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【フードスタイリストシリーズ】“食”を通じて笑顔の種まきをーー エンターテイメント性のある楽しい食シーンを発信し続けたい

※この記事は、株式会社エブリーのオウンドメディア「every.thing」にて2019年12月06日に更新されたものです。(https://everything.every.tv/20191206/

荒谷 未来
DELISH KITCHENカンパニー メディア企画部 メディア企画グループ

短期大学にて栄養学を学修後、フードーコーディネーターの専門学校へ進学。卒業後は大手料理教室にて、講師・営業を経験。2017年7月エブリー入社。レシピ動画メディアDELISH KITCHENのフードスタイリストを始め、 イベント出演や、商品開発まで幅広く活動中。

▼DELISH KITCHEN フードスタイリスト一覧ページ
https://delishkitchen.tv/food-stylists/664

DELISH KITCHENの全レシピは、管理栄養士など専門性を持ったスタッフの手で作られたものです。ユーザーの皆さまにも、お伝えしていくことでサービスの安心感や信頼性を高めていきたいという思いから、レシピを考案するフードスタイリストの情報が公開されるようになりました。サービスのコアとも言えるレシピを支えるフードスタイリストとはーー「DELISH KITCHEN フードスタイリストシリーズ」として、レシピやサービスに込められた思いを紐解いていきます。


テーブルを華やかに、食卓をいかに楽しむか

ーどういったきっかけでフードコーディネーターを志すようになったんですか?

荒谷:高校生の頃に自分の体調管理のために独学で栄養学を勉強したのがきっかけです。実は、高校生の頃はダンサーを目指していて、寝る間も惜しんでストイックに練習していましたが、生活習慣が乱れて体調を崩してまったんです。当時は人前に立つのでダイエットをしなくてはいけなかったこともあり、健康的な身体をキープするためにはどうしたらいいかと悩んでいました。そこで、さまざまなことを独自に勉強していくうちに、やはり食は大切だなということと料理の面白さに気付き、栄養学を学べる短期大学へ進学しました。

学校では、医学的・科学的なアプローチで栄養のことについて学びました。様々な授業がありましたが、中でも「フードコーディネート論」という講義から、料理の盛り付けやテーブルコーディネートに興味を持つようになりました。同じ食材で調理しても盛り付けが華やかだとより一層美味しくなる気がするし、食器やテーブルが可愛らしいと食卓も活気づくと思います。そんな魅力に惹かれ、いつしかフードコーディネーターを志すようになり、短大卒業後さらにフードコーディネーターの専門学校に通いました。

私がしたことによって、誰かに喜んでもらえることが一番の喜びだと感じます。昔ダンスをやっていた時も、見てもらう人に楽しんでもらいたい気持ちが強かったので、取り組む内容が変わっただけで自分自身のやりがいに大きな変化はないかなと思います。



ー卒業後はどんな経験をされたんですか?

荒谷:将来的には”自分の料理教室を持ちたい”という思いがあったので、まず大手料理教室に就職しました。フードコーディネーターの仕事をフリーでやるにも、社会経験は必要ですし、人に情報を正しく伝えられるスキルも必要だと考えたからです。そこでは、もちろん営業ノルマや厳しいこともたくさんありましたが、自分のクラスを持つことができ、ついてきてくれる生徒さんもいて、料理の楽しさを伝える仕事にとても魅力を感じていました。


ーそこから何がきっかけでDELISH KITCHENへ?

初めてSNSでDELISH KITCHENのレシピ動画を見た時、「こんな見せ方があるんだ」ととても感動したのを覚えています。手の込んだ料理に見えても、作り方や見せ方を工夫することで家庭でも再現できるレシピとなることに面白さを感じました。動画に関する知見はありませんでしたが、SNSを通して料理の楽しさをより多くの人に伝えることができる点や、自分発信で食コンテンツを提案できる環境に可能性を感じて、エブリーに入社を決めました。

「こんな使い方があるんだ!」DELISH KITCHENらしいレシピ開発


ー実際、入社されてからはどんな業務をされているんでしょうか?

荒谷:入社してすぐ、毎月50〜60本レシピ開発を行っていました。今までオリジナルレシピを開発する際は試作を繰り返し、何日もかけていたので、試作なしでいきなりレシピを書くことにとても驚きました。最初は慣れなくて、社内にいる管理栄養士の先輩に相談したり、全レシピを料理研究家の井原さんに見てもらっているので、そこでアドバイスをいただいたりしていました。徐々に慣れていき、今では試作しなくてもレシピを起こせるようになりましたね。



ー確かに、DELISH KITCHENは毎月1,000本近く新しいレシピを配信しているわけですから、みなさんすごいスピード感でレシピ書き起こしているのですね。荒谷さんは、メディア対応や商品開発などレシピ開発以外にも積極的に携わられている印象ですが、グループ内での担当領域などがあるのでしょうか?

