導入
就活生の皆さん、一度は選考落ちてしまった経験があると思いますが、その理由ってなんだろうと思ったことはありませんか?
就活とは企業と就活生のマッチングです。会社が求めていることと学生がやりたいことが合致することがなによりも重要なのです。
なぜ企業と就活生の方向性が一致していることが重要なのでしょうか?
自分のキャリア形成・未来に関わる岐路だから
例えば、ある就活生が自分が志望する企業について深く調べていくと、その企業が「グローバル展開」に力を入れていることがわかりました。自分自身もグローバルな経験を積みたいと考えているため、この企業と方向性が一致していることがわかりました。そのため、自分自身がこの企業で働くことで、自分の目指すキャリアを実現することができると考えるようになりました。
一方で別の就活生が自分が志望する企業のビジョンや経営理念に共感し、その企業で長期的に働くことを希望しています。しかし、実際に面接を受けてみると、その企業の雰囲気や社風が自分と合わないと感じました。そのため、方向性が合わない企業に入社しても、自分自身が不幸になる可能性が高くなるため、その企業を諦める決断をしました。
以上のように、就活において企業と就活生の方向性が一致していることは、自分自身が求めるキャリアや職種を実現するために重要であると同時に、長期的なキャリア形成を考えた場合、また企業にとっても重要な要素となるのです。
お互いのマッチ度をすり合わせるための、選考。
選考とはつまりそのステップを経てマッチ度をすり合わせ、お互いに良い関係を
築けるようにしていくための手段なのです。
今回は、デジタルマーケティング会社のデジタルアスリート社(以下デジアス)で採用活動を行っている人事担当者に直接インタビューし、デジアスの採用手順に沿ってミスマッチになってしまう理由について解説します。また、就活生が気を付けるべきポイントやアドバイスも掲載しますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者
氏名:河村 陸 (以下私)
2022年8月からデジアスにインターン生として参加
2023年4月からデジアスに新卒として入社
【目次】
1.どんな人をミスマッチと感じるか
2.選考担当者インタビュー
2-1. 1次選考(動画とキャッチコピー作成)
2-2. 2次選考(グループワーク)
2-3. 3次面接(面接)
2-4. 最終面接(プレゼンテーション・面接)
3.まとめ
4.アドバイス
1. どんな人をミスマッチと感じるか
デジアスで採用活動を行っている人事担当者によると、以下のような点がミスマッチに感じる理由だそうです。
・準備してきた格式張った対応で素が見えない
・自分を取り繕っている
・素直でない
・成長意欲がなく受け身な人
・自己分析を十分にしていない
これらの点がミスマッチに感じられる原因として挙げられました。
2. 選考担当者インタビュー
採用活動を行っている人事担当者に、どんな人を合格させるか、どんな子を求めているかなどストレートに聞いてみました!
今回はそれぞれの選考段階におけるインタビュー内容をご紹介します。
2-1. 1次選考(動画とキャッチコピー作成)
インタビュー社員
名前:清水章子さん
部署:HR戦略部(人事部) 次長
結論「もっと知りたい!」と思った子が欲しい!
私「よろしくお願いします、一次選考は3分の動画作成とキャッチコピー作成でしたよね?動画ではどんな所を見ていますか?」
章子さん「会いたい人、という目線で見ている!取り繕ってなくて素で話してくれる。感情が見える動画は印象に残りやすいね。動画でどんな人間かまでは分からないから、人柄が分かる動画が良いな。」
私「ちなみに動画のクオリティとかは判断材料になりますか?」
章子さん「ならない。基本的に加点方式で見てるからね、画質が荒いとか、音質が悪いとかで落としたりはしないけど、クオリティが高い動画はそれだけウチに入りたいんだという本気度は感じる。私達が会いたくて、尚且つ就活生も入りたいという意思が一致する事が大事!」
私「ちなみにキャッチコピーはどんな意図があるのですか?」
章子さん「短く自分を説明するのは難しいから、出来ているということは自己分析が出来ている人ってなるかな。出来栄えの良し悪しで見てはいなくて、何を伝えたいかで見てる。ちなみに動画を見てからキャッチコピーを見てるね。」
私「なるほど、会いたいと思って、学生側にも入りたいという意思を感じたら2次選考に通るって感じですね。逆にどんな子が落ちちゃうんですか?」
章子さん「やっぱりミスマッチを感じた時。例えば説明会とか、先輩社員の話などから全く違う角度で来られるとミスマッチを感じる。あとは「めっちゃ通したーい」って子も、ウチと合わなそうだから泣く泣く落とすみたいなこともある。ミスマッチを感じる子は早めに落とした方がいいと思ってて、学生の時間を取らせてしまうし、選考が進めばそれだけ他の就活に影響が出てしまうし、仮に入社したらその後が合わなくて厳しくなってしまうから。」
私「どんな子をミスマッチと感じますか?」
章子さん「挑戦と変化に耐えられない子。物凄い速さで組織が変わったりしていくからね。」
私「それはどういったところで判断していますか?」
章子さん「動画の雰囲気と喋ってる内容、話してるエピソードが一緒でも、頑張った場所が違ったりする。例えば問題に対して色んなやり方をやった人はウチに合うし、逆に波風たてないように頑張ったとかは多分合わない。安定したい、揉めたくないって子かな。仕事していればどうしても言わなきゃいけない時はあるからね。そういう子はそもそもベンチャーに合わないのかもしれないけどね。」
私「ぶっちゃけ2次選考に進める枠って決まってるんですか?」
章子さん「決まってるけど枠を超えて合格者が出たこと無いよ、そもそも2次の枠が多いのもあるけど」
私「じゃあ1次通過するのは入ってからの想像ができれば難しくはないってことですかね?」
章子さん「そうだね、まぁ一個尖ってくれたほうが印象には残りやすいよ。目にとまるのがマーケティングの一歩目だからね。」
私「なるほど、ありがとうございました!」。
1次選考では絞るという目的よりも、まずは「興味ある!」「会いたい!」と思える子を探すことが目的、いかに人事の方の興味を引けるかがカギそうです。
2-2 2次選考(グループワーク)
インタビュー社員
名前:清水雄飛さん
部署:レベニュー支援部 課長
結論:「チームとしてどう動くか」目的に対して自分らしくアプローチ!
