本日は、司法試験合格後、10月から司法修習までの2カ月間、エクサウィザーズの法務部でインターンをした石原さん (写真前列右) と北川さん (写真前列左) からお話を伺いました。「AI×法務」・「スタートアップ×法務」といった観点で、一般的な法務部ではできない経験ができたというお二人。(写真後列左から) 弁理士の梶さん、弁護士の中野さんと松村さん、法務部長の二瓶さんと一緒に仕事をしたエクサウィザーズでの法務インターンの経験について語っていただきました!
【石原さん (写真前列右) プロフィール】
2019年3月、東京大学法科大学院を卒業し、5月に司法試験を受験し合格。12月より第73期司法修習に参加し、来年に弁護士となる予定。
【北川さん (写真前列左) プロフィール】
2019年3月、中央大学法科大学院を卒業し、5月に司法試験を受験し合格。12月より第73期司法修習に参加予定。
10月からの2カ月間のインターンを振り返ってみて、いかがでしたか?なんだか2カ月というと本当にあっという間ですね。
北川 そうですね、本当にあっという間でした(笑)!短い時間でしたが、プロジェクトや特許発掘の打ち合わせに参加したり、契約書のレビューを行うだけでなく、新しいプロジェクトに必要な法制度について調べる機会もあり、非常に充実していました!
石原 AIベンチャーのインターンだからからこその経験を積むことができました。今まで自分があまり関わったことのない、エンジニアの方々ともお話することができました。ロボットエンジニアの浅谷さんから1時間足らずで機械学習やディープラーニングについて解説していただいたのですが、天才エンジニアの頭の中はこうなっているのか!と感動したことを覚えています。
「企業法務×AI×スタートアップ」のインターン
そもそも法務インターンを募集している企業は多くないと思うのですが、お二人はどうしてエクサウィザーズでインターンをしてみようと思ったのですか?
石原 そうなんです、Wantedlyには「法務インターン」の募集はほとんど見当たらなくて。でも、私は会社法・税法とテクノロジーを専門とする弁護士を目指していて、司法修習前にテック企業に関わってみたいと思っていたんです。今ホットなAIという技術を用いた様々な事業領域を持っているエクサウィザーズでは、様々な法的問題に触れることができそうだという印象を抱きました。実際にオフィスを訪問してみたところ、メンバーも気さくな方が多く、入社を決めました。
北川 私は企業法務を専門とする弁護士になりたいと思っており、修習前に企業内での法務の仕事を近くで見てみたいと思っていました。実は複数の会社に応募していたのですが、エクサウィザーズの事業内容に興味を持ったことが、入社の決め手になりました。幅広い事業領域でAIがどのようなインパクトを持っているのか、そして法務の仕事は多様な事業とどのように向き合っているのか。そういったことを学びたいと思い、インターンを始めました。
実際に業務を行ってみて、インターン前に求めていた経験を得ることはできましたか?
北川 はい、自分が関心を持っていた企業における法務部の役割について知ることができたと思います。仕事をしてみて印象的だったのが、エクサウィザーズの法務部は営業やエンジニアと密にコミュニケーションを取り、プロジェクトを前に進め、適切に軌道修正をすることが多いことです。私自身も、新たなプロジェクトを進める上で必要な法制度のリサーチを担当しました。具体的には、FinTech部の事業のために銀行法や銀行法施行規則を読み込んだり、RobotTech部が産業用ロボットを導入するために安全性を確保するための規則を調べたりしました。一般的に、法務部はストッパーのような役割を果たしていると言われるのですが、スタートアップの法務部ならではの事業を前に進めていく力を感じながら仕事をすることができました。
石原 AIスタートアップでしかできない経験を積むことができました。以前、法律事務所でアルバイトをした際には、弁護士の先生や事務員の方々のアシスタントとしてお手伝いすることが多く、自分が生み出すことのできるバリューの少なさに悩むこともありました。ですが、エクサウィザーズでは、自分の成果物が事業を推進する力になっていると実感できました。私は、海外進出に向けて最もコストのかからないストラクチャーを組成するため、現地の会社法・税法・労働法や行政規制のリサーチと必要となる書類のドラフトを行いました。インターンというポジションながら、海外進出という会社としての重要な意思決定に関わることができ、非常にエキサイティングな経験でした。
修習前だからこそ、エクサウィザーズでインターンをする意味
インターンを振り返って、どんなことが学びになりましたか?
石原 スタートアップが企業価値を生み出すフローを垣間見て、弁護士のバリュー・インパクトを意識できるようになった、という点が一番の学びです。企業法務の新人弁護士は、その多くが一般企業の社員として就職した経験を持たないにもかかわらず、リーガルアドバイスを通じてバリューを出すことを求められます。企業が持つ様々な法的問題のうち、法律事務所に依頼される問題はあくまでもその一部です。そう考えたときに、企業内で法律事務所への依頼をするかどうかの判断のプロセスを知ることは大変貴重でした。インターンでは、エンジニアの方々との打ち合わせに同席させていただき、エンジニアの方に対してどんな質問をするかを考えるなど、主体的にこのプロセスに参加することができました。こういった企業のプラクティカルな視点を身につけられたことは、弁護士として職業人生を始めていくうえで大きなアドバンテージとなると思っています。
北川 ビジネスにおいてはスピードが大事だと聞いてはいましたが、実際に現場に身をおいてみて正確でわかりやすいリーガルアドバイスを提示することの重要性に気づくことができました。法務部には、社内の他の部署に対して、素早くかつ法的に適切なアクションを取るためのアドバイスを行うことが求められます。他部署の方は必ずしも法律に精通しているわけではないので、どうすれば相手に伝わるかを常に意識して仕事を進めることが今後重要になってくると思いました。
お二人とも、2カ月という限られた時間で、今後のキャリアにとってプラスな学びを得ることができたようですね!最後に、エクサウィザーズでの法務インターンに興味がある方に向けて、メッセージをお願い致します。
北川 修習前は、研修や課題に追われることなく、自分の興味や関心を追求できる絶好の機会だと思います。私は、エクサウィザーズでインターンをして本当によかったと思っています。なぜなら、単に一般的な法務部の業務内容を知ることができるだけでなく、AI×法律という今まであまり考えたことがない分野について勉強できたからです。法務部の社員の方は、契約書レビューなど、自分が行った業務について丁寧にフィードバックをくださるので、将来弁護士として働く上で必要なスキルやマインドセットを学ぶことができました。企業法務やAIに興味のある方はエクサのインターンに参加することを強くおすすめします。
石原 エクサウィザーズには、一般企業の業務フローを知り、AIという新たな技術×法律の接点に触れる経験はもちろんのこと、法務というコーポレート部門の機能まで考えを深めるチャンスがあります!司法試験合格後から修習までは、自分の今後のキャリアについてじっくり考えることのできる最後の時間だと思います。企業法務弁護士を志望する方も多くいらっしゃると思いますが、他の志望者が経験していない有意義な時間を過ごしたいなら、ぜひエクサウィザーズにジョインすることをおすすめします!
エクサウィザーズでは、他にも多くのインターンが活躍しています。お気軽にこちらからご連絡ください。
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