今回は久々に人気コーナー「氏家の出張ブログ」を掲載します!前編・後編の2部構成。
「前編」をお楽しみください!
それにしてもヨーロッパは平らでだだっ広い。上空から広大な平野を見ると歴史的にも国境線が陣取りゲームのように変化したのが納得できる。
目的地のルクセンブルグまで来たものの、成田出発時に日本円をユーロに両替する時間がなく今に至る。
到着地の時刻はすでに18時をまわり、空港内の両替所はサービス時間外。
欧米ではカード社会化が進んでいるとか、どこかでうっすら聞いた淡い期待を頼りに、今回はキャッシュレス出張とすることにした。そんな2017年11月末。
空港出口のバス停の券売機でクレジットカードでチケットを購入し、路線番号を確認してバスに乗り込む。OK。
快調にバスが走り出し空港敷地から外に出る。よし。
スマホを起ち上げグーグルマップで滞在ホテルまでのバス停を確認。バス車内前方のモニターに到着予定の停留所名が箇条書きで表示される。OK。
スマホとモニターを見比べる。
む? グーグルマップの案内と「全く」一致しない。…??
スマホの表示画面を地図に変え、『📍』印をつけたホテルとの自分『◎』との位置関係を確認。
自分の位置を示す◎が、ホテルの📍印から時速60kmで離れていく!!
ひょっとして、逆方向!? Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
バスは筆者の狼狽をあざ笑うかのようにさらに加速し、大爆走。これがヨーロッパの洗礼か。空港のバス停は必ずしも始発・終着点に非ず!
ルクセンブルグとはどんな国?
ベルギー、フランス、ドイツの3か国の間に位置するルクセンブルグはEU域内でもとくに金融サービスの集積に力を入れており、欧州投資銀行(EIB)をはじめとしたEUの主要な金融機関が域内の主要拠点を設けています。じつは一人当たりGDPも、日本の20位に対して、世界3位というお金持ち国です。
私たちクラウドクレジットでは、ただいまマイクロファイナンス機関への融資を目的としたファンドの商品ラインアップを強化しており、11/29-12/1にルクセンブルグで開催された『ヨーロッパ・マイクロファイナンス・ウィーク2017(European Microfinance Week 2017 )』にブース出展いたしました。
マイクロファイナンス機関(以下MFI)とは、発展途上国を中心に普及している金融機関で、特徴は、銀行がサービス対象外とする低所得者層向けに小口融資を提供し、ビジネスとしての金利収入だけでなく、借り手である低所得者層の生活水準の改善も目指すことです。当社でもMFI向け融資ファンドをとおして、投資家の皆さまに経済的リターンと社会的リターンを両立する機会を提供すべく、ただいま鋭意商品化を進めています。
MFIについては当社ブログにても紹介していますのでご参考下さい。
社会インパクト投資って何?~マイクロファイナンスファンドへの資金提供の意義 その①~
社会的パフォーマンスと財務的パフォーマンスはトレードオフなのか?~マイクロファイナンスファンドへの資金提供の意義 その②~
初日、朝一番に会場入りして周囲の様子を把握します。
開場前の静かな様子
ブースの出展場所となった会議場敷地内の中庭のような広場は、暖気が逃げないようビニルハウスのような透明な屋根が全体にかかり、ルクセンブルグの途上国開発機関を中心に、欧州の政府系開発機関や関連した企業が約3,40社ブースを並べています。
広場にはMFIへの投資ファンド、MFI向けコンサル、MFIの格付機関、MFI向け教育・トレーニング機関など、およそ思いつく限りの業界関係会社がブースを出し、MFIと周辺業界の生態系の様相を呈しています。
日本、というか、アジアからの出展はいつもどおり当社のみ。いつもながらのフロンティア感にテンションが上がります。
会議室に集まる参加者
3日間のイベント期間中は、MFIのサービス向上のためのセミナーや討論会が会場内の4、5か所の会議室で並行してひっきりなしに催され、その分野で著名なMFI職員やコンサルタントがパネリストとして登壇します。
来場者である中南米、アフリカ、中東、南・東南アジアのMFI関係者は、組織作り、職員のトレーニング、テクノロジー導入など各々興味のある企画を選び、会議室を次々とハシゴして最新知識とノウハウを吸収します。
そして休憩時間やお昼休みになると、休憩場所でもある中庭の端から端まで縁日の露店のように並んだブースに、MFI関係者がどっと訪れて、各社のブースに列をなし、商品やサービスの説明に耳を傾けます。
人出でにぎわう休憩時間
隣のブースの方にお願いして商談風に写真撮影
当社ブースも例外でなく、ランチ休憩やコーヒー休憩ともなれば、ほっておいても、MFI関係者が列をなすのですが、待っていてもよい出会いはないもので、事前アポイントメント以外の時間帯はこちらから積極的に仕掛けます。
(かわいそうな)ターゲットとなるのは、ずばり非欧米人。セミナーに潜り込み、発表後の登壇者や中庭で休憩中のMFI関係者(風なひとたち)に親しげに声をかけます。
日本において知らない人に声をかけるのは、地下鉄の駅員かコンビニ店員がせいぜいであるが、ここは自分の中に眠る陽気な別人格「ジョニー」を発動して、『ハロー、ハロー』と異常に積極的に話しかけます。
声をかけると、まずはどんな業界の関係者か互いに自己紹介となりますが、これが多士済々。
MFIはもちろん、上述のコンサル、投資ファンド、研究機関、トレーニング機関、それに詩人まで、、、詩人!?(; ・`д・´)
いろんな関係者がいるものです。詩人はウィキペディアにも紹介されていた某国では一時代を築いた著名人でした。
某MFI関係者の方にお願いして写真撮影
実際のところ欧米系以外の参加者に手あたり次第に順番に声をかけてみると、相当な確率でMFIの職員にいきあたります。
直接MFIの職員でなくとも支援組織の関係者なので、会う人みんなに、期待しないで、「いいMFIを紹介してほしい」と声をかけ続けていたら、先日じつに2ヶ月越しにお会いした方から連絡があり有望候補を何社もご紹介いただきました!<( )>アリガトウゴザイマス
ちらりと目が合ったりするうちに、軽く雑談などしてお隣さんとも仲良くなる。いろんな国の方と知り合いになれるのが役得です。