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【CTO育休記録】子どもが生まれて働き方と組織はどう変わった?

DIGGLE株式会社は、「経営の意思決定サイクルを速くする」ビジネスの実現を目指し、 経営管理クラウドサービス「DIGGLE」の開発・提供を行っています。

今回は、0歳のお子さんを育てながら働く創業者 CTOの水上に、育休中のエピソードや、お子さんが生まれて変わったことについてインタビューしました。


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CTO自ら育休取得の理由とは? | DIGGLE株式会社
DIGGLEのカルチャーは「誠実に仕事に向き合う」です。これを取締役という立場に立って考えれば、「仕事」とは単なる業務を指す以上に、「社員の仕事環境を作ること」になります。仕事というのは当然、プライベートとの両立があって初めて皆さんの仕事が成り立つ訳ですから、 経営者の1人として、育児のようなプライベートへの理解と支援には、誠実に向き合わなければなりません。 ...
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―― 育休はどのくらいの期間とりましたか?

息子が生まれて4ヵ月の頃に、1ヵ月育休を取りました。当時は事業フェーズ的にCTOの自分が長期間休むのは難しいと思っていたのですが、子どもが生まれてから日々疲れている妻の姿を見て、妻は産休育休で半年もキャリアをストップさせて育児にフルコミットしているのに、自分は仕事を続けられていることに違和感を感じました。このままの状態は、家庭にとっては絶対によくない。また会社にとっても、誰かがいないと回らない組織にはしたくないですし、今後他のメンバーが産休育休を取りやすくするためにも自分が率先して取るべきではないかと思い、育休を取ることにしました。


―― 育休をとりたいと言った時、CEO 山本や開発チームからの反応はどうでしたか?また、育休前に準備したことはありますか?

当時は事業フェーズ的に僕が休むのは難しいと思っていてダメ元で相談したのですが、山本さんはすごくポジティブに捉えてくれて、これからの組織のためにも育休をとった方が良いと後押しをしてくれました。

開発チームに関しては、ちょうど大きめの機能開発を進めているフェーズでした。仕様検討などは終えていたのでちょうど良いタイミングだったのと、僕が細かいマネジメントをしなくても個々のメンバーがオーナーシップを持って開発を進められるようなチーム作りができていたので、休み前に準備することは特に多くはなかったです。育休中には、開発チームのメンバーが自主的に「CTO不在困ったことリスト」を作ってくれていて、そのように自主的に仕組み化までやってくれるメンバーたちの心強さも感じました。リストの中身はそこまで重大なものはなくて、僕がいなくてもしっかり回る組織になっているんだなと、少し寂しさを感じつつも安心しました笑。


―― 育休中はどんな日々を過ごしていましたか?

毎日、子どもをベビーカーに乗せて2時間ほど近所の公園を散歩していました。でも、毎日同じ景色なので1週間くらいで飽きてしまって、このままでは1ヶ月持たないと思い、散歩に何か新しい楽しみを見出そうと画策した結果、野鳥の種類を覚えることにしました笑。野鳥を調べて、カメラを買って撮影まで始めるとすごく楽しくなり、今では新しい趣味が増えました。子どもが生まれてすぐは、これまでのように自分の時間が取れなくてストレスに感じたり、慣れない育児で大変なことも多かったりしたのですが、大変だと思いながら過ごすのも嫌なので、制約条件下でいかに楽しむかを大事にしながら過ごしています。


―― 現在、平日のスケジュールはどんな感じですか?お子さんが生まれる前とどう変わりましたか?

基本的には下記のスケジュールです。


子どもが生まれてからは、9時から18時までしか働くことができなくなったので、制約ができたおかげで仕事効率も上がった気がします。以前もダラダラと仕事をしていたわけではないのですが、今は「この時間でやりきるしかない」といい意味でプレッシャーがあるので、時間によりシビアになりました。

あとは、子どもが起きる時間がすごく早いので、一緒に起きるために早寝早起きになりました。子どもが起きている間は、視界から大人がいなくなると泣き出してしまうので、常に見える範囲で家事をするなど、子ども中心の生活になっています。


―― ご夫婦で家事や育児の分担はどのようにしていますか?お子さんが生まれてから何か違いはありましたか?

子どもが生まれる前から、私の家庭では「男は仕事、女は家事」というような、いわゆる「性別役割分担」はしない、というポリシーを持っています。出産のようにどうしても肩代わりできないものを除けば、原則として性別によらずフェアになるように、可能な限り行動を取るべきだと考えています。

お互い仕事もしているので、家事に関しては分担はきっちり決めはせずに都度相談しながらやっています。育児に関しても、そのスタンスは変わりません。ただ僕は母乳をあげることはできないので、その分お風呂に入れたり抱っこをしたりといった力仕事は率先してやるなど、別の部分で補うようにしています。

あとは、僕が出社や会食がある日は妻にワンオペをお願いしたり、妻が友達と会いに行く日は僕がワンオペをしたりと、それぞれの仕事や予定に合わせて相談しながら、どちらかだけに負担が寄ることがないように、なるべく意識をしています。


―― 最後に、育休を取得してみて感じたことや、今後組織に活かしたいことを教えてください。

極端かもしれませんが、育休に関しては、実際に取得してみて男性もマストで取るぐらいのルールがあってもいいのではないかとすら感じました。僕は1ヵ月しか取らなかったのですが、妊娠出産などどうしても妻に代われない部分も大きいと改めて感じているので、もう少し長期で取ればよかったと後悔しています。

まだ社内の制度づくりはこれからの部分が多いですが、「みんな育休取ろうよ」と言うだけだと浸透しないと思うので、取りやすい仕組みづくりまで考えていきたいです。また育児休業給付金など国の制度は自分で一から調べて行うには煩雑な面も多く、実際に私も大変だったので、そういった制度や活用できるサービスなどの紹介も会社として今後やっていけると良いなと感じています。

育休を取得するメンバーが今後出てきたら、会社としても必要なフローを学べてバックオフィスの強化にもなるので、気になったことや困ったことなどがあればフィードバックをしてもらいながら、安心して取得できるような環境づくりをしていきたいです。

開発チームに関しては、1ヵ月自分がいなくてもしっかりチームが回る、実装できると実感できたこともあり、育休明けから僕はコードを書くことを完全にやめました。以前はPdM(プロダクトマネジメント)と開発のどちらも僕が管轄していたのですが、育休明けからは開発は別のマネージャーに任せて、僕はプロダクトの方向性を考えることに腰を据えて取り組むことができるようになりました。開発チームも、会社組織もこれからどんどん大きくなっていくので、今回の経験を活かして引き続き自走する組織づくりをしていきたいです。

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