イヤタグセンサー
牛の行動をモニタリングするイヤタグセンサー。「牛の声を聴きたい」をコンセプトに、行動から異常を検知して農家に知らせる。柔らかいシリコン素材の軽量センサーは、牛に必ずつける耳標と手順が同じなため、誰でも簡単に着脱可能。「アニマルウェルフェア」に配慮した、牛にも人にも優しいデザインと機能で農場経営をサポートする。
https://www.g-mark.org/gallery/winners/17901?unitCodes=08&years=2023
こんにちは!デザミス株式会社の採用担当です。
本日は、グッドデザイン賞を受賞したU-motionイヤタグセンサーについてご紹介します。
についてお話しして参りますので、「プロダクトを世界に広める挑戦がしたい方」や「畜産業界に貢献したい方」はぜひ最後までご覧ください。
上記の記事の詳細を語った記事になります!
合わせてぜひご覧ください。
牛の耳に装着して使うIoTセンサーで、24時間行動をモニタリングして、体調の悪い牛や発情が来ている牛、起立困難が発生している牛などの牛の異常をお知らせするプロダクトになります。
そしてU-motionイヤタグセンサーは、「農家さんの作業負担を軽減したい」という想いで開発した製品です。
従来の首に巻くべルトを使って装着するセンサー では、特に肉牛用に育てる牛だと2年くらいで一気に大きくなるので、約半年に1回成長に合わせてベルトを緩める作業が必要でした。
牛一頭一頭のベルトを調整しなくてはならないので、何百、何千頭の牛を飼育している大規模農家さんには、とても負担が大きかったんです。
イヤタグセンサーであればこの作業が不要になるため、「次のバージョンはぜひイヤタグにしてほしい」という農家さんのご要望に応え、U-motionイヤタグセンサーが誕生したという背景です。
従来のベルト型センサーは約6年前に開発されたもので、この6年の間にセンサーやマイコンの消費電力や精度など のハード面が大きく進化したんです。そのようなハード面で進化した部分を取り入れることで、小型軽量化、かつ長持ちする製品が実現できるようになりました。それをU-motionにも反映させ、お客様に還元したいという想いもありましたね。
U-motionイヤタグセンサーは、一度装着すれば取り替えや調整が不要な、日本初の耳標型センサーです。牛に必ずつける耳標と同じ手順で装着できるため、農家さんが日常的に慣れ親しんだ方法で簡単に取り付けることができます。
さらに、従来のベルト型センサーが柵に引っかかって取れてしまう心配がなくなった点も、農家さんから高く評価されているポイントです。
※耳標:家畜の耳につけられる個体識別のための標識。
重さ:約22g、寸法:高さ71mm × 幅36mm × 厚さ13mm。
とにかく小型軽量化にこだわりました。海外の競合他社にも耳標型センサーはありますが、その中でもU-motionは最も軽くて小さい製品です。
また、従来のベルト型センサーに比べて、データ送信距離や消費電力など、さまざまな面で性能が大幅に向上しました。
U-motionイヤタグセンサーは、近年、ヨーロッパを筆頭に重視されている動物のストレスや苦痛を減らす「アニマルウェルフェア」にも配慮して開発しました。
牛のストレスにならないよう、耳にあたる部分には 耳標と同じ柔らかい素材を使用し、業界最軽量の22gを実現。牛にも人にも優しく使いやすいデザインになりました。
課題はまだ多く残っています。特に、行動判別やアラートの精度に関しては、今後さらに改善していかなければならないと感じている部分です。データに関しては、継続的に運用の中でデータを集め、そのデータを活用して精度を高めていきたいですね。
また、現在は主に肉牛に対応していますが、酪農にも対応できるように、改良していきたいと考えています。
より便利な機能も増やしていきたいですね。 ファームウェアからゲートウェイ機器の中の組み込みソフトウェアまで一貫して開発できる環境が整ったので 、ゲートウェイ機器と双方向通信を行って、より確実にデータを送信できるようにしたり、ゲートウェイから送られてきた情報を使ってイヤタグセンサーを制御したりする機能を開発していきたいと考えています。
また、 Bluetoothのバージョンも年々アップデートされており、受信角度の検知やノイズに強い新しいエンコード方式など、新しい機能が次々と追加されています。
これらの新機能を取り入れて、農家さんにとってさらに便利な機能を作り上げていきたいと思っています。
U-motionイヤタグセンサーは、会社としても業界としても大きなインパクトを与えると思っています。国内初のイヤタグ型センサーであることに加え、既にデザミスは肉牛業界向けのセンサー販売で国内トップのシェアを持っています。その中で新たにU-motionイヤタグセンサーを発売することができたので、日本中で広く使用される製品になると期待しています。
デザミスは、U-motionイヤタグセンサーをきっかけに海外進出を目指しています。というのも、大規模な牧場が多い海外では、作業負担の少ない耳標型センサーが特に好まれるんです。
また、U-motionイヤタグセンサーは、海外の競合他社の耳標型センサーと比較しても分析できる活動の種類が多く、センサーの精度も高いです。今後さらに多様な機能を追加し、世界中の15億頭の牛を視野に入れた海外展開を進めていきたいです。
U-motionイヤタグセンサーを世界中に広める挑戦がしたいと思っていただけた方からのご応募、お待ちしております!