"PL責任"を背負い、修羅場を経験しているか?普遍の価値を生むマーケターを目指すなら通るべき関門
押久保:今回は西口さんに、「PL(損益計算書)を持つ経験とマーケターのキャリア」についてうかがいたいと思っています。というのも、以前 LDHの長瀬さんとの対談 ...
https://markezine.jp/article/detail/31198
◇所要時間:10分 ◇文字数:7,610文字
伝えたいことが多すぎて、結構長くなってしまいすみません。汗
#最高のインターン
いきなりですが、元伝説のインターンの瀬田です。
「伝説って調子乗りすぎだろ」とお思いの方、申し訳ございません。
単なるキャッチコピーです。結構真面目にやっていますので、お許しください。笑
さて、そんな私ですが、今でこそ世界最先端のWEBマーケティングを追求する株式会社EXIDEAにて、執行役員をしておりますが、ほんの4年前までは単なるどこにでもいる学生でした。
しかし、EXIDEAで最高のインターンに出会い、本気で向き合った結果、上場も視野に入れる成長市場のITベンチャーで、新卒3年目の最年少執行役員まで育ててもらいました。
もちろん同世代にすごい方はたくさんいらっしゃいますが、上場も視野に入れたベンチャー企業で、経営サイドで仕事をさせていただく経験は、かなり刺激的で、スピーディに学ばせてもらっていると思います。
さて、本題です。
今回は、今年の抱負である、「少しでもミスマッチで悩むインターン生を減らし、EXIDEAで15名のインターン生を採用し、最高の体験をしていただく」という、ことをお伝えする記事を書きたいと思います。
ずばり!どういうことかといいますと、
インターンのミスマッチに悩む全ての学生のために、WEBマーケティングという選択肢をお伝えし、EXIDEAという選択肢を知り、EXIDEAで最高のインターン体験をしていただく、15名限定の記事となっております。
つまり、僕の今年の抱負の達成が、この記事によって同時にできるのです!
なんて冗談はさておき。(半分本気ですがw)
今回は、EXIDEAのインターンのおかげで、大きな成長ができ、キャリアが大きく前に進んだ、自称伝説のインターンである経験を包み隠すことなくお伝えします。その中で、2020年のオリンピックイヤーに、最高のインターンの見つけ方をご紹介できればと思っています。(その中で、EXIDEAを少しでも知っていただけたら、嬉しいです笑)
早速ですが、私がどんな経験をEXIDEAのインターンでしたのか、ご紹介します。
EXIDEAのインターンでは、社員も同様に行うコンテンツ研修が最初の関門です。まず、WEBマーケティングを行う上で、最も大事な要素である「コンテンツ」を作成し、徹底的にユーザー思考を養います。
その後、2ヶ月後には、いきなりこんなことを言われました。
「これ、運営するWEBメディアのURLね。瀬田くんが編集長。がんばっていこう!」
(左がインターン時代の瀬田)
ん?いきなり?
そうなんです。いきなりなんです。コンテンツ研修はやったものの、WEBマーケの一切の経験もない、かつパソコンも苦手な私が、いきなりWEBメディア編集長になるのです。担当者は自分1人ですが、それでも1つのメディアの責任者にかわりはありません。
そこから、当時社員5名、インターン7名ほどのEXIDEAで、社長、副社長直下で、さらには先輩インターン生の手ほどきを受けながら、とにかく必死にユーザーのことを考え、メディア運営をしていきます。
そして、1年ちょっとのインターンが終わる頃には、当時50万/月程度だったWEBメディアも、約1000万/月に成長し、後輩インターン生と一緒に立ち上げたメディアも含めて、2人で億を超えるWEBメディア事業に成長させた、というのが実績です。
さて、これだけ見ても数字だけの話だけので、何が最高のインターンだったのか、4つのポイントに分けて、「最高のインターン」とは何かを、見ていきたいと思います。
その前に、大前提ですが、「メディアの仕事です!WEBマーケが学べます!」と言っていても、実はテレアポだけだったり、事務作業だけだったり、なんてインターンがあることを聞いたことがあります。本当に中のインターン生が何をやっているのか、不安な場合は聞くと良いでしょう。
さて、それでは本題に入っていきましょう!
