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こんにちは!ドリーム・アーツの内田です。
今年もやってきました、ドリーム・アーツ恒例の新人研修【BOOKマラソン2024】をご紹介します。
BOOKマラソンとは
BOOKマラソンはドリーム・アーツで毎年実施している新入社員研修です。新入社員は決められた期間の中で会社が指定した課題図書を読み、読んで感じたことや考えたことをレポートとしてまとめます。そして、他者のレポートも読んだ上で全員で集まり、ディスカッションをおこないます。
新人たちはレポートをドリーム・アーツの製品「SmartDB(スマートデービー)」で作成したバインダ(※1)に提出します。
全社員からコメントやリアクションをつけられる仕様になっており、新人同士はもちろん先輩社員たちも多く反応し、相互に感想や意見を交わす場となっています。
※1 バインダ:ドリーム・アーツの製品「SmartDB」で作成したアプリケーションのこと。
「読書の仕方を変えないといけない」
私たちはBOOKマラソンを毎年実施しています。それはそれだけ私たちがBOOKマラソンを重要な研修の一つだと位置付けているからです。きちんと意味を理解した上で取り組んでもらうべく、新人たちはBOOKマラソン始動のタイミングで、代表の山本から以下のようなメッセージを受けて研修に臨んでいます。
<代表 山本からのメッセージ>
これからの人生、経験を通して身につけていくことはとても大事。でも、それだけでは少なすぎる。本には、まるで違う世界を経験をしてきた人の知見がまとまっている。時代が違う・思考が違う人のことや、自分では経験できないことを書籍からは得ることができる。そうやって先人たちが経験してきたことのうえに今の人がいる。
学生時代は明示的にカリキュラムや試験範囲があって、それに従ってやってきたと思うが、ここからは違う。何が正解かわからない中で、一瞬にして他者よりも優れた判断をしないといけないことがある。そのためには見識が必要で、見識にもとづいた直感力を鍛えていく必要がある。
だから、これからは読書の仕方を変えないといけない。先人たちの知恵を有機的に備えておき、それを自分の中で咀嚼して、取り込んでいく。中核的なものを他の例になぞらえて考えることをアナロジー思考というが、そのように本から思考することが大事。
本の中に答えはない。自分の見識に基づいて判断できるようになっていこう。
代表から直接BOOKマラソンへの想いを聞く新人たち
2024年新卒に推薦した課題図書一覧
2024年新卒のメンバーへの課題図書は、以下9冊を選出しました。
私たちHRDグループのメンバーだけでなく代表の山本も含めて話し合いを重ね、小説からビジネス書、デザイン本など多様なジャンルから厳選しました。
【選出した9冊】
・カオスなSDGs(著者:酒井 敏)
・幸福の「資本」論(著者:橘 玲)
・訂正する力(著者:東 浩紀)
・逝きし世の面影(著者:渡辺 京二)
・失敗の科学(著者:マシュー・サイド)
・家康、江戸を建てる(著者:門井 慶喜)
・デザインのデザイン(著者:原 研哉)
・DXの思考法(著者:西山 圭太)
・プロフェッショナルの条件(著者:P・F. ドラッカー)
『幸福の「資本」論』は貸し出し中でした
◆◆課題図書は毎年選定し直しています!これまでの課題図書はこちらから◆◆
新人研修「BOOKマラソン2023」始動! | 株式会社ドリーム・アーツ (wantedly.com)
新人研修【課題図書/BOOKマラソン】が始まりました! | 株式会社ドリーム・アーツ (wantedly.com)
ディスカッションの様子
一冊目の課題図書は「カオスなSDGs(著者:酒井 敏)」。
昨年度の一冊目だった「京大的アホがなぜ必要か」と同じ著者の本です。今年の新人は「京大的アホがなぜ必要か」が採用選考時の課題図書となっていたため、同じ著書だと読みやすいだろうということで一冊目に設定しました。
ディスカッションは同期のうち1人がファシリテーターとなり進めていきます。ファシリテーターはディスカッションしたいテーマを考え、予めメンバーに共有します。今回のテーマはこちら。
- 本の感想
- SDGsに関することでみんなは何かやってる?やったことある?
- SDGsのように「キレイゴト」としてぼちぼち付き合っていくのが良さそうなものは他にある?
本の感想
ほとんどのメンバーが普段は小説を読む程度だということでしたが、今回の課題図書は比較的読みやすかったようです。それぞれが感じた本の印象なども話していました。
- Mさん:学生の時は難しい専門書を読むことが多かったので、この本は読みやすかったな。「京大的アホがなぜ必要か」と内容がリンクする部分が多かったからかも。共感できるところも多く楽しく読むことができた。
- Nさん:普段小説くらいしか読まないけど、この本は読みやすかった。本の中で出てくる「ぼちぼち」という表現が印象的で、そこが著者の言いたいところなのかなって。のめりこみすぎず、疲れすぎずにやるのがいいよと、やさしさみたいなのも感じたかな。
- Oさん:私は結構頑張って読んだ感じ。これから先が思いやられるな(笑)この本は筆者の人柄とか考え方の特徴が文章に出ているなと思った。少し引いたところから見ているような感じがしたな。
SDGsに関することでみんなは何かやってる?
今回の本のテーマであるSDGs。まずは「そもそもSDGsってなんだっけ?」「なにを目標にしているんだっけ?」というところから再確認し、それぞれの経験談やSDGsに対する考えを共有し合いました。
- Mさん:そもそもSDGsって主語がでかすぎて意識できなくない?ジェンダー平等っていわれても「へぇ~」で終わってしまうというか。
- Oさん:確かに、あまり意識はできていないかも。17個もあるしね。
- Fさん:自分は高校生の時にSDGs関連のシンポジウムに出たことがある。自分達のチームは海洋汚染について取り上げたけど、研究論文などを探していても環境系のものが多かった記憶があるな。著者も言っているけど環境は身近なテーマとして取り上げやすいのかも。
SDGsのように「キレイゴト」としてぼちぼち付き合っていくのが良さそうなものは他にある?
本の中でSDGsは「キレイゴト」と評されています。自分も含めたみんなの幸せのためには、のめりこみすぎずにぼちぼち付き合っていくのが良い。そんなSDGsのように、「ぼちぼち」付き合っていくものが良いものは他にもあるか、思考を巡らせていました。
- Mさん:これ言っていいのかわからないけど、法律とか?法律ってすべてをきっちり守ろうとするとうまくいかないじゃん。もちろん違反するのはよくないけど、固まりすぎるのもよくないんじゃないかと思う。
- Fさん:確かにね。例えば車の事故だと、確実に歩行者に非があっても、いまの法律だと運転者側が罰せられるよね。
- Nさん:ふと思ったけど、そういう法律とか規則って、やってはいけないって書いてないよね。やると罰せられるけど。
- Oさん:確かに。「禁止する」ではなく「これしたら罰する」って書き方だよね。なんでだろう…?
以上、「BOOKマラソン2024」の様子をお届けしました。
ちなみにディスカッションが終わった後は、5人それぞれの本の読み方やペースなどの話で盛り上がっていました。計画的に章ごとに区切って読む人、時間で区切って読む人、その日の気分で読めるだけ読む人など…本の読み方にも個性が出ておもしろいですね(笑)
現在このような取り組みは新人研修だけですが、今後は全社員が参加できる推薦図書制度も計画しています。新しい本との出会いを通して、思考の幅を広げ、見識を高める機会をつくっていきたいと考えています。
引き続き、ドリーム・アーツの図書制度にご注目ください!