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次に来る優良市場にいち早く参入。Shopifyでナンバーワンを目指すECPowerの戦略

新型コロナウイルス感染症の影響で急拡大するEC市場。海外ではtoCのEC化率が既に40%を超える国も現れています。しかし、日本のEC化率は未だわずか8%。海外と比べEC化率が低い日本の市場は今後さらなる拡大が期待される領域と言えます。

そんなECに欠かせないのがECサイトの構築サービス。誰でも簡単にECサイトを作れるだけでなく、集客に必要な機能なども備わっており効率的に事業を成長させられます。

世界的に注目を集めているのがECプラットフォームの「Shopify(ショッピファイ)」です。ShopifyはECサイトを作れるだけでなく、プラットフォーム上で販売されているパートナー企業のアプリを利用することで、幅広い機能を実装できます。

私たちECPowerはShopifyを使ったECサイトの制作を請け負いながら、自社アプリをShopifyプラットフォームで提供するスタートアップ。日本ではまだ注目を浴びていないShopifyにいち早く可能性を感じビジネスを展開してきました。

今回はCEOの増田とCOOの中山にインタビュー。なぜShopifyに可能性を感じたのか、今後どのような成長戦略を描いているのか話を聞きました。

Shopify のエコシステムに可能性を感じ、事業のピボットを決断


―まずは起業までの経緯について聞かせてください。

増田:私は新卒でサイバーエージェントに入社し、ABEMAの広告本部でCMの配信ロジックやサーバーを作る仕事をしていました。しかし、学生時代から起業を考えていた私は、会社で働くうちに一層その気持ち強くなり、入社から1年ちょっとで独立したのです。

最初に目をつけたのはウェルネス領域。自分がボディビルを始めたことで、プラス思考になり周りからの印象も変わったので、同じような体験を提供したいと思ったのです。しかし、オンラインフィットネスなどの事業を試したものの、どれもうまくいきませんでした。

そんな時に先輩に進められたのが「冷凍弁当のD2C」でした。手軽に栄養豊富な食事が摂れるため、私も愛用していました。事業として検討をはじめると大きなペインが見えてきました。それは冷凍の弁当は持ち歩けないこと。

「常温保存できて、栄養豊富な弁当を作れないか」そう思った私は専門家に話を聞きに行き、開発してくれる工場とも契約を交わしました。とにかく栄養にこだわり抜いた結果、出来上がったのは味も悪ければ見た目も悪く、原価が1,000円もかかるという代物。

極めつけに試作品で食中毒を起こし、事業を始める前に頓挫することになりました。資金がなくなった私は仕方なくWEBサイト制作の仕事をはじめ、弁当販売で利用していたShopifyを使ってECサイトの制作も請け負うようになったのです。


中山さんはどのような経緯でジョインしたのでしょうか。

中山:私は体育会で大学時代をすごし、深く考えず大手の広告代理店に就職しました。会社では出世コースと言われる花形の部署に配属してもらったものの、仕事の意義を見いだせず徐々に心を病むようになったのです。

もっと自分の世界を広げようとTwitterで面白い人を見つけては話を聞くようにし、その時出会ったのが増田です。当時、増田がウェルネスについて書いたnoteに共感し、DMで連絡して話を聞かせてもらうことにしました。

実際に話してみると意気投合し、すぐにジョインすることに。ちょうど、開発した弁当で食中毒を起こしたタイミングで、このままウェルネスの事業を続けるかどうか悩んでいたタイミングでしたね。

―ウェルネスに興味があってジョインしたにもかかわらず、すぐに事業をピボットすることになったんですね。

中山:あの時は本当に驚きましたね。ウェルネスの事業がしたくてジョインしたので、正直辞めようかとも悩みました。増田とも何度も意見をぶつけながらも、最終的には会社に残ることに。今では当時の決断は間違ってなかったと思えます。

増田:当時は辞めようとする中山を何度も説得して、最終的に納得してもらいました。確かにウェルネスは社会的に大きな意義がありますが、ビジネスとして成り立たなければ意味がありません。

起業した時から「ナンバーワン」を目指していたので、そのためのピボットだと話したのを覚えています。

中山;「ナンバーワンを目指す」という目標は、体育会だった私に強く響きました。学生時代はナンバーワンを目指して頑張っていたので、この会社にいれば同じような青春をまた経験できると思ったんです。

海外では既にデカコーンも出現。Shopifyプラットフォームが持つ大きな可能性


―サイト制作をしていく中で、Shopifyに将来性を感じた理由を教えて下さい。

増田:市場環境が圧倒的によかったからです。EC市場が大きく伸びている一方で、今でもECでどう売上を伸ばせばいいか悩んでいる会社は少なくありません。需要の大きさだけを見ても大きな可能性を感じました。

加えて、ライバルが少ないのも大きなポイントです。Shopifyは少ない工数で質の高いECサイトを作れるにも関わらず、国内でShopifyを使いこなせている企業は多くありません。海外に遅れて日本でも普及するShopify市場にいち早く参入することで、国内でナンバーワンになるのも夢ではないと思ったのです。

―現在の事業フェーズについても聞かせてください。

増田:今はShopifyの受託開発の事業が軌道にのり、Shopifyアプリを開発し始めたところです。Shopifyのプラットフォームでは、App StoreやGoogle PlayのようにEC事業を成長させるためのアプリを販売できます。お客様は自分たちに必要なアプリを購入して、より売れるECサイトにカスタマイズできるんです。

現在、Shopifyのプラットフォームで販売されているアプリはアメリカのものばかり。英語版ばかりなので、日本の市場に適したアプリを開発することで国内ナンバーワンを十分に目指せると思っています。


―既に様々な機能を持つShopifyアプリがありますが、まだ解決されていない課題もあるのでしょうか?

