2023年7月にデイブレイクに入社した松浦壮馬さんは元インターン生。
創業初期の活気あふれる会社に魅力を感じつつも、新卒では三菱商事へ入社します。その間も、プライベートで木下社長と交流が続いていました。
そして今年、社長直下の部署で働けることを魅力に感じて、デイブレイクへの転職を決意します。新設の社長室と海外事業部の2足のわらじを履きながら、前向きに働く松浦さんに思い描くキャリア像を聞きました。
始まりは友人の紹介から。スウェーデンへの留学の前後でインターンに参加
デイブレイクでのインターンは偶然から始まりました。
私の友人が先にインターン生として働いていて、英語が得意な私に声をかけてくれたんです。業務は海外向けの集客ページを作るための翻訳作業でした。
当時、私は大学を卒業して、スウェーデンの大学院で法律を学ぶために進学するまでのフリーの期間を過ごしていました。出発までまだ時間があるし、面白そうだからやってみるかという軽いノリで、インターンを始めました。
当時のデイブレイクは創業して3年くらいで、メンバーも社長を含めて4人程度。
その時点で、食品の美味しさをそのままに閉じ込める「特殊冷凍」と「テクノロジー」の掛けあわせというニッチな分野に可能性を感じていました。それに、とにかく社長が魅力的で、人間性に惹かれたんです。
人を巻き込む力や相手の懐に入れる天性の才能を目の当たりにして、衝撃を受けました。
時間はあっという間に過ぎて、3か月後には留学へ行くことに。
留学のきっかけとなったのは、海外ドラマにハマった高校生のころにハマった海外ドラマです。そこから英語や海外に興味を持っていました。
進学した大学では留学生と接する機会が多く、彼らの英語の語学力に圧倒されたんです。
「私も同じように話せるようになりたい!」
と、死に物狂いで英語を学び、在学中にニュージーランドへの留学も経験しました。さらに学びを深めたくて、大学院へ進むことを決めたんです。
1年の大学院生活を経て日本に帰ってきたのが、2017年6月。翌年には就職を控えていました。それまでの間、再びデイブレイクにインターン生として戻ることにしました。
その頃にはメンバーは7~8名に増えて、5名のインターン生が在籍。会社も新しいフェーズに移行していて、会社自体も大きくなっていることを実感しました。
2回目のインターンでの担当業務は、国内・海外の営業。語学をはじめとしたコミュニケーション力が求められていると感じました。
社長と波長が合っていたので、楽しく仕事できた反面、反省する場面もありました。
それは、人に物を売る難しさです。たとえば、デイブレイクは特殊冷凍を軸にしたトータルサポートを展開しています。この事業の価値を理解してもらい、特殊冷凍機械を購入していただくには、きちんとした営業をできる人から学び、実践して身につけねばならないと実感しましたね。お金を稼ぐのって難しいなと。
お客さんが何に困っていて、どのような未来を叶えたいか察する能力。
特殊冷凍機械の性能を熟知したうえで、どの機能を使うと困りごとを解消できるか柔軟に提案する能力。
空気を読んで、コミュニケーションをとり結果を出す営業は、総合力が必要で奥深いと感じました。
ただ、私は人と話すのが好きなので、営業自体が自分にフィットしていることを知れたのは大きな収穫でした。社長と2人でお客様に会いに、トルコに行ったのも良い思い出です。
インターン後は三菱商事へ。迷いがなかったのは大手の経験を積みたかったから
新卒入社の切符は人生で1度しか使えません。
だから、1回大手に入社して、社会人としてのお作法やマナーを身につけたいと思いました。大きい会社であれば、労働意欲や向上心が高い人とともに切磋琢磨できる機会も多いだろうと思ったんです。
そこで結果を出したいと決意しました。
デイブレイクからもお誘いいただきましたが、三菱商事に入社することに、正直悩みはありませんでした。
実際に入社すると、デイブレイクでの経験が活きて、営業手順の整理や取引先とのトークなどは落ち着いて対応できました。基本的なメールの打ち方なども身についていたので、気持ちも楽でしたね。
そして、働く中でベンチャーとの違いにもだんだん気が付きます。大きな会社では関わる人が多い分、1つの決済や稟議を通すのにとても労力がいることを知りました。
一方で、社内の経験豊富な方に相談すれば、大抵の問題は解決できる点はありがたかったです。社内にこれまでの知見がたまっているため、1から調べずに仕事に取り掛かることができ、作業の効率化も図れましたね。
たとえば輸出入に関する業務を担当していたとき、輸出する国の細かい法律や規制を調べる必要がありました。各国によって細かい違いがあるので、詳細を知るために担当部署に相談しました。すると、国による違いをレクチャーしてくれて、必要書類の提示までしてもらったこともあります。
業務が細分化されている分、特化した分野を補完しあえるのは、大手のメリットでした。
今はすべてを自分で実行しなければなりません。離れてみると、商社の凄さが身にしみます。
入社した当初は、アパレルの部署での事業投資先の業績を確認し、報告・管理をする業務を行っていました。
その後、4年間は三菱商事ファッションという繊維関係の子会社に出向しました。日本の大手アパレルブランドに向けて、OEM業務という製造の依頼を受託。工場と連携して商品を納品するのが、担当業務でした。
