エフ・コードは、デジタルテクノロジーとマーケティングの力を活用し、企業の未来を切り拓くパートナーとして成長を遂げてきました。さらなる非連続な成長に向け、M&Aを重要な成長戦略の一つとして位置づけています。
今回は、多彩なキャリアを経てエフ・コードのグループ経営推進本部に参画し、M&AやPMIの最前線を牽引する中桐さんにインタビューを行いました。「今のキャリアのままで良いのか」と市場価値を再定義し、最前線でPMIに挑みたいプロフェッショナルへ向け、「経営の総合格闘技」の面白さをたっぷりと語っていただきました。
中桐 規彰 / グループ経営推進本部
新卒で三菱UFJモルガン・スタンレー証券に入社し、リテール・法人営業を経験。慶應義塾大学大学院(MBA)修了後、同ビジネス・スクールにて経営企画機能を担う。その後、デロイト トーマツ コンサルティングのPre M&AユニットにてM&A戦略立案からDAY1までを支援する経営コンサルタントとして活躍。PayPay証券の本社経営企画室を経て、キラメックス株式会社(現:株式会社ブリューアス)で法人事業部の事業開発部長としてM&A、PMI、新規事業開発を牽引。自身の理想とする経営者像を追求し、エフ・コードへ参画。趣味は、読書、筋トレ、食、旅行、美容、アロマ、散歩など多数。
泥臭い営業から始まったキャリアと、タフネスの原点
──中桐さんはこれまで金融、コンサル、メガベンチャーと華麗な経歴を歩まれていますが、キャリアのスタートはどのような環境だったのでしょうか。
新卒では証券会社に入社し、リテールや法人の新規開拓営業を行っていました。
今振り返ると相当ハードでしたが、当時の経験が今の礎になっています。最初は成績が上がらず苦戦していたのですが、上司から「失敗しても死ぬわけじゃないんだから」と軽く言われたことで吹っ切れた部分があって。
そこからは、朝の3時や4時に車で社長のご自宅近くへ伺い、出てこられた瞬間にご挨拶して名刺を受け取っていただいたり、週末に筆ペンで手紙を書いて自転車でポスティングに回ったりと、泥臭い営業も経験しました。
売上を作るために何でもやるというがむしゃらな精神と、何が起きても動じないタフネスの土台は間違いなくこの時代に培われたものですね。
──そこからMBAを取得され、デロイト トーマツ コンサルティングへと進まれます。なぜコンサル、そしてM&Aの領域を選ばれたのでしょうか。
MBA取得後、同ビジネス・スクールの運営側に回り、経営人材向けの教育プログラム作成に携わりました。その仕事を通じて業界トップの経営者とお会いする中で、日本の産業界が国際競争力を維持するキードライバーは「M&A」だと強く感じたんです。
日本は大手が乱立する業界も多いため、合併して海外と戦う方向性が必要だという危機感を持ちました。そこで、M&Aの戦略策定からDAY1(経営統合の初日)まで伴走支援できる環境を求め、デロイトに入社しました。
──コンサルティングファームでの経験は、中桐さんにとってどのようなものでしたか。
経営を学んでいたとはいえ、実務のコンサル作法が分からず最初はとても苦労しました。コンサルティングファームでは新卒メンバーでもこれまで見たことないくらい優秀なメンバーばかりで、劣等感を感じることもありました。しかし、プロフェッショナルな環境で品質へのこだわりや物事を整理する力を徹底的に叩き込まれたことで、ある時から「何でもできる」という万能感のようなブレイクスルーを感じたんです。
そこから、さらに財務や数字周りに圧倒的に強い人材が揃うソフトバンクグループのPayPay証券の経営企画へと移り、猛者たちに揉まれながらさらにスキルを磨きました。
アドバイザーから当事者へ。PMIの実践と「生みの苦しみ」
──その後、事業会社であるキラメックス(現ブリューアス)で事業開発部長に就任されます。コンサルティングと事業会社での実務では、どのような違いがありましたか。
動画編集スクール事業を買収し、PMIからバリューアップまでを全て当事者として行ったこの経験は、今の自分にとって非常に大きな意味を持っています。
コンサルなら3〜4人で分担するM&Aプロセスや膨大な資料作成を実質一人で回す大変さもありましたが、それ以上に、統合後の現場を実際に回す「生みの苦しみ」がありました。
──具体的にどのような「生みの苦しみ」があったのでしょうか。
買収直後は想定以上に体制が整っておらず、まずはバックオフィス業務やフローの組み直しといった「守り」の土台作りに奔走しました。
広告を回しても1ヶ月間受注がゼロという悔しい時期もありましたが、泥臭く改善を続けた結果、売上も伸びてしっかりと事業基盤を築くことができました。自らの手で事業を立ち上げる醍醐味をフルコースで味わえた経験でしたね。
「経営の総合格闘技」に惹かれてエフ・コードへ
──そこまでの実績と経験を持ちながら、なぜ次なる挑戦の場としてエフ・コードを選ばれたのでしょうか。
理由は大きく3つあります。1つ目は「打席の数」です。エフ・コードにはグループ会社が複数あり、それぞれ抱える課題も成長フェーズも異なります。1社の中で得られる経験値の何倍もの速度で経験を積めると感じました。
2つ目は「常に経営的な観点を持てること」です。「経営として何が最善か」を俯瞰的に問い続けられる環境は、自分の目指す経営者像に近づくために非常に重要だと思いました。
3つ目は「選択肢の多さ」です。将来的に、グループ会社のCxOをやってもいいし、俯瞰的に見るポジションでもいい、あるいは自分で新しく会社を作ってもいいというくらい、個人の意思次第で何でもできるチャンスを与えてくれる会社だと感じたからです。
──現在はどのような業務を担当されているのですか?
