※本記事に記載の情報は、2019年7月時点のものとなります。 久々の登場になってしまいました… ドリーム・アーツ 新卒採用担当の山本です。 今期はこまめに更新がんばりますので、よろしくお願いします! …っということで、新連載『co-creators』はじめました! 私たちが大切にしている「協創=co-creation」を担う人たちである『co-creators』ひとりひとりにフォーカスし、ドリーム・アーツをお伝えしていくこの企画。 記念すべき初回は入社2年目にして新製品の設計に携わるデザイナー、すずけんこと鈴木健一さんにインタビュー! 就活中、IT業界なんて out of 眼中だった彼がドリーム・アーツ(DA)に入社した理由とは…? 盛り上がりすぎてとんでもないボリュームになってしまったので、前編と後編にわけてお届けします!
【プロフィール】 鈴木 健一 すずき けんいち(愛称:すずけん) 2018年3月 武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。在学中は視覚伝達におけるコミュニケーションデザインを学ぶ。卒業制作では古代マヤ文明をテーマにした作品を制作。2018年4月、ドリーム・アーツ入社。インハウスデザイナーとしてUXデザイン推進グループに所属し、プロダクト設計をはじめ、社内のデザイン業務を手掛ける。
広告からITへの大転換。IT企業への就職を決めた理由 ー就職活動中、はじめからIT業界を志望していたんですか?
いえ、もともとは広告系一本で、広告代理店や制作会社ばかり受けていました。広告って人をワクワク、ドキドキさせたりターゲットの反応が顕著に現れるじゃないですか。僕もアイディアなどで世の中を明るくすることができたらなぁと感じてたんですね。というのも昔から人を喜ばせたり驚かせたりするのが好きだったので広告業界しかない!と思っていたんです。今こうしてIT業界に身を置いていますが、就活当時まではIT系は眼中にありませんでした(笑)当時の先入観ですけど、IT業界って数字や理屈、効率重視で人の温かさが感じられない業界とも思っていたんです。人の心を動かすことが好きだったので、IT業界はむしろ嫌いでした(笑)
ー広告系を志望していたんですね。そこから嫌いなIT業界に就職とは(笑)なにがきっかけだったんでしょうか?
たった一枚のチラシです。ある日友人に「ここ好きそうじゃない?」なんてふと一枚のチラシを渡されたんですね。それがドリーム・アーツで、「アナログ時間」「協創」というワードがやけに引っかかったんです。だってITなのに「アナログ」ですよ!?「なんじゃこりゃ」って思いましたね。そこで試しにと説明会に参加して、グッときたのが「現本主義」という考えでした。僕は一次情報を大切にしていたので、現本主義というワードに共感してドリーム・アーツで働いてみたいと思うようになってきました。さらに、もともと単にキレイなパッケージやかっこいいポスターとか、見えるものだけを作るのが好きじゃなくて。もう一歩俯瞰した大きな枠組みの中で、社会の抱える大きな問題に自分のデザインを位置づけたかったんですね。そのことをドリーム・アーツの面接で伝えたら食いつきが良かったんです。
―独自のコンセプトへの共感がポイントだったんですね。とはいえまったくなじみのないIT業界への就職とは、思い切りましたね。
正直、広告からITへの転進は怖かったです。でも、よくよく考えてみると広告は手段の一つで、やりたいのは社会が抱える問題に対してしっかりデザインで向き合える仕事でした。当時「働き方改革」が特にホットなワードでもあったし、世の中の働く人たちを見ても課題を感じることが多かった。広告系の内定は頂いていたのですが、徐々にITとデザインって可能性に溢れているんじゃないか、これから切っても切れない存在ではないかと思い始めるようになりました。だから、業界で選ぶのではなくその中で「できること」で就職先を選びました。働き方を変革する手段を持つドリーム・アーツがIT企業であるというのはネックでしたが、AIが普及し、見た目のデザインは誰でも簡単にできてしまう時代で、否が応でもテクノロジーと共生しなきゃいけない。仮にずっと同じ視野・視座で同じ世界にいたら、自分のデザインの可能性はそこで終わりだし、眼中になかったITとも真摯に向き合っていかなきゃという決意に変わりました。
ゼロからのスタートと、今の仕事 ―自分の可能性を広げるためにも、腹をくくっての決断だったということですね。実際、入社してみてどうですか?
