナーとして認定されており、所属エンジニアのAWS認定資格は50を超えています。

今年の9月8日には、AWS サービスデリバリープログラムにおいて、AWS CloudFormation パートナーとして、日本国内企業初の認定も受けました。

AWSの信頼を受けながら技術を研磨できる環境にあることは、フェンリルのGIMLEならではだと思います。

フェンリル、日本国内の企業で初めてAWS CloudFormation パートナーとして認定 | ニュース | フェンリル
フェンリル、日本国内の企業で初めてAWS CloudFormation パートナーとして認定 デザインと技術のフェンリルは、AWS サービスデリバリープログラム(以下 SDP)において、2021年9月8日に AWS CloudFormation パートナーとして、日本国内初の認定を受けましたので、ここにお知らせいたします。 ...
https://www.fenrir-inc.com/jp/news/2021/09/17/aws_cloudformation/


ー 今後、GIMLEとしてどのようにビジネスに貢献していこうと考えていますか?

これは日本に限ったことではないですが、我々は今、大きな変化のなかにいるということを理解しなければなりません。

交通手段が馬車だった時代に自動車を普及させたヘンリー・フォードが、『もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう。』と語ったことは有名ですが、これは、どの時代の変革期にも言えることなんですよね。

今後10年を走り続けられるかどうかは、今ある技術/方法のアップデートではなく、全く新しいことに挑戦できるかどうかだと思います。

それに気づき実践できる、SDGsを推進する企業との共創を通して、日本の国際競争力を高めていくことが私たちの使命だと捉えています。

ー さらに強いチームにしていくために構想していることはありますか

現状、デジタル戦略とプロフェッショナルサービスの2軸でチーム編成していますが、10月からはそれぞれを課に分けることが決まっています。

具体的には、プロフェッショナルサービスを細分化し、「AWS関連事業」「Azure関連事業」「GCP/データ分析関連事業」3つのチームで、より専門性を発揮していけることになります。

ー 今後がすごく楽しみです!最後に、GIMLEに関心を持っていただいた方へのメッセージをお願いします

GIMLEの価値観に共感いただくことが大前提ですが、新しいテクノロジーを自己満足ではなく、社会や組織にとって生産性を高められるように組み合わせて使い倒す心意気を持つ方を仲間に迎えたいと思っています。

クラウド関連の職種も様々ありますが、GIMLEでは、専門的な知識や技術を持つ方が自分らしく活躍できる環境を整えていますので、まずは気軽にお話しできればうれしいです。

クラウド活用の価値をつくっていく存在に

チーム内の雰囲気の良さも感じられるインタビューになったかと思いますが、いかがでしたでしょうか?

一つひとつに本質や意義を考えながら真摯に向き合う姿勢は、フェンリルがこれまでずっと大切にしてきたことですが、それをあらためて実感できて、私にとっても良い時間になりました。

高い技術と自由な発想を持つメンバーとともに、今後さらに需要が高まっていくクラウド活用の価値をつくってくださる方をお待ちしております!

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2005年にスタートしたフェンリルは、究極の国産ウェブブラウザ「Sleipnir」の開発から始まりました。 当時からユーザビリティを意識して開発を続けており、創業から20年たつ今でも、 その考えはフェンリルの理念として受け継がれています。 デザイナーとエンジニアが妥協せず議論し、 1歩1歩最高のプロダクトに近づけていく環境は、フェンリルの魅力となっています。 その結果、現在は「デザインと技術のプロ集団」として、 大手企業をはじめとする400社以上のクライアントと直接コミュニケーションを取りながら、 600以上の新しい時代を創るモバイルアプリやウェブアプリの企画開発を行っています。 数多くのプロダクトで高い評価をいただき、 さまざまな業界のリーディングカンパニー各社と一緒に開発する機会に恵まれてきました。 ■ 自社プロダクト事例 ・ウェブブラウザ「Sleipnir」https://www.fenrir-inc.com/jp/sleipnir/ ・ヘッドレスCMS「NILTO」https://www.nilto.com/ja ・Apex Legends ™ でのコミュニケーションスペース「WINNITY」https://winnity.games/ ・iPadのための絵コンテ制作アプリ「DROMI」https://www.fenrir-inc.com/jp/dromi/ ・バレーボール専用データ分析アプリ「VLabo」https://www.vlabo.app/ ・その他の自社プロダクト一覧 https://www.fenrir-inc.com/jp/product/ ■ 共同開発プロダクト事例 特定の分野・業界に限らず、交通インフラ、エンタメ、モビリティ、金融などの各業界の大手ナショナルクライアントと共に、一般消費者向けアプリケーションから業務システムまで、さまざまなプロジェクト実績があります。 https://www.fenrir-inc.com/jp/works/
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