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「ヘルステックの力で社会課題を解決する」というミッションを掲げ、保育施設向け午睡見守りシステム「ベビモニ」や介護見守りサービス「OwlCare」など、エッセンシャルワーカーを支えるプロダクトを展開している、EMC Healthcare株式会社。
今回は、カナダから長期インターンシッププログラムでEMC Healthcareのハードウェアエンジニアチームに参画してくれているMisatoさんにインタビューしてみました!
いつも明るく、誰とでも打ち解けるのが得意な人柄で、エンジニアチームの末っ子愛されキャラの彼女。長期インターンシップの経験も、日本企業で働くことも初めて。EMC Healthcareでインターンをすることになった経緯や、ハードウェア開発の面白さ、Misatoさんから見たEMC Healthcareの雰囲気などを語ってもらいました。
人の役に立つモノづくりができるエンジニアを目指して
まずは簡単にMisatoさんの自己紹介をお願いします!
私は日本と中国のハーフで、生まれてから今までカナダで生活をしていました。母の実家が福岡にあって、たまに祖父の家に親戚で集まる機会に何度か来日していました。日本語は家族で使っていたものの慣れてはいなくて、初めは伝えたいことを全て日本語で表現しようとすると上手く伝えられないもどかしさがありました。EMC Healthcare(※以下EMCH)ではStevenも他のメンバーも英語を話せる人も多いので、英語と日本語をどちらも使いながら働いています。
大学では機械工学を学んでいます。幼い頃から理科と算数が好きだったんですよね。理系には本当にたくさんの学問があるのですが、私の場合は、目に見えたり実際の生活で使われるようなわかりやすいものに興味があったので、大学では機械工学を専攻しました。機械工学の中でも、動くものやその仕組みといったことを主に学んでいます。3Dモデリングや流体解析など、燃料効率化を考えた自動車のボディのデザインを行っていたり、ピアノを演奏できるロボットの開発を行ったりしていました。
EMCHのインターンをすることになった経緯は?
大学の友達からCJCPプログラム(※日加コー・オプ・プログラム:カナダの高等教育機関の学生を日本企業にインターンとして派遣するプログラム)を紹介されたことがきっかけです。機械工学の案件はそこまで多くなかったのですが、その中でEMCHを見つけました。
過去にカナダでインターンをしたことがあったのですが、実際にユーザーに使ってもらうものを開発する経験はなかったので、そういった機会にチャレンジしたいと思っていました。また、私の父が介護施設で働いていたこともあり、EMCHが行っている介護スタッフの負担を軽くする製品の開発に興味を持ってインターンに応募しました。
正直、私が大学で勉強していたことはCADとシミュレーションがメインで、EMCHの開発しているようなIoTデバイスについては知識も経験もなく、受からないかなと思いながら応募しました(笑)
ビジネスとしてのモノづくりの面白さ、奥深さを感じる日々
実際インターンとしてEMCHで働き出してみて、チャレンジングなことってあった?
リードエンジニアのStevenは私ができること、できないことをちゃんと理解してくれていたので安心しました。まずは私の経験を活かせるCADの仕事から、ということでOwlCareで使う廊下ライトのデザインが私のミッションになりました。
廊下ライトは、介護施設の居室の中で、どんなアラートが鳴っているのかを廊下にあるライトの色で介護スタッフに知らせる役割があり、またそのライトを見た介護スタッフが対応する際にIDカードをタッチすることで、OwlCareの管理画面上にどのスタッフが対応したのかを反映させる仕組みのものです。Stevenから「こんな壁につけたい」、「こんな部品と接続したい」、「ちゃんとこのスペースに入るように」といったデザインに関するリクエストを貰って、その条件をクリアするように最適なデザインを考えるのが私の仕事です。
実際にデザインに取り掛かってみると、モノづくりの工程、意識しなければいけない点など、学ぶことが多くて・・。それが本当に面白いです!
