先日、山形にて行われた第13回 日本禁煙学会学術総会にてランチョンセミナーを開催いたしました。
今回、座長を社会医療法人敬愛会 ちばなクリニック健康管理センター 医長 清水隆裕先生にお務めいただき、演者として大阪国際がんセンターがん対策センター疫学統計部 副部長 田淵貴大先生にお話いただきました。
禁煙に多くの関心が寄せられる中、田淵先生より「一から始める、新型タバコの疫学と臨床」についてお話いただきました。
「新型タバコの本当のリスク」の著者でもある田淵先生より、「新型タバコ」のうち電子式タバコと加熱式タバコの違いや、紙タバコから加熱式タバコへ移行する人が増える中、「有害物質の低減」という点について考察を頂きました。
新型タバコそれぞれの製品パンフレットにも「本製品の健康に及ぼす悪影響が他製品と比べて小さいことを意味するものではない」との記載があることや、国際がん研究機関IARCは紙タバコ・電子タバコ・加熱式タバコ全てにおいて有害物質単体ではなく、タバコ自体を発がん性物質として指定していることも紹介されました。
加熱式タバコに変えたから大丈夫、加熱式タバコだから害がない、という考えを持つ喫煙者も増えていると言われ、禁煙支援の現場でもこうした認識の広がりに懸念を持つ支援者が増えています。こうした傾向に警鐘を鳴らす内容となりました。
今回700名近くの方に聴講いただき、この新型タバコに対する現場の課題感について、改めて正しい情報提供の重要性を感じました。
新型タバコにおいてもニコチンの摂取はされるため、ニコチン依存症になってしまう点は変わりありません。そのニコチン依存症に対する新時代の支援策の1つとして、CureAppの治療アプリ®️もご紹介いただきました。
受動喫煙についての機運が高まり、一方で新型タバコに移行する喫煙者が増えている中、タバコ自体が及ぼす健康被害について改めて考え、今後も時代の流れに沿う禁煙対策として弊社もより禁煙への効果的な支援ができるよう、尽力して参ります。