荒谷:入社当時は、数チームでSNS・アプリ・タイアップ案件をそれぞれ担当していましたが、フードスタイリストがたくさんいたわけではなかったので、いろいろと挑戦させていただきました。その中でも、私はテレビ出演をさせていただく機会があって、それがとても楽しかったんです。通販番組などで食器や調理器具を売る際のレシピ提案をしたり、実際に番組に出演して調理を披露しながらフードスタイリストの目線でその商品の良さを伝えたり。

そうしたお仕事をさせていただく中で、商品開発から一緒にやらないかとお声かけいただいたのが「コトコト煮込みシェフ」です。


“ほったらかし”レシピで、暮らしをもっと豊かに。食のトータルサポートを目指すDELISH KITCHENが、調理家電を初プロデュースしました!


ー初めての商品開発ですよね、「コトコト煮込みシェフ」はどのように出来上がったのですか?

荒谷:スロークッカーの特性を考慮しつつ、鍋の開発からプロデュースさせていただきました。様々な調理器具と比較しながら「コトコト煮込みシェフ」の特徴をピックアップして、どんなご家庭にもフィットするよう利用シーンを考えながら作っていきました。お鍋ができた後は、レシピ開発も行いました。どんな料理なら「コトコト煮込みシェフ」の特徴を生かせるのか、DELISH KITCHENらしい「こんな使い方あるんだ」という新しい発見があるようなレシピになるよう意識しながら開発していました。


ー「コトコト煮込みシェフ」にはオリジナルのレシピ本が付属されていているんですよね。QRコードもあってすごく便利だなと思いました。

荒谷:品数を考えるのも大変でしたが、50品の料理構成と配置をどうするのか、これを考えるのはとても勉強になりました。一人暮らしの方から子を持つお母さん、年配の方までいろいろな方にご使用いただけるように、DELISH KITCHENのフードスタイリストのみんなに味見してもらって、レシピ案を練っていきました。バリエーションを増やすために、「コトコト煮込みシェフ」だけでなくフライパンを使うレシピも入れてみたり、パンやお菓子も取り入れたいという思いで何回も考えてテストしました。

作る過程では失敗もたくさんありましたよ。DELISH KITCHENでのレシピを作ってきた知見である程度は机上でレシピを作れるのですが、火を使わない「コトコト煮込みシェフ」は普段作る料理とは違うところも多く、味の染み込み方が違ったりしてかなり試行錯誤を繰り返しました。挑戦した分、作れる料理の幅が広がって、レシピ本としての質もかなりいいものになったと思います!



「食」はあらゆるものと繋がれる。オールジャンルで挑戦していきたい

ーDELISH KITCHENのレシピ開発以外にも積極的に取り組まれている印象があります。どんな活動をされているんですか?

荒谷:DELISH KITCHENで経験させていただいた商品開発はすごく楽しくて、私は調理器具や食材の特性を生かしつつ、自分のアイデアを加えることで今までにないレシピを生み出す仕事がしたい、そしてそれを多くの人に伝える仕事をしたいなと思っています。

個人のお仕事として、企業からの依頼にお応えしてレシピ動画のスタイリングや、イベントのキッチンステージに出演したりすることが多いです。商品開発もしていて、最近ではプロテインドリンクの開発などもしています。個人的には、定期的に料理教室を行ったり、フードユニットでの活動もしていて、イベント出演や企業のケータリング、美食女子のアンバサダー活動等もしています。こういった仕事の依頼は、過去仕事でご一緒した方や、学生時代のコネクションから繋がることが多いですね。

ースタイリングなどの裏方の仕事も、表に出て伝える仕事もどちらもやってるんですね。

荒谷:そうですね。私は、これってこだわることを楽しむよりは、「いろんな提案をできる人でいたい」という思いがあります。それが一番仕事を楽しいと素直に感じるので、これからもオールジャンルで幅広く挑戦していきたいと思っています!



ー今後、具体的にチャレンジしていきたいことってあるんですか?

ー今後、具体的にチャレンジしていきたいことってあるんですか?

荒谷:「食」は、いろいろな産業と繋がれると思っています。DELISH KITCHENは「食×IT」ですが、小売業ともコラボレーションが進んでいますよね。個人的には、ある地域や農家の方とコラボレーションして、その食材を使った新しい料理を提案したり、旬なメディアの人と「食」をかけあわせたイベントのオーガナイザーなどもやっていきたいですね。

将来的には撮影や料理教室ができるスタジオも経営したいと思っています。有り難いことに、今まで経験させていただいたことが一つひとつ今の仕事に繋がっていて、さまざまな企画をする機会を多くいただいています。ですが、実現する場所がないんですよね。一つスタジオがあれば、そこで撮影もできますし、商品開発したお菓子やドリンクの販売をしたり、もちろん料理教室もできます。さまざまな切り口でエンターテイメント性のある楽しい料理、「食」を発信し続けていきたいと思います。


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