私「よろしくお願いします、2次選考はグループワークですがどういった所を見ていますか?」
雄飛さん「チームとして入ったときにどう動くかを見てるね、その中でどういう役割を出すのか。あとはコミュニケーションのできるか出来ないかだね。例えば暴走列車のようにガツガツ行くような子も頑張ってるとは思うけど、一人で走るのがチームじゃないから、どちらかと言えば色んな人の意見を聞いて目標に対して適切な行動を取っている子を上げるかな」
私「仕事は基本チーム単位で動きますからね、確かにチームでどういった動きをするのかは2次でしか確認できません。」
雄飛さん「あとは行動力と挑戦力。チャレンジ精神だね、極端な話、『ダメと言われて無いことは何してもOK!』くらいのがめつさと、ずる賢さを持ってる方が強いね。全員は見きれないから、『印象無し』で切っちゃう人も多いし。」
私「やっぱりお手本のように、よりも素の自分で精一杯やったほうが良いんですか?」
雄飛さん「まあそうだね、一番は自分を飾って居ないこと、大きくふるいにかけるのは2次選考、これ以上深掘り出来ないって人は残念だけど落としちゃうかな。掘っても隠してそうな人も判断できないから残念だけど切っちゃう。」
私「ありのままの自分で全力を出して貰えないと評価も難しいですよね...」
雄飛さん「そうだね、後は難しいけどポテンシャル高くても裏がなにかありそうで悩むときもある、全部完ぺきな人は違和感を覚えるね。その人の人間らしさを重視してる。」
私「なるほど...確かに準備が完璧すぎてもその人の素って隠れちゃいますよね。ありがとうございました!」
2次はグループワーク、チームとして自分がどう動くのか、ありのままの役割を評価したいという思いが感じ取れました!
2-3 面接
インタビュー社員
名前:有馬 由華さん
部署:インハウス支援部 部長
結論「自分の言葉で意欲的に!」
私「ズバリ、3次選考で就活生の何を知ろうとしていますか?」
由華さん「普段の性格、この会社と文化があうかどうか、成長幅があるかどうか。あとは"今までの達成経験、苦労したこと等の基準を知りたい!
あとは2次選考までに得たFBに対して改善が見られているかとかかな?」
私「普段の性格や過去の経験は、今後の成長に影響するため大事ですよね。面接で見ているポイントとしては人となりの部分でしょうか?」
由華さん「それもあるけど、意外と身だしなみ、この会社で頑張っていけるかどうか、素直さ、成長意欲とかを見ているよ。」
私「なるほど!由華さんはどの様な子と働きたいと思いますか?」
由華さん「"素直で明るい、ポジティブ、リーダーシップがある様な子!うちはベンチャーなので自分から学ぶ姿勢があることや、教えてもらったことに対してもぐんぐん成長できる子が理想的だね、受け答えとか笑い方とかで見てるよ。」
私「挑戦を掲げてる会社ですから、なおさら成長意欲は大切なのは分かります。今までの就活生で印象に残った子の特徴はなんでしょう?」
由華さん「まずは明るくニコニコしている子!あとは自分の言葉で自分の経験をデジアスと紐つけて話してくれるとか。やっぱりなにかを頑張った経験のある子はすごく印象に残ります!」
私「会社と紐づけて話すと一気にマッチ度感じそうです!由華さんが合わないなと感じる子の特徴はなにかありますか?」
由華さん「ネガティブとか成長意欲が低い人かな。変化に後ろ向き、自分だけで悩みを完結させてしまう、成長できる人ではなく居心地がいい人とだけ関わる
とかかな?基本与えてもらう、よりも自分で取りに行くってスタンスの人が理想だから、受け身だったり、他責な人は結構ギャップ感じるね。」
私「評価しづらいと思える要因はありますか?」
由華さん「事前に準備されてきた話しかしない子は難しい。本当のその子の性格がわからないからね、一緒に働くのであれば作った自分ではなくありのままを出して欲しいという思いはあります!」
私「最後に、由華さんはどんな思いで就活生と向き合っていますか?」
由華さん「人生の7割の時間を使う会社選びで、就活生にとっても人生に一度きりなので常に本気で向き合ってます!