・POINT①:本当の意味でのユーザー思考を養えること
・POINT②:生成したアイディア・提案を自己意思決定し、責任を追って実行すること
・POINT③:PLまで追って考える環境だったこと
・POINT④:会社のアイデンティティ・世の中の動きや価値を大事にしていること
1つ目ですが、これは最初の研修の時に養われました。
全ての仕事は相手ありきで行われますし、仕事とは相手に何か価値を提供し、幸せになってもらって、その対価でもらったお金の一部が報酬となるものです。
これは社会人になって気づいたことですが、そんな大切な思考なのに、意外と軽く見ているビジネスパーソンが多いということです。
例えば、営業マン。
自分たちの物を売りたいがために、自分が売りたい物ばかりの話をし、物売りをしている人が意外と多いと感じます。あるいは、相手のニーズを聞いている”風”で、深堀りもできずに、結局浅い話で終わってしまうこともあります。
もちろん私が完ぺきにできるわけでもないですし、今でさえ悩むことも多いです。
しかし、目の前のユーザーに響いていない→読まれていないのが数字として現れる→悩みの解決になっていない→つまり、パフォーマンスの価値が低い。
こんなことを全てのWEBコンテンツを作る中で突きつけられ、さらには会社のオウンドメディアを運営しているので、1つでも不適切な情報を配信したら、それは会社の責任問題になる。もちろん社長はじめ、多くの先輩に見守っていただきましたが、そんな最前線でユーザーと向き合う経験ができたことは、今の仕事の根幹を作っている最高のインターンとなった要素の1つだと思っています。
何か1つでもいいので、0→100までの工程で、ユーザーに直接向き合える仕事をすること。
これは、WEBメディアのコンテンツ作成でもいいですし、営業インターンでアポからクロージングまで1人で行くことでもいいと思います。とにかく、自分の業務によって、目の前のユーザー、顧客の意思決定が左右される場所で、真剣に向き合える経験があるかが重要です。
(代表の小川にチームを任せてもらい、モチベーションクラウドの受賞をした一コマ)
コンテンツ作成、コーディングなど、ある程度WEBメディア運営に慣れてきたころに、ユーザーのことを真剣に考えていると、ある問題に直面します。
それは、マーケットにユーザーの悩みを本当に解決できるプロダクトがない、ということ。そこで、考えに考えたのが、私が担当していたメディアだけの独自のキャンペーン施策。
すぐに社長に提案して承認されると、WEBメディアの広告主に提案にいきました。その後、実施まで色々な壁もありましたが、なんとか実現させることができました。そして、それ以降WEBメディア事業の収益の柱となるキャンペーン施策となりました。
ここで得た最高のインターン体験は、下記の3つのPOINTがあります。
人が成長する上で、最も重要な要素の1つである「自己意思決定」
これができる環境で、かつ社長にアイディアの壁打ちをしていただきながらも、実行は任せてくれたということが大きかったです。
仕事に対して、自己意思決定をできる場があり、それを相談することができ、最後まで責任持って実施させてもらえる、そんな環境だったこと。
もちろんこれも、メディアに限ったことではなく、SNSマーケのキャンペーン施策だったり、営業提案だったり、でも良いと思います。
とはいえ、マニュアルやフロー化があまりにされている環境では、自己意思決定の幅があまりにも狭すぎたり、そもそも実行は任せてもらえなかったりする可能性もあります。
そんなときは、インターンの面接で、「過去にインターン生が独自で実施した施策、提案はありますか?」などと、質問してみるといいでしょう。もし、面接担当が具体的に話せないのであれば、実際にはやらせてもらえない可能性も高いので注意したほうが良いかもしれないですね。
※あくまで可能性の話なので、どのインターンが良い、悪い、という話ではありません。
3つ目ですが、PLを追える環境だったこと。この経験はマーケターとして、大きな分岐点でした。
メディア担当として数ヶ月くらい働いていたある日、代表の小川から言われました。
「※淳平くん。1サイト運営するってことは、1つの会社を経営しているのと同じこと。その覚悟で運営したことってある?」 (※私の下の名前です。+当社代表は君付けで呼ぶジャニーズスタイルです。)
私は衝撃を受けました。1つの会社に属している、そして時給で給与も出ている。そんな状況だったためか、経営意識など、強く思ったことがなかったからです。
しかし、インターンとはいえ、WEBメディア編集長として業務にあたっているため、案件交渉、単価交渉、メディア施策など、かなり幅広くやらせてもらっていたし、収益管理もやっていました。それなのに、全く経営視点でこの仕事を見たこともなかったのです。
それ以来、私は1サイト運営を1つの疑似経営と捉えるようになりました。そして、その意識付けをもって仕事を進められたおかげで、多くの考えを学びました。
最も大きな学びの1つがPL責任を追っているということ。売上、粗利、自分の人件費、その他コスト、などなど、関係する数字を自分なりに計算し、実際にどのくらい営業利益を上げているか考えました。