三菱商事で身につけたのは「調整力」相手との着地点を探るコツ
三菱商事で1番身についたことは「調整力」です。
とあるブランドの女性向け下着を担当していたとき、メーカーと製造工場とやりとりする場面が多くありました。
例えばメーカーが作りたい数量と、工場が納期までに作れる数量が違うときなど、お互いの譲れないポイントを聞いて、代替案を調整していくのです。
期日までに一部をを納品して、残りを後日なるべく早い日程で製造して納品する…といったことですね。製造価格に折り合いがつかないときは、繊維の素材変更を提案してみるといった交渉もしました。お互いの利害を調整して着地点を見出して、納期や金額を提示。そして協力関係を継続する仕事を担いました。
その間もデイブレイクの社長とはメッセージアプリを通じて、交流は続いていました。
三菱商事に在籍して、5年3か月。社長からのお誘いもあり転職を決意します。
転職の1番の理由は、より早いスピードで成長できる場所を求めていたからです。
会社の名前に頼らずに自分の看板で生きられるよう、引き出しを増やしたい!そのためには業務を幅広く担当できる、デイブレイクが最適だと思ったんです。
インターンをしていたので、在席している社員がそれぞれ尖った経験を持っていて、人間力も高いことや、業界がこれから伸びていくこと、その市場でもトップを取れることがわかっていたのも大きかったですね。
それに社長の直下で働けるチャンスは、自分の人生にもう回ってくることはないだろうと考えました。給与や福利厚生を三菱商事と比べて悩みましたが、これからできる経験に賭けたんです。
「社長と社員の懸け橋」と「海外事業の立ち上げ」の両輪を担う
今、私が担当する業務は大きく分けて、2つあります。「社長室」と「海外業務」です。
「社長室」は社長が打ち出した方針の精査を担当しています。他の社員の意見も交えながら、進むべき方向性を定めて交通整理するのが役目。
経営者の描く理想像は、抽象的で伝わりづらい部分もあります。だからこそ言語化して、誰でも分かるようにかみ砕く必要があります。
また、社長の木下自身も多忙で、社員全員と接する時間はなかなかとれません。
代わりに私がいろんな会議に出て、人や業務の状況を確認します。滞りがある場合には社長に伝えて早期に対応するなど、商社で培った根回し力や調整力を駆使して改善を図りたいと思っています。
デイブレイクがグローバル展開を進め、海外でも有名な企業になるという目標と、「作り手から食べ手のより良い未来を創造する」という理念をいちはやく実現するため、社長と社員の懸け橋になりたいですね。
もう1つは「海外事業」です。
こちらはマネージャーである杉浦さんと海外事業をゼロから立ち上げるために奔走しています。ゼロイチで新しいことを打ち上げるのはかなり難易度が高い仕事ですが、成功すれば、他の事業にノウハウを応用できたり、軌道に乗せる道筋をつくれたりすると考えています。
商社時代はエンドユーザーと直接仕事をする機会はありませんでした。だから自分の営業活動によって、お客さまに特殊冷凍機をご購入いただけるかもしれないと思うと、ワクワクします。
それに商社にいたときは、英語が話せるのが当たり前で、あまり評価されることはありませんでした。でも、デイブレイクでは語学力の面でも頼りにされるのが嬉しいんです。
とにかく裁量が大きく、幅が広いので、いろんなことにチャレンジするつもりです。
選ばれる人間になりたい!苦手をなくしてマルチプレイヤーになるために
商社では、決まった仕事を正確に行うことを求められました。
今は、幅広い業務に取り組む行動量が第一なので楽しいです。もちろん、結果にもこだわっています。
転職して1番よかったのは、2週間違いで入社した杉浦さんの存在。
キーエンスに在籍していたので営業も上手いですし、コンサルも経験されているので資料作りの速さや内容には舌を巻くほど。どの面もずば抜けていて、上司としては最高ですね。
杉浦さんと同じタイミングで転職できたのはラッキーですし、学びたいことはたくさんあります。
- コンサルで鍛えた論理性
- 文章化する能力
- プロジェクトマネジメントの方法
具体例を挙げたらキリがないほど、全部学んで習得したい技術ばかりです。
私にできることは、杉浦さんの仕事を積極的に巻き取ること。できる仕事を増やして、言われる前に先回りできるよう成長したいです。
杉浦さんだけでなく役員たちも、お客さまとの商談に望むときに、必要な資料や情報を入念に準備しています。その結果、会議が想定どおりに進む様子をみているので、同じレベルの仕事ができる人材になりたいですね。
私自身の成長でいえば、苦手な分野をなくしたいと考えています。
絵画や歌などは天性の才能が必要ですが、資料づくりや英語などのハードスキルは、トレーニングすればできるようになります。
本来は「ぐうたらな人間」だから、後で楽できるように、今はできることを増やしていきたいんです。それが叶えられる環境に感謝ですね。
デイブレイクはメンバーが同じ方向を向いて、全力で働き抜く文化が根づいています。一体となって働きたい人、社会貢献したい人、新しいテクノロジーで海外展開にチャレンジしたい人には打ってつけの会社だと思います。
せっかく飛び込んだからこそ、今を楽しみながらハイスピードで成長して、数年後に「やっぱりあの時転職してよかったな」と思えるようになりたいですね。