衝撃でしたね。予想通り、いや予想以上にすべてがわからない。考え方も観点も学生時代とはまったく違う。エンジニアは接続詞以外、何言ってるのかわからない。できることがないんですよ。でも、だからこそ何ができるのか毎日考えました。 ドリーム・アーツに入社したのは留学みたいなもんです。日本を出たことで日本を知る、みたいな(笑)。今までいた環境を飛び出して新しい世界に踏み込んでみたことで、世の中のデザインってなんだっけ?とか、デザインと呼ばれるものに対し一歩引いた目で見れるようになりました。それはドリーム・アーツに入ってよかったと思うことのひとつですね。毎日考えて、アウトプットして、意見をもらっての繰り返し。日々勉強、日々成長です。
―まっさらな状態からスタートし、入社2年目に入りましたね。最近は主にどんなお仕事をしているんですか?
今は主に、新製品の開発に携わってます。詳しいことは言えないですけど、プロダクトのベースになる大枠の設計部分ですね。プロダクトデザインをしつつ、イロハを学びつつ、試行錯誤しながらやってます。
―まだ丸1年ですよね?もう新製品のデザインを担当してるんですか!
普通の会社では一定の年数を経て携われることを、若いうちに経験する機会をくれるんですよね。たとえばロゴをつくるとか、一般的にはアートディレクターとかデザインの経験を積み重ねた人しか関与できない難しいことを、ドリーム・アーツでは新卒入社3年目のデザイナーがやっていたりします。若手とかベテランとか関係なく挑戦させてもらえるっていうのは、すごいことだなって思います。
僕も1年前、新人研修の直後、入社して1ヶ月で新機能の設計に携わらせてもらいました。最初は大海原の中をもがいているような状態でしたが、3年目の先輩がバックアップしてくれました。社会に出たばかりの人間が、大企業で働く人たちのことを想像しながら考えるわけで、当然ながらすぐにはわからない。そんな中でどういう体験を提供できるのか必死に考えて提案したものが成果になって出てきたのは嬉しかったですね。自分が考えた内容をエンジニアが形にしてくれて、「これが協創か!」と(笑) 他にも、プロダクト以外に採用パンフレットの作成や、デザインについての情報を届けるコンテンツ発信、写真撮影・編集などいろいろとやっています。
「デザイナー」としてのアイデンティティ ―UI / UXから紙ものまで、手広く挑戦してるんですね。肩書きで言うと、何になるんでしょうか?
僕はUXデザイナーでも、グラフィックデザイナーでもないんですよ。 自分の職業を人に伝えるときに、「○○デザイナーです」という言い方はしません。ただシンプルに「デザイナーです」って言う。○○の部分って、ビジネスにおける職能スキルのひとつであって、プロジェクトごとにコロコロと変わるものです。専門ソフトが使えますとか配色がどうのとかって、あくまで意匠、設計をするアプローチ手段のひとつであって、それを使えるからといって必ずしもデザインをしていることではありません。ただ、「今回のプロジェクトではUXを中心に…」などと明確な領域が分け与えられたときにビジネスのシーンで「○○デザイナーです」と言います。しかし骨格である部分は「デザイン」そのものであり、僕はスタンスとして「デザイナー」と基本的には伝えるようにしています。 肩書きにとらわれずさまざまなことに挑戦できるのは、デザインはあくまで手段であるという考え方がしっかりしみついているからなんですね。 「デザイナー」とひとことで言っても、大切にしている考え方やバックグラウンドはさまざまです。 では、ドリーム・アーツのデザイナーに共通するものは何かあるのでしょうか?
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