ちなみに、EXIDEAは、インターン生でも海外研修に行くチャンスが何度もあります。私も海外研修で、実際に世界最先端のマーケティングカンファレンスに参加させていただき、多くの経験をさせていただきました。その中でも、自分はどのくらいのコストを余剰で稼がないといけない、その上でパフォーマンスが上がれば、研修の費用対効果は良いと言える、などを考えるようになりました。
昨年たまたま見つけたMarkezineに掲載されている元P&Gのブランドマネージャー、現スマニューの西口さんの記事でも書いてありますが、マーケターとしてPL責任を追った経験があるのか、この経験は普遍的な価値を生むと言われています。
このときの思考が、今でも各メンバーに、1サイトの運営は1サイトの経営と一緒。と強く意識してもらうよう話すことに繋がっています。
PLを意識し始めてから、目標を自分なりにも設定し、プロフィット部門は給与の5倍、トッププレイヤーは10倍の収益を上げる、そんな意識が芽生えました。
そして、代表の小川から、とあるクォーターに大きな目標を与えられました。
当初は、「え、目標エグすぎて、無理でしょ」と、一瞬思うレベルの目標でした。しかし、PL責任の芽生えから、なんとかして達成したいと思うようになりました。
そこで身についたのが、最終的なKGIから、徹底したKPI設計、そしてタスク設計をする逆算思考。
今のメディア事業部の根幹にもなっている、ゴールからの逆算思考。その逆算から、全ての可能性を洗い出し、優先度を決めていく。そんなハイパフォーマーの思考法を身につけることができました。
目標利益から、ありとあらゆる数字を逆算し、その数字改善のためにできるタスクを洗い出し、そこから対策可能かつ効果の大きいものを洗い出し、ひたすら実行しました。その結果、当初は無理だと思っていた目標も、ギリギリで達成することができました。
自分の業務でPL、営業利益まで大体考える事ができる環境か。あるいは、分業体制の仕事を担っていても、自分の仕事がいかなる価値を生んでいるか、定量的に把握できるか。
また、その上で目標達成からの逆算思考を身につけ、KGI-KPI-タスクへと、自分で因数分解し、実行に移せる環境かどうか。
私のように1サイトの収益なら定量的にわかりやすいですが、例えばインサイドセールだったとしましょう。テレアポ件数とトスアップ率(アポに繋いだ率)あたりが、KPIになるかと思いますが、この1件のトスアップ(アポ設定)の価値をしっかりと測れているだろうか?
もし、ハウスリスト(見込み客リスト)から、30件トスアップ・アポ設定できたとします。その先の営業成約率、顧客単価(LTVも含めて)、営業コスト、などをふまえて、自分の1アポ獲得が、どのくらいのバリューを生み、どのぐらいの市場価値か、聞いているか。ということが大事になります。
もしこれが実際にできる環境かを知りたい場合、面接でこんな質問をしてみてはいかがでしょうか。
インターン生でも利益目標やKPIを与えられますか?
また、それに対して自分なりにタスクを考えたり、逆算する機会はあったりしますか?
それでは、最後のPOINTを見ていきましょう。
(インターンの時から海外研修で最先端の企業に学びに行った時の一コマ)
まず、なぜ会社のアイデンティティ、世の中の動きや価値を大事にしている企業でインターンすることが大事なのか、私の経験からお話させてください。
まずは、会社のアイデンティティ。
当社EXIDEAの場合、グロースハック、世界をエンパワーメント、世界最先端の技術を取り入れる、そしてコアバリュー。こういった、その会社「らしさ」を表すワードというのが必ず存在します。
逆に存在しない場合は、社内の文化にブレがある可能性が大きく、最高のインターン経験をできないと思っています。
それはなぜか。
経営の4つの資源と言われる「ヒト・モノ・カネ・情報」の中で、それをコントロールできるのはヒトであり、そのヒトが最も大事と言われます。そして、この「ヒト」を最もよく表しているのが、その企業のアイデンティティ、その会社「らしさ」、だからです。
これが分散されているということは、「その企業らしさ」ということを掴むのは難しく、折角貴重な時間を割いてインターンをしても、企業はいかに運営されているか、肌感覚を掴みにくいからです。
その企業らしさ、アイデンティティは何か聞く。そして、それが面接に出てくる人事、メンバー、マネージャー、経営層で、一致しているかどうか、耳を傾けること。
さらに、その会社がどこを目指して、やっているのか。どんな世の中になっていくかを考え、どんな世界観を目指して経営しているのか、というのを知ることが重要です。
なぜなら、その世界観こそ、経営者の強烈かつ純粋な思いが反映されているからです。
仮に、ミッションやビジョンでもっともらしいことを書いていても、それがメンバーに落ちていなかったり、そもそも金儲けだけを目指していたり、する企業があったとしましょう。逆に、崇高な世界観の実現に向かって、本気で突き進んでいる会社があったとします。
あなたはどちらで働きたいですか?
