SDGsってなんだろう?
「人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき目標」⇒SDGs。地球が抱えている課題の解決...それも営業の仕事のうちだ!と営業ハックも会社として取り組んでいきます。その活動の様子やそもそもSDGsとは何なのか解説していくコラムも掲載中。
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こんにちは。営業ハックの大迫です。
今回は、「目標8:働きがいも経済成長も」についてお話しします。
これは主要先進7カ国(G7)のうち日本の労働生産性の順位です*。日本は先進国の中で1970年以降50年ずっといちばん生産性の悪い国とされています*。
生産性が悪いのは悪なのか?と言われるとそうとも限りません。
滝川クリスタルさんの「お・も・て・な・し」が話題になりましたが、日本のサービスは世界一です。世界のどのディズニーランドよりも東京ディズニーランドのサービスが良い。ちょっと入ったカフェの店員さんの態度が良い。海外では、店員同士がムダ話をしていて、レジに長蛇の列ができる、なんてこともしばしば。「Excuse me!」と呼んでも、来ないのでもう一度言ったら「少しは待ちなさい!」と怒られたこともあります。笑
サービスだけでなく、日本の製品の質は目を見張るものがあります。海外に10年以上住んでいた私から見ると、ダイソーは天国です。海外(とひとまとめにしてしまうのは強引かもしれませんが)の製品は、すぐに壊れるし、良いと思ったものはものすごく高価ですが、日本では100円でハイクオリティのものが手に入ります。
この世界一のサービスと質を手に入れるために犠牲にしているのが、コストです。手間がかかるのでコストがかさみ、利益率が減り、給料も安くなる。その結果日本人の男性1日あたりの平均労働時間は世界1位です。
目標8のターゲットを見てみましょう。
▶8.1:国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は少なくとも年率7%の成長率を保つ。
▶8.2:高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなどにより、多様化、技術向上およびイノベーションを通じた高いレベルの経済生産性を達成する。
▶8.3:生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性、およびイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。▶8.4:2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に関する10カ年計画枠組みに従い、経済成長と環境悪化の分断を図る。
▶8.5:2030年までに、若者や障害者を含むすべての男性および女性の、完全かつ生産的な雇用およびディーセント・ワーク、ならびに同一労働同一賃金を達成する。
▶8.6:2020年までに、就労、就学、職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす。
▶8.7:強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終わらせるための迅速で効果的措置の実施、最も劣悪な形態の児童就労の禁止・撲滅を保障する。2025年までに少年兵の徴募や利用を含むあらゆる形態の児童就労を撲滅する。
▶8.8:移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある労働者など、すべての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。
▶8.9:2030年までに、雇用創出、地元の文化・産品の販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。
▶8.10:国内の金融機関の能力を強化し、すべての人々の銀行取引、保険、および金融サービスへのアクセス拡大を促進する。
▷8.a:後発開発途上国のための拡大統合フレームワークなどを通じて、開発途上国、特に後発開発途上国に対する貿易のための援助を拡大する。
▷8.b:2020年までに、若年雇用のための世界的戦略および国際労働機関(ILO)の仕事に関する世界協定の実施を展開・運用化する。
生産性を上げるために会社はなにをしたら良いでしょうか?
私自身の会社でもお手伝いさせていただいていますが、デジタル化をすることで生産性と正確性を手に入れることが可能です。紙を減らしデジタル化をすることで、きちんと保管ルールを作れば、一瞬で欲しいデータを見つけることができます。
上記2点が実現できれば、自然と集中力も高まり生産性が上がるはずです。長時間労働が是という風潮が日本にはありますが、人間はロボットではないので集中力が下がり、ポジティブな気持ちにならず生産性が落ちてしまう傾向にあります。いかに短時間でよりよいクオリティをアウトプットできるか、を評価基準にしていくことが大切です。
それでは、個人ではどのようなことができるでしょうか。
目標8に関し、個人が直接できることは限られてきますが、消費者・投資家として社会の流れを改善することができます。1人1人の行動が世界を変えていきます。
次週は、「目標9:産業と技術革新の基礎をつくろう」についてお話しします。
ありがとうございました!
*:労働生産性の国際比較 2019(https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/R2attached2.pdf)
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