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dscの挑戦_02失敗で終わらせなかった事業たち

皆さんこんにちは!
株式会社dsc(以下:dsc)取締役の山内一樹です。
弊社のこれまでの歩みならびに今絶賛検討中の新規事業についてを三本立てで、「dscの挑戦」と題し、皆さんに知っていただきたく、記事を書いています。ぜひ最後までお付き合いください。

【dscの挑戦】

  1. 学生企業から始まった創業期
  2. 失敗で終わらせなかった事業たち(本記事)
  3. アントレプレナーなdscがやりたい次の事業は

二本目となるこちらは、「失敗で終わらせなかった事業たち」をテーマに、これまでさまざまな事業を作っては壊してを繰り返してきたなかで、粘り強くやり続けた結果、今の主要事業に繋がった2つの事業ができるまでの歩みをお届けします。

【目次】

  1. 部活動へ差し入れができるサービスにトライ
  2. 顧客課題に向き合い続けた結果...
  3. デジタルコンテンツ事業が形になったもう一つの理由
  4. グロースした事業は「狙ったものではない」

1. 部活動へ差し入れができるサービスにトライ

まず一つ目に、子会社である株式会社CSParkCareer[*1]の「体育会学生向け就活サポート」をするキャリア事業の生い立ちをお伝えしたいと思います。

創業3年目、当時は前回の記事でも紹介した、大学のYouTube等のコンテンツ制作をする事業をしていました。継続してサービスを届けられてきていたので、新たな事業をどんどん生み出そう!と、他社の取り組みを真似て社内で社員もインターン生も関係なく参加できる、ビジコンを開催しました。

その際に優勝し事業化したのが「差し入れ」というサービスでした。
サービスの内容は、個人・企業問わず大学の部活動にインターネット上で差し入れをすることができるというものです。
例えば、
・陸上部:全国大会で勝ちたいのでプロテインとテーピングをください
・ラグビー部:身体を大きくするために、牛肉100人前ください
と、各部活がリクエストをサイトに掲載し、差し入れしたい個人や企業が購入し差し入れすることができるサービスでした。

部活動の差し入れとなると、現役学生と年齢が近かったり親しい方だと欲しいものを連絡取って聞くことができますが、卒業されて時間が経っていたり現役学生との連絡手段がないけど、何か差し入れしたいという方のニーズにはヒットしました。

当時、スマートフォンが流行り出したタイミングでスタートアップブームのような流れがあったので、そのサービスをリリースした直後にベンチャー系のウェブメディアで取り上げていただきました。そのメディアはVCやスタートアップ界隈に影響力があったので、その記事が出てから多くのベンチャーキャピタルや個人投資家の方に出資等のお声がけをいただき、多くの方とお話しをした結果、現在の株主の企業1社のみ出資いただくことを選び仲間となりました。
株主が仲間になったことで、会社の体制や事業等さまざまなものを整えるキッカケとなり、dscが会社として1つステージが上がりました。

[*1]株式会社dscは2023年9月に前社名「株式会社大学スポーツチャンネル」から社名変更をした(社名変更に関するプレスリリースはこちら

2. 顧客課題に向き合い続けた結果...

と、良いインパクトを残せていそうですが、サービスとしては大きな成長は生まれず事業の
軸にはならず。

しかし、「うまくいかなかったね」で終わらないのがdscです。

サービスをグロースさせようともがいているなかで見つけたことが
・大学生と繋がりたい企業がいること
└ 個人→部活動への差し入れをイメージしていたが、企業→部活動へサンプリングの需要があった
・体育会学生が就職活動に困っていること
└ 学生や部活動の指導者の方とコミュニケーションを取る中で、部活動に取り組むなかでの食べるものや備品も困っているが、部活動一筋で過ごしてきた学生が就職活動に苦戦していた
でした。

この課題感をもとに、体育会学生向けに就活サポートをするキャリア事業「CSParkCareer」[*2]がスタートしました。
きっと、差し入れのサービスを作るというトライをしていないと、部活動とのリレーションシップもできておらず、企業案件も来ず、キャリア事業が生まれなかったと考えています。
顧客の課題解決に向き合うなかでよりクリティカルな課題が見つかったからこそ、うまれた事業でした。

[*2]運営:株式会社dscの子会社 株式会社CSParkCareer サイトはこちら


3.デジタルコンテンツ事業が形になったもう一つの理由

続いて、デジタルコンテンツ事業のあゆみについて。
01 学生起業から始まった創業期」でお伝えした大学のYouTubeコンテンツ作りに加えて、 デジタルコンテンツ事業を生んだもう一つの理由があります。

スマートフォンが普及し、SNSやオンデマンドが私たちの生活に根付いてきた時に、「クラブや選手を応援するのは、スタジアムに足を運ぶだけでなくSNS上でも可能だ」という考えの元、SNS上で一緒に盛り上げ応援してくれ「ソーシャルアンバサダー」を生むアプリケーションを作りました。
スポーツチームがSNS投稿した内容を、自分のSNSで投稿するとファンポイントが貯まり、ポイントが貯まるとガチャガチャのようなものを回すことができ、クラブの現地観戦のチケットがあたるなどの仕組みを作りました。

しかし、こちらもうまくいかず。SNS投稿のシェアはそれぞれのSNS上で完結するもので、わざわざ別アプリケーションを開いて投稿することは利便性が悪く手間がかかるため、あまり多くのユーザーに使用いただくことができなかったのです。
また、社内の開発体制もモバイルアプリケーションが得意なエンジニアが揃っているというわけではなかったので、リソース含め、事業をグロースさせることができませんでした。

しかし、このアプリケーション作りで学んだことがありました。
それは、「シェアしたくなる面白い投稿がないとそもそもシェアはしない」ということです。
・SNS上でファンと向き合い続けた結果見えてきた課題感
・SNSを使ってスポーツファンを増やすことの重要性がこれから高まっていくタイミング
・これまで築き上げたリレーション
その結果、JリーグのSNS運用を任せていただくことになりました。

Jリーグを担当し始めた翌々年、Bリーグが開幕するタイミングでSNS運用のコンペティションに参加し採用いただき、現在も両リーグとdscがメインでSNS運用を担当させていただいております。


4. グロースした事業は「狙って作ったものではない」

お気づきの通り、今あるデジタルコンテンツ事業もキャリア事業も最初に「狙って作ったサービスではない」のです。すべて、さまざまなトライと失敗、そしてリレーションから、顧客のクリティカルな課題を見つけ課題解決に全力で取り組んだ結果です。

その本質的な部分は、今も変わらず、目の前の業務は顧客の課題を解決するために取り組む姿勢を常に持っています。

ここ数年、今ある2つの事業に集中し、ありがたいことに事業が伸びてきて組織も安定してきました。もちろんその2つの事業も伸ばし続けますが、
・顧客の新たな課題に向き合うこと
・これまでのように新しいものを生みだすこと
を今期はトライしていきたいと新規事業開発専任のチームを組成しました。

これまでデジタルコンテンツ事業をグロースさせるなかで、かなりのスピードで変化成長していくネットワーク環境やSNSなどに対応するべく、組織体制はもちろん、メンバー個々が変化を恐れず挑戦し柔軟に成長してきました。

そんな組織になってきたからこそ、今、新規事業に挑戦できる組織風土があると自信を持って言えます。

次はいよいよ最終章となる「03 アントレプレナーなdscがやりたい次の事業は」では、新規事業を検討している今の状況をお届けします。
ぜひ引き続きお楽しみください!


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