だからこそただの面接ではなく、社会人として感じたことやFBも必ずするようにしてます。
デジアスに入っても入らなくてもデジアスと関わったことで少しでも人生良い方向になったと思ってほしいので!」
私「ちゃんと就活生の事も考えて頂けてるのですね!ありがとうございました!」
3次選考では主に人柄や思いなどを中心に、今までの選考では見えなかった部分を詳しく知ろう、という思いを感じました!
2-4 プレゼンテーション、面接
インタビュー社員
名前:鷲見 貴人さん
部署:執行役員 CRO(リスキリングオフィサー)
結論:取り繕ってて素直じゃない子はいい印象を持たない。
私「よろしくお願いします!最終選考ではプレゼンと面接でしたよね?プレゼンはかなり重視してますか?」
貴人さん「実はプレゼンで合否は決まらない、内容物だったり、緊張して発表失敗したりしても落ちたりしないし、マイナスにもならない。大事なのは、言葉遣いが上手くなくとも誠実性。あくまで後の面接のためのプレゼンだからね」
私「プレゼンはそこまで合否に重要じゃないことは驚きです。」
貴人さん「深掘りのキッカケだからね、これまでの資料や動画も貰ってるから、ここでは本人の興味があるところから始めていく。」
私「ではメインは面接なんですね、どんな思いで面接をされているのですか?」
貴人さん「学生が足りない物だらけなのは知っているし、求めているピースを全部くれるとも思っていない。それよりもフィードバックを伝えたときに受け止めて、努力して貰えるかのほうが大事。足りないと知った時に、納得しているのか、足りないからやりたいなのか、とかだね」
私「なるほどなるほど、やはり大事なのは素直さですかね?」
貴人さん「そうだね、取り繕ってるのは直ぐバレるし、俺は理詰めするから矛盾は出てくる。素直にすみませんと認められない子はあんまりだね。あとは質問の意図を汲み取れずに違う答えが返ってくるとか。回答とか言いたいことを用意してると、頭がそればかりで先に出しちゃう。臨機応変に、答えられるかだね。」
私「ふむふむ、逆に「この子良いな」と思える子はどんな子ですか?」
貴人さん「言ってることとエピソードがマッチしてる、質問に対して説得力がある。動機がちゃんとしてる。理論立てて説明できる子かな。もしくは論理性は足りてないけど、コミュ力があって、素直に学ぶ姿勢がある。話してて不快にならない子。実際のクライアントワークでこの子がどういう話し方をするのかを想像できるかどうか。持ってる知識を見せびらかすとかそういう事をするのは良くないね。まあ両方持ってて欲しい!」
私「やはり話し方はよく見てるんですね。」
貴人さん「それ以外だと、努力した経験は見てる。その子が残してきたもの、どれだけ努力ができるか。そこの基準が低いと詰めた時に言い訳する。よくあるのは他責にする人だね。」
私「自分の基準が高くて責任感あることも大事な要因ですよね、やっぱりバッチリ用意してきたことってバレますか?」
貴人さん「バレるね!」
私「そうですよね笑。変に取り繕うくらいならありのままの自分で勝負したほうが良いですね。ありがとうございました!」
自分の矛盾を突かれるとドキッとして焦って挽回しなきゃと反論しちゃうかもれませんが、素直に認めて努力する姿勢を見せるほうが好印象を与えられそうですね!
3.まとめ
さて、ここまで読み進めてきた読者の皆様ならもうお分かりかと思いますが、ズバリ!ありのままの自分で素直な人が選考を勝ち進んでいるのです! 固定概念に囚われて、キレイな言葉遣いや、お手本のうような解答を用意するよりも、そのままの自分をさらけ出して望んだ方が自分にとっても、会社にとっても良い就活になりそうです!
5.最後に
デジアスの選考では今まで登場した社員さんたちがただ選考するだけではなく、あなたの成長になれるようフィードバックをすることも大事にしています。
説明会から選考全般を通してマーケティングを学べるシステムとなっており、就活生からも好評頂いております! 未経験者育成が強みの会社なので、経験やスキルに自信がなくても、積極的にエントリーしてデジアスのことを知りに来てください、お待ちしております!
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