増田:たしかに一見すると、既存のEC構築サービスでも十分なECサイトは作れるように思えますし、Shopifyアプリもたくさんあります。しかし、実際にECサイトを運営していくと、大小問わず課題はまだまだ残っているんです。

そこで私たちの受託開発の経験が活きてきます。お客様と同じ目線でECサイトを作ってきたので、ECサイトを運営していく上で何に困っているのか課題が見えるのです。これまで私たちが手作業で解決してきた課題を、お客様自身で解決できるようなツールを開発していければと思います。

―Shopifyは日本ではまだ馴染みがないと思いますが、どれだけビジネスの可能性があるのか教えて下さい。

増田:例えばアメリカでは、Shopifyのプラットフォームでアプリを販売し時価総額1兆円を超える企業も現れています。Shopifyは世界中に展開しているので、プラットフォームにアプリを出せばそれだけで世界の市場にアプローチできます。

プラットフォームで上げた売上は、1億円以下なら全てパートナー企業のものになりますし、1億円を超えても15%の手数料をとられるだけ。さらにShopifyアプリの多くは月額課金なので、ストックで成長できるのも大きな魅力です。

仲間とともに1兆円企業を作りたい!


―現在はCTOを募集しているとのことですが、どんな人を求めているのか教えて下さい。

増田:仲間と一緒に高い目標を目指せる人です。私たちが目指しているのは1兆円企業。笑われるような夢かもしれませんが、私は決して無理とは思っていません。

ただし、それを実現するには仲間の力が必要です。壁にぶつかっても一緒に乗り越えていけるような仲間がいれば、どんな壁も乗り越えられるはずです。

事業をピボットする時は、中山と喧嘩もしましたし、いろんな壁にぶつかりましたが、全て乗り越えてこれました。これからもたくさんの壁があると思いますが、それを一緒に乗り越えていける仲間にジョインしてほしいと思います。

中山:Shopifyのプラットフォームの中とは言え、私たちはナンバーワンの会社を目指しています。決して簡単な目標ではありませんが、難しい課題ほど面白いと思える人だと楽しく働けるのではないでしょうか。

海外の市場も見据えているので、大きくビジネスを成長させたい方にはぜひ興味を持ってもらいたいです。

―現在の組織の様子についても教えて下さい。

中山:現在はフルタイムメンバーが2名と、業務委託が6名です。約3分の2が受託開発を担っており、残りのエンジニアがアプリ開発をしています。

新しくジョインするCTOにはアプリ開発を担ってもらい、受託開発を担っている私と密に意見交換しながら進めていきたいですね。2つの事業は密接に関わり合っているので、意見をぶつけ合いながら一緒に新しい価値を生み出していきたいと思っています。

―どのような経験やスキルを求めているのでしょうか?

増田:Reactなど開発経験があれば大丈夫です。Shopifyを触った経験があれば大歓迎ですが、必ずしも必要だとは思っていません。チームのマネジメントもお願いしたいと思っていますが、それも必ずしも経験は必要ないと思っています。経験の有無よりも「マネジメントや経営に携わりたい」という強い思いのほうが大事だと思うので。

―ECPowerで働く面白さがあれば聞かせてください。

増田:スタートアップならではの裁量があるところです。私は以前大企業で働いていましたが、そこでは上司に言われた仕事をこなすだけでした。今は大きなリスクがありますが、それに見合った自由があります。

自分で何もしなければ何も起きませんが、自分で頑張れば状況を変えられますし、自分も会社も成長させられます。今、大企業で息苦しさを感じている方は、ぜひ私たちと一緒に自分の力を存分に発揮してもらいたいと思います。

中山:私も前職は大企業だったので、増田の言葉に共感できますね。昔は会社のルールの中でしか仕事ができませんでしたが、今では自分で自由に調整できます。もちろん相応の責任が伴いますが、それだけやりがいを感じています。

また、一瞬の楽しみのために日々邁進するのは、本番のために日々トレーニングを重ねるスポーツの世界にも似ています。ECPowerのビジネスには自分の人生を賭けるだけの価値がありますし、これまでにない価値を生み出せるのはスポーツにもない楽しみだと思います。


―最後にECPowerに興味を持った方へのメッセージをお願いします。

中山:今の仕事をしていて一番うれしい瞬間はお客様に感謝されることです。「ECPowerに依頼してよかった」と言われる事が多く、本当にShopifyの事業を始めてよかったと思えます。

世の中にはいい商品を持っていても、売れる仕組みがなくて困っている会社がたくさんあります。そういう会社と一緒に仕事をしていると、私たちも刺激をもらえますし、頑張ろうと思えます。いいお客様と感謝されながら仕事したいと思っている方は、ぜひ一度話を聞きに来てみてください。

増田:今の日本は物価が下がり、会社が儲からないから働く人の給料も減り、不安から貯金ばかりして経済が回らない負のスパイラルが起きています。周りを見渡しても、人々にエネルギーを感じません。

日本を元気にするにはもっと消費を増やして、会社が儲かり給料に還元されてもっと消費されるという正のスパイラルが必要です。そのためには人々の買いたい気持ちと、売れる仕組みがマッチしなければいけません。

私たちはその売れる仕組みを作れる会社です。それも1社2社ではなく、将来的に数百数千社という会社に売れる仕組みを作れる会社を目指しています。日本を元気にしたいと思った方はぜひ私たちに力を貸してください。

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