グループ経営推進本部で、M&Aでグループインしていただいたベンチャー企業のPMIとバリューアップを担当しています。特に教育やスクール領域の企業様を中心に管掌し、各社に伴走しながら共に成長していくための支援を行っています。
──グループ会社とは、どのような関わり方をしているのでしょうか。
エフ・コードは「連邦制」の形をとっており、基本的には各社の経営陣を信頼して経営や事業運営をお任せしています。会社の状況によって関わり方の濃淡をつけており、足元の業績が好調な会社に対しては、必要以上に口を出して足かせにならないよう一歩引いて見守るようにしています。
逆に、ヘルプの手が挙がった際や、クリティカルな課題がある場合は私が前に出ます。例えば経営陣に対して経営戦略もしくは事業戦略の策定から支援するケースもあれば、「こういう手法やツールを入れて営業オペレーションを改善してはどうですか?」といった具体的なオプションを提案し、タスクレベルで支援に入ることもあります。
そのうえで、後方支援としてグループ間での集客連携や営業ファンクションの連携など、お互いの強みが活きるようなマッチングも行っています。コミュニケーションの頻度も、状況に応じて毎週、隔週、月次とフレキシブルに変えていますね。
──日々のコミュニケーションにおいて、特に心がけていることはありますか?
グループ会社の経営陣は若い方も多いので、回りくどいテクニカルな言い回しは避けて、真っ直ぐ誠実なコミュニケーションを大事にしています。あとは、すごくシンプルですが、悩みや不安などを相談いただいた際に、私と話したことで相手に「話す前より元気になった」と思ってもらえる会話を心がけています。
──エフ・コードでの業務は、中桐さんにとってどのような面白さがありますか。
この業務は、まさに「経営の総合格闘技」だと感じていて、使える技や型に制限がなく、財務会計の話をしたかと思えば、次は人事、次は法務、そして事業戦略と、本当に目まぐるしくテーマが変わります。
私は幸いこれまでのキャリアで、全領域についてある程度リテラシーを培ってきたつもりなので、すべての要素を俯瞰した上で最良の判断をしていくという環境が非常にフィットしていますし、最高に面白いですね。
また、複数の事業を同時に伸ばしていく過程では、M&Aの契約上の制約やその企業内での人間関係など、一筋縄ではいかない難しさもありますが、それすらも楽しんでいます。提案した方向性に対して、グループ会社の経営陣から「こっちに進んで良かったです、ありがとうございます」と直接感謝の言葉をいただける瞬間は、何にも代えがたい大きなやりがいです。
根底にあるのは「人対人」の精神。次なる挑戦と目指すべき経営者像
──これだけのご実績をお持ちでありながら、お話を伺っていて驚くほどの物腰の柔らかさや謙虚さを感じます。そのコミュニケーションや人間力の根底には、どのような思いがあるのでしょうか。
元々の気質もあるかもしれませんが、仕事もプライベートも結局は「人対人」なので、一つひとつのコミュニケーションをとても大切にしています。お互いに時間を割いて話す以上、「会って良かった」と思ってもらいたいんです。
この姿勢は、私が一貫して目指す「理想の経営者像」にも繋がります。単にドライに管理するのではなく、組織を引っ張り未来を見せられる人。社会に貢献し、強いリーダーシップで価値創出を牽引できる人でありたいと常に思っています。
──その思いが組織を牽引する原動力になっているのですね。最後に、今後の展望と、この記事を読んでいる未来の仲間へメッセージをお願いします。
今後エフ・コードで成し遂げたいことは3つあります。
1つ目は、エフ・コードにおけるPMIやバリューアップの「型」を作り切ること。2つ目は、複数の事業を同時に伸ばし切るという難易度の高いミッションに挑み続けること。そして3つ目は、新しい可能性のある業界やドメインに対して、積極的に手を挙げてチャレンジしていくことです。
もし今、この記事を読んでくださっている方が、大手企業やメガベンチャーで一通りの成果を出し切り、「自分のキャリアはこのままで良いのか」と少しでも自省しているなら、ぜひエフ・コードの環境を知っていただきたいです。複数の事業を同時に伸ばすという経験は、なかなか他の会社では積めません。現場の経営者と膝を突き合わせ、実力で評価される厳しさと醍醐味を味わいながら、一緒に「経営の総合格闘技」に挑戦しましょう。
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