例えば、単に自分のために何かを製作する場合と、ビジネスとしてユーザーに使ってもらうものを製作する場合とでは意識する点が違うことを学びました。コストを踏まえて資材を選定したり、使ってもらうユーザーのことを考えた強度の仕様にする必要があったり。あとは、製造工程においても、実際に試作を3Dプリンタで製作する場合と、量産型の機械で製作する場合とでは機械の特性が異なるので、同じようには仕上がらないこともあるということも学びました。
ビジネスでモノづくりをする上では基礎として理解しておくべきことだと思うので、すごく学びになっているなと思っています。Stevenは日々の仕事の中でのアドバイスだけでなく、社会人としてやモノづくりのエンジニアとして知っておいた方が良いことを教えてくれるので、本当にありがたいです。
OwlCareの開発は日本の介護施設向けの製品だけど、実際に現場で使われているイメージって持てている?
来日してから数か月経った頃、OwlCareの導入で実際に介護施設に行かせてもらえたんです。OwlCareは、ナースコールやセンサーなどの機器の情報をWeb上の画面に統合して介護スタッフに知らせる仕組みですが、現場でそれらの機器の設置や動作テストなどを手伝わせてもらいました。介護スタッフや入居者の方々にお会いすることができて、実際に作ったものがどうやって使われるかを見ることができたので、OwlCareがどう使われるのかイメージが膨らんでとても良い経験になりました。自分のやりたかったことができているなと思えた瞬間でもありました!
導入までの準備作業でも学びがあって、カメラやマットセンサー、ナースコールボタンなどたくさんの機器をどうやって整理して現地に運ぶのかということもそうだし、導入されるまでの仕組み、工程の段階でも初めて知ることばかりで新鮮でした。こういった経験はやっぱり実際に企業での経験を積んで初めて学べることで、貴重な機会だなと。
ハードウェア、ソフトウェア、インフラ・・垣根なく、技術好きの仲間と楽しんでチャレンジできる環境
すごく楽しそうに働いているよね!EMCHのカルチャーがMisatoさんに合っていたのかな?
はい!毎日楽しいです!インターンもはじめは8か月の予定でしたが、1年に延長しました(笑)
EMCHのカルチャーは自分に合っていると思っています。もともと日本に来る前は、日本の企業は固い雰囲気なんだろうなと想像していたので、うまくメンバーとコミュニケーションが取れるか不安はありました。でもオフィスに来てみたら全然そんなことはなくて、フランクな雰囲気で、皆さん話しやすかったです。あとは、技術に関する知識をエンジニアメンバーが惜しみなくシェアしてくれるところが良いですね。習いたいことがあれば「興味があるなら教えてあげるよ!」って感じで気軽に勉強会に参加させてもらったり。この間も、ソフトウェアエンジニアと一緒にGOでコードを書いたんですよね。大学で少しプログラミングを学んだことはあったけれど、実際にソフトウェア開発に挑戦するのは初めての経験でした。
有志のエンジニアメンバーとマイコンボードを自作するという部活動も行っています。技術領域がそれぞれ異なる各エンジニアが、まだ挑戦したことのないソフトウェア、ハードウェアのそれぞれの領域を楽しみながら勉強するため、ボードを作ってみようという話から始まりました。デザインして基板を作って、ファームウェアの製作もして。もうすぐ部品も揃うので完成間近です!
電子工作が趣味というバックエンドエンジニアがいたり、社内の技術好きなエンジニアたちから日々新しいことを教えてもらって、楽しく挑戦できています。まだまだ学びたいことはあるので、自分に投資する意味でこの時間や環境を大事にしたいですね。
今後の抱負を教えてください!
残りのインターン生活では、もう少しハードウェア開発に役に立てるように私の分野外の電子工学についても学んでいきたいです。電子工学の難しいところは、目に見えないエラーを無数にあるパターンの中から特定しなければならないことだと思っています。いつもStevenや他のエンジニアから、「このエラーはこんな要因が考えられるよ」と解決策を教えてもらっているのですが、自分でもそんな風に導き出せるようになりたいです。
将来的には、ロボットの開発に携われたらいいなと思っています。医療現場の手術ロボットや産業用ロボットの開発など、人々の生活に安心安全をな環境を提供することや、効率的な働き方を実現する仕組みづくりに貢献していけたらと思っています。子どもの頃からロボットの仕組みにすごく興味があって、自分でプログラミングして作ってみたいと思っていました。EMCHでの経験を通して、モノづくり、デザインして、基板を作ってテストしてみて・・という経験が自分にとってとてもやり甲斐や面白さを感じることに改めて気付けたんですよね。一方で不足している知識も見えてきたので、その点をこれからは磨いていきたいです!