11月上旬、アフリカ東側中央に位置するルワンダ共和国に行ってきました。
ご存知の通り、アフリカは民族・宗教・文化・言語が非常に多様です。これまで南アフリカ、アンゴラ、コートジボアールなどに仕事で関わってきましたが、ルワンダを訪れるのは初めてで、非常に楽しみでした。
ルワンダは「アフリカの奇跡」と言われます。1994年に勃発し100万人以上が命を落としたとされるルワンダ大虐殺から、新政権の樹立や200万人以上の難民の帰国をへて、農業やICTなどの基幹産業を中心に、目覚ましい成長を遂げています。世界銀行の投資環境調査(Doing Business 2019)では世界29位と、どんどんランキングを上げてきています。
さて、東京から26時間かけて、キガリに到着。
早速目に入るのは、丘陵地帯に広がるさわやかな緑と住宅地。
そして整然としたインフラに、クラクションがほとんど聞こえてこない、静かな道路。途上国で通常出会う賑やかさを感じさせません。また、目に入ってくるのは日系の自動車ばかり。現地の方によると、日本の自動車は寿命が長いにもかかわらず短期間で売り払われることが多いため、ルワンダのような中古車市場にぴったりなのだと。そして、何より私が驚いたのは、バイクの運転手も相乗りしている人も、皆ヘルメットをかぶっており、交通安全の意識が非常に高いことでした。
新しく建設されたキガリカンファレンスセンター。夜にルワンダ国旗色に輝きます。
ショッピングセンターも、とても清潔です。
日本よりずっと先を行っている!!と感じた点に、環境意識がありました。
そもそも成田空港でチェックインの際に「プラスチック袋はお持ちではないですよね」、と聞かれて驚きました。なんとルワンダでは、環境配慮のためにスーパー等でプラスチック袋の使用が禁止されているのです。慌ててスーツケースからスーパーの袋を取り出して捨てる羽目に・・・。実際、現地でスーパーに行くと全てリサイクルの紙袋。徹底ぶりに感心しました。
また、キガリの街を歩くと、ごみが1つとして落ちていません(日本以上に道端でごみを見つけるのが困難かもしれません!!)。道路には、多くのゴミ箱が設置してあり意識の高さがうかがえます。仕事でお会いしたルワンダの方に聞いたところ、「学校でもごみを道端に捨てないことを厳しく教えている」とのこと。教育の重要性を実感しました。
ところで、打合せで外を出歩いたとき、面白いサービスに出くわしました。街中心部の道路わきに、多くの黄色いベストを着た人々。何かな?と思いきや、携帯電話の会社のスタッフで、モバイルマネーと公衆携帯電話を提供している人たちなのでした。彼らからSIMカードとプリペイドカードも買えてしまいます。まさに歩くATMと公衆電話と携帯ショップ!日本では思いつかないサービスが一杯なのが、途上国の面白さです。
ルワンダでは、熱い思いを持った再生エネルギー企業や、知人の紹介でコーヒー産業に関わる方々にお会いしました。大虐殺がほんの20年前くらいに起こったことが信じられないくらい、穏やかで、笑顔とエネルギーと優しさを感じられました。ぜひルワンダで、新しい案件をつくっていければと思いを強くしました!
そんなルワンダのオチとしては、蚊に大量にさされたため、帰国してからマラリアリスクに震え上がっています。今のところ、発症はしていません!!