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株式会社CUBEの立ち上げメンバー:お客様サポートの森本さんのストーリー

「横文字の肩書きがカッコいいと思い、システムエンジニアを目指した」
「金森から会社を立ち上げるという話を聞き、手伝うよと言った」

そう飄々としながらも、穏やかな表情で語るのは、株式会社CUBE(以下、CUBE)のお客様サポートを担当している、森本 治夫(もりもと はるお)さん。

「カッコいいかも」という気持ちひとつで未経験からITの世界に飛び込んだ森本さんは、最初の会社でエンジニアとしての基礎を習得しながらも、どこか落ち着かなかったと言います。

自分に合う場所を探し、転職を重ねた森本さんは、CUBEの社長である金森さんに出会い、共にCUBEを立ち上げることになります。

20年間CUBEを支えてきた森本さんは、どのような経緯で社長に出会い…どんな想いで働いてきたのか…当時を振り返りながら語っていただきました。

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[執筆・校正]株式会社ストーリーテラーズ 栗田 加奈子 
[取材]   株式会社ストーリーテラーズ 本部 友香 
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迷いからの飛躍:森本さんと金森さんの出会い

「3つ目の会社で出会った、いつも明るくて人気者の女性、それが金森でした」

森本さんは最初の会社で10年働いた後、次の会社に転職します。

エンジニアとしての仕事には慣れてきたものの、将来のことを考えると迷いもあったという森本さん。そんなときに現れたのが、『自ら会社を立ち上げる』というやる気と根性に満ち溢れた後輩女性、金森さんでした。

思わず口をついて出たのは、「会社を立ち上げるなら手伝うけど…」という言葉。

「そしたら『お手伝いしてもらえますか』と言われて、そのまま独立をサポートすることになり、気づいたら一緒にCUBEを立ち上げていました」

転職などの転機にはいつも出会いがあり、その流れに乗ってきたと語る森本さん。

そんな森本さん自身はCUBEに対してどんな想いを持っているのか…この先のことはどう考えているのか…森本さんの歴史を紐解きながら、その「想い」に迫りたいと思います。

プログラマーからお客様サポートへ:森本さんのキャリア

■プログラマーとしての技術を習得した1社目

「最初の就職のときは、特に深くは考えていませんでした。

当時はまだWindows95が出るかどうかという頃で、『さあ何をやろう』と考えたときに、単純に横文字の職業がカッコいいと思って、システムエンジニアでも目指そうかなと考えました。それで、自宅から1時間、初心者OKという条件で探して見つかったのが、たまたま最初の会社で、運よく働くことができました」

1社目は生産管理や進捗管理のシステムを作っている会社でした。エンジニアを目指しながらプログラマーとしてスキルを磨き始めた森本さんは、ここで7年ほど仕事を続けます。

2社目は自動組版などのプラグインを作成する会社へ転職。あらゆる業界のページ数の多い辞書でも、データが揃っていれば簡単に作成できるという技術だったので各方面からニーズもあり、森本さんは働いていてやりがいを感じていたと言います。

ただ、『このままでいいのかな…』という想いは常に心の隅にありました

着実にスキルを伸ばしながらも、それでも自分の居場所はここなのかと自問する日々。また新たな居場所を探そうかと転職を考えていた時、たまたま街で高校の同級生に再会した森本さんは、同級生が経営している会社で働くことを決めます。

■CUBE誕生の出会いを果たす3社目

その会社も忙しく、とにかく懸命にスキルを磨いていたと森本さんは言います。

忙しない日々を送りながらも、スタッフ同士の仲は良く、野球チームがあったり、休みの日はボーリングやBBQに行ったりと楽しく過ごしていたそうです。

そしてその会社で、森本さんは金森さんに出会います。

「金森はとても明るくて、社内でも人気者でしたね。彼女自身とてもハキハキした人柄で、やる気と根性がありそうな印象でした」

入社して1年ほど経ち、会社のことや仕事のやり方なども分かってきた頃、森本さんはこの先のことを考えるようになります。

「ここでこのまま働いていても自身のスキルをこれ以上伸ばせるのか…漠然とした不安もありました。そんなときに、金森と話す機会があったんです。

彼女が本気で独立を考えているのが伝わり、それなら私も手伝いたいなと思ったんです。それで『私でよければ力になります』と軽い気持ちで伝えたところ、『お手伝いしてほしい』と言われました

それがきっかけで、私も彼女の独立をサポートすることになりました。

■期待とプレッシャーを原動力に走り続けた創業初期

「最初は金森の自宅を事務所として仕事をしていました」

お互いの意見がぶつかることもありましたが、それでも諦めることなく続けてこれたのは、金森さんの努力のおかげだと森本さんは言います。

「金森は常にお客様のことを最優先に考えていました。『お客様のために、あなたは何ができますか?』と常に問いかけられている感じがしました。すごいんですよ、今と変わらない。当時からずっと本気なんです、彼女は。

『あなたは経験者でしょ?』といった感じで、私に対しても期待とプレッシャーをかけていました。今思えば、それが私たちが一緒に成長し続ける原動力になっていたと思います」

■CUBEでの働き方と魅力

今、森本さんがCUBEで担当している仕事は「お客様サポート」です。

Webサイトまわりのシステム的なことから、問い合わせ対応、スタッフの疑問点の解消まで、幅広く担当していると言います。

やりがいは、お客様と直接顔を合わせられることですね。前の職場でシステム開発をしていたときは孫請けや下請けの仕事が多く、直接やり取りすることは少なかったです。今では9割以上が『ホームページをつくってください』と直接ご依頼をいただくお客様とのお仕事なので、その点はとてもやりがいを感じています」

森本さんは、CUBEの魅力には社内の雰囲気の良さもあると続けます。

「みんな本当に優しいと思います。自立しているというか、良い意味でとても大人ですね。

自分だけ得しようという考えの人もいないので、自然とチームの雰囲気も良くなっています。忙しい時は『手伝いますよ』と自ら発信してくれる、そんな人たちの集まりです

とは言え、みんなに勉強してほしいこともあると話す森本さん。

「システム系から移ってきたのは私だけなので、社員のほとんどが裏側の仕組みをわかっていません。このことに関しては、みんなで勉強していかないといけないですね」

そして森本さんは、ふと自分の年齢についても言及します。

「私は今年で53歳です。いい年なのでね、そろそろそういう部分も引き継いでいかないといけないなと思っています」

システム系の支柱:森本さんとCUBEの20年の歩み

「CUBEは今年で20年、つまり私も入社20年ということになります」

社内で唯一システム系を理解できるスタッフとして頼られ、社内外のサポート役として力を尽くしてきた森本さん。

「すべては金森の努力の結果です」

そう穏やかな表情で話す森本さんと共に、CUBEはこの先もたくさんのお客さまを笑顔にしていくのでしょう。


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