私は後者だと思います。それはなぜか。
もちろん経営資源においてカネは重要ですし、資本主義社会において、収益の極大化を狙うのは至極真っ当なことです。事実、私もPL責任、営業利益を意識するなど、経営思考において、カネは重要です。
しかし、この崇高な思いこそ、本気で会社が一体となって世界観の実現や、働くメンバーが自己実現に向かって突き進んでいる証です。なので、たとえインターンとはいえ、その一端を担うことで本当に世の中が求めることは何か、考えるきっかけになるのは、本質的な成長を得たいのであれば重要だと思います。
一方で、インターン生にそのエネルギーが伝播してないような環境だった場合、表面的な収益アップの一端を担うだけで、本当に世の中が求めることを考えるきっかけすらできないでしょう。
皆さんは何のためにインターンをしていますか?
色々な目的意識はあるでしょう。しかし、共通して言えることは、これからのキャリアで役に立つことを学びたい、ということではないでしょうか?
となると、インターンとはいえ、表面的な課題解決ではなく、本質的に世の中が求めることを考える環境で働くことで、今後のキャリアで必ず活かされる「本質思考」に触れる機会になると確信しています。
実際に、私自身の体験でいうと、代表の小川が常に世界の動きをふまえて「何を、なぜ、どのように行い、世界で戦っていくか」示してくれました。そして、海外カンファレンスに行く機会を何度も与えていただき、それを肌で感じる経験をしました。
そのおかげで、現在でも世界を見据えて物事を考える癖がつき、今もメンバーに伝えています。
そして、2020年現在。ディープフェイク問題など、インターネットの信頼性が危ぶまれているという話があります。そんな中で、単に検索順位の変動だけでなく、Googleが何を目指してアップデートをするのか、自然と考えるようになりました。
その結果、事業部の責任者となった今、新卒3年目という経営層としては圧倒的に経験が浅くても、インターンで鍛えてもらった思考力で、向かうべき方向性を判断して事業戦略を考えられるのだと思います。
その会社が、どんな社会を想像し、どんな価値提供を考え、それによってどんな世界観を描いて、会社を運営しているのか知ること。そして、それが会社一体のエネルギーとして感じられること。
これは、実際にメンバーに会ってみたいとわからないと思います。しかも1回の面談だけで中々わかるものでもないかと思います。
なので、可能であれば面談に加えて、社内のメンバーや経営層と1度はしっかりと話してみるのをおすすめします。しかも、それは面接という自分について聞かれるだけではなく、こちらから聞き返すことで、色々なことを引き出すことも重要だと思います。
ここまでかなり長くなりましたが、最高のインターン体験について、私が体験したことをベースにお伝えしてきました。ご覧いただき、誠にありがとうございます。
大学3年の後期。何もなかった僕ですが、たまたま出会ったEXIDEAという会社で、運良く最高のインターン体験ができました。
一方で、思うように長期インターンで経験が積めなかったり、まだまだやることが明確でなかったりする方もいるでしょう。でも、焦らなくていいです。
今日お話した最高のインターン経験ができれば、これから突き抜けることもできます。あるいは、やりたいことが見つかっていなくても、普遍的に市場価値を上げて、それが見つかった時に掴み取れる準備ができます。ですので、まずはこういったインターン体験をまずはやってみることをおすすめします。
しかし、1点だけお伝えしたいのが、
無理してやる必要も、義務感に駆られてやる必要もないということです。
それは今じゃないと思う方も、それはそれで良いことです。今を全力で楽しむことも素晴らしいと思います。なぜなら、自分が目の前のことに全力で取り組めば、道は開けるときは来ると思いますし、目の前のことを楽しめる力も重要だからです。
その上で、今自分は一歩踏みだしてみたい。そして、自分ができるか不安も感じつつも、その可能性にワクワクを感じる。こういった未来へのポジティブな気持ちがある方にとっては、この話がなにか少しでも参考になれば幸いです。
その中でも、私が経験したEXIDEAのメディアグロースインターンは、最高のインターン体験ができる環境の1つと自負しています。今のところ、他に聞いたことがないので、暫定で日本一最高のインターンとさせてください。笑
それでは!少しでも現状を突き破ってみたい、EXIDEAやインターンについてもっと聞いてみたい、という方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お話しましょう!
いつでもオフィスでお待ちしております。