CureAppでエンジニアをしている井原です。
現地時間で10月11日に開催されたTSConf 2019に同僚のれことともに参加してきました。
TSConfの基本的な内容について、れこがgotanda.ts#2にて登壇をしていますので、そちらも合わせて、ご覧ください。https://twitter.com/L_e_k_o/status/1197825069143093249
この記事では、日本と海外のカンファレンスの違いという観点からTSConfの体験記を書いていきます。
参加カード
行くまでの話
私はTypeScript Meetup Japan(以下ts-jp)という日本でTypeScriptに関する勉強会を主催する団体のスタッフをやっており、ts-jpでは、TS teamを日本に呼びたいという願望を持っていました。また、CureAppでは以下のbosyuにあるようにほとんどのプロダクトでTypeScriptを使っています。
https://twitter.com/shinout/status/1096275413775466496
ということで、仕事で行けないかと上司に交渉してみたところ、会社から参加費を一部負担してもらうこととカンファレンス当日を勤務日に換算してもらえることになりました。
今回のTSConf行きの評判が良ければ、次はもっと多くの人やお金や時間を投資しても良いとのことなので、期せずして重要な役割を担うことになったのです。
そんなわけで、次に繋げるべくこの記事を書いています。
海外と日本のカンファレンスの違い
筆者の今までの経験
違いについて語る前に、筆者のカンファレンス経験を書いておきます。
日本国内
- VimConf 2018
- Inside Frontend 2019
海外
- TSConf 2019
- React Conf 2019
この他に、日本国内でいろんなJS系勉強会に参加したり、主催したり、スタッフしたりしています。国内外問わずカンファレンスでの登壇経験はありません。
そこまでカンファレンス参加経験が多いわけでもなく、今回は私の観測範囲の中での話になることを念頭に置いてもらえると幸いです。
感じた違い
トーク前編
- 朝が早い、朝食が出る
海外のカンファレンスは朝食が8時ぐらいから、Keynoteが9時から始まります。
日本のカンファレンスは、朝食なしでKeynoteが10時から、あるいは昼過ぎの13時からというパターンが多いようです。
朝食が出ると、一緒に席につく、参加者やスピーカーとの会話が発生するので、この方式は参加者としては嬉しかったです。
あと朝食がビュッフェ形式でおいしいのもグッドポイントでした。
朝食とTSステッカー
トーク編
- 資料だけ読んでもよくわからない
これは本当に個人的感覚ですが、海外カンファレンスの資料は資料だけを読んでもさっぱりわからないことが多いです。資料はでかい文字でコンセプトだったり、説明の鍵となる単語だけが並んでるだけだったりします。基本的に海外カンファレンスのトークは動画が公開されているので、そちらを見るようにしています。
日本は、勉強会でもカンファレンスでも資料を見るとなんとなくトークの内容が追えます。
この違いは、動画の公開が一般的かどうかや日本語と英語の違いなどが関係ありそうです。個人的には、海外のトークの方がエンターテイメント感があり、見ていて面白いものが多いです。
- みんなTwitterしてない
海外では、トーク中にはほとんどツイートされません。トーク中にカンファレンスのタグ付きで20ツイートも流れてくれば多い方でしょう。
日本では、トーク中こそガンガンツイートが流れてきます。大きなカンファレンスになれば、流れるツイートと資料を突き合わせて、どこが話されているかをリアルタイムに追うことも不可能ではないぐらいです。
日本の人がどれだけTwitterが好きか分かりますね。それと海外のトークはよりエンターテイメントを意識して身振り手振りが大げさだったりするので、登壇者から意識を外すことが少ないというのもありそうです。
休憩編
- 休憩が長い
海外では、2,3つのトークを一気にやって、そのあとまとめて30分の休憩があります。この30分間に、軽食を食べつつ、あちこちで輪が形成されて色々な話がされます。
日本では、1つのトークが終わる度に、転換も含めて10分の休憩が毎回入ります。トークが押したときやマルチトラックの場合、かなり慌ただしく移動しないと行けないので、もうちょっとあるといいのになと思っていました。
日本の場合、どうしてもAsk the speakerに行く時間がなくて、懇親会頼りになってしまうので、海外の方が嬉しかったです。
1階の休憩スペースの様子、2階がトーク会場だった
- 休憩の間に、みんなめっちゃ喋る
海外では、初対面の参加者同士が輪になったり、新しい人が会話の輪に入ってくる場合、名乗りつつ握手する挨拶から始まります。これがそこかしこで起こっており、かなりびっくりしました。
日本では、輪になるときのきっかけが非常に難しいです。私は知り合いと話してるうちに輪になるか、トークに絡めた話で知らない人に声をかけて話していたら輪になるかのどちらかが多いです。
海外のように握手で始めるといった一定の形式があると、とりあえず入りたそうな顔をしたり、手を振りながら輪に入っていくと会話に混ざれるので助かりました。
AfterParty編
- 懇親会の後に、催し物がある
海外では、飲食物が提供される懇親会のあとにKaraokeやQuiz、ボードゲームなどの催し物が行われます。Karaokeは、日本でよくやるような小規模なものではなく、登壇していた場所や別の部屋の壇上で40人から200人ぐらいを前に歌うというものです。KaraokeはReact ConfもTSConfもあったので、海外の人は好きみたいです。Quizはアメリカの地理問題から、有名人の写真からの名前当て、イントロドンなどがありました。イントロドン、英語だと「Name That Tune」というのを初めて知りました。
日本では、トークの後は懇親会のみで飲み物と食べ物を楽しみつつ、参加者やスピーカー、スタッフで和気あいあいと話をします。
トーク後にエンターテイメントがある効果なのか分かりませんが、海外では、トークだけを聞いて帰る人は少なかったです。
カラオケの様子
最後に
いかがだったでしょうか?
今回のカンファレンス参加では、当初の目的を達成したのに加えて、海外でしか会えないコアチームのメンバーに直接質問をしたり、英語の雑談の聞き取りに苦労したりと様々な体験を得てきました。
今回記事にした海外と日本のカンファレンスの違いは、あくまで私が経験した範囲での違いなので、少し抽象化しすぎな部分もあると思います。
ただ、海外での技術カンファレンスに参加して、技術コミュニティを盛り上げていくのは非常に有用だと思うので、皆様もぜひ参加してみて下さい!
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