コパイロツトには、プロジェクト推進の仕事に取り組む傍ら、さまざまな領域の研究に携わっているメンバーがいます。
その一人が、2025年に入社した武富拓也さん。武富さんは5年間、大学の情報学部の指導員として勤務し、学生が取り組むプロジェクトの推進を支援していました。 並行して、大学の研究生として企業向けの人材育成を手掛ける教授のもとで、現場での実践から得た知見を研究としてまとめる活動にも携わっていました。
そんな武富さんがコパイロツトで仕事をすることを選んだのはなぜだったのか。これまでのキャリアを振り返ると共に、自身の仕事観を語ってもらいました。
プロフィール
武富 拓也
新卒でIT企業に勤務した後、大学の指導員として活動。2025年にコパイロツトに入社し、プロジェクトマネジメント業務およびプロジェクト推進を目的とした定性調査の設計・実施などを手がける。現在、プロジェクトリーダーコミュニティの運営や、PBLのワークショップ、研修プログラムの開発に注力している。
「文化の探究」を、研究者ではなく別の形で実践したかった
—— コパイロツトに入社するまで、どのようなキャリアを歩んでいたのか教えてください。
武富:大学卒業後、一度はエンジニアとしてIT系の企業に就職したのですが、改めて“文化”について探究したいと思い、2年後に大学に戻っています。大学では情報学部の指導員として、主にPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)型の授業を担当していました。
—— 武富さんが関心を寄せていた“文化”とは、具体的にどんなものですか?
武富:私は出身が沖縄県なので、幼い頃からさまざまな国や土地、時代の要素が混ざり合った文化に触れて育ちました。大学時代は国際コミュニケーションについて学び、海外留学を経てさらに多様な文化に触れました。
私が感じていた文化の面白さは、異なる複数の要素が融合し、それらが入り混じった状態でアウトプットが生まれ、形が残っていくプロセスそのものにあります。
例えば、沖縄には「紅型(びんがた)」という伝統的な染物があるのですが、色鮮やかな雪の模様など、もともと沖縄にはないモチーフが使われていたりするんです。過去どこかの時点で発生した文化交流が、こうした具体的な形として残っていることが興味深いなと。
—— 大学卒業後、人文系の観点から文化を探るのではなく、IT企業に就職したのはなぜですか?
武富:一度エンジニアとして就職したのは、ちょうどプログラミングやエンジニアリングなどの技術的なニーズが急速に高まっていた時期で、それが新しい形のアウトプットになると考えたためでした。
結果的に研究に興味があり大学に戻ることになりましたが、企業に関わる「実践」の中での探究に関心があったため、修士・博士課程に進むことはあまり考えていませんでした。
「実践共同体」の構築に取り組む企業を探して
—— その後、転職することになるコパイロツトとは、どのように出会ったのでしょう?
武富:指導員を5年務めたタイミングで、再び民間企業に移ることを考えはじめました。私が探究していきたいことや得たい知識は、社会で実際に動いているプロジェクトの中にあるのではないか、と思うようになったんです。
当時は特に「実践共同体(※)」の構築に興味を持っていて、日本で取り組んでいる会社はないかな?と思い調べたところ、たまたま見つけたのがコパイロツトでした。
※実践共同体(Community of Practice):共通の関心や目的を持つ人が集まってお互いに学び合い、実践を通じて知識やスキルを深めていくコミュニティを指す。スイスの教育学者であるエティエンヌ・ウェンガー(Etienne Wenger)らによって提唱された学習理論。
—— かなりピンポイントなキーワードでたどり着いたんですね。
武富:そうですね。実践共同体というキーワードで検索しても、当時はコパイロツトと、とある大手企業がもう1社くらいしかヒットしなかった記憶があります。仕事も研究も両輪で回している企業としてとても関心を持ちました。
ただ関心があるとはいえ、私自身はプロジェクトマネージャーとしての実務経験が豊富なわけではありません。そのためはじめは業務委託契約を結び、いくつかのプロジェクトに携わるところからスタートさせてもらうことになりました。
—— コパイロツトでプロジェクト推進の仕事をするにあたって、戸惑ったことや大変だったことはありますか?
武富:大学で取り組んでいたプロジェクトの進め方と異なる点があり、コツを掴むまでには時間がかかりました。
例えば定性調査を行う際には余計な仮説を持たずに、発生する事象を観察していく手法を取っていました。しかしビジネスの場においては、スピーディーに適切な仮説を立て、クライアントに対する価値を創出していく必要があります。
はじめは同じプロジェクトを担当している他メンバーの進め方を参考にしながら、少しずつ自分の中に落とし込んでいきました。
アウトプットに対し影響を与えられるプロジェクトマネージャーを目指す
—— 入社して1年半が経った現在、武富さんが携わっている主なプロジェクトを教えてください。
武富:システム開発やWebサイトリニューアルなどのプロジェクトを複数担当しているほか、社内発のプロジェクトにも積極的に参加しています。
1つは、入社当初から関わっている「プロジェクトリーダーコミュニティ」の運営です。
このコミュニティは、コパイロツトのクライアントだけではなく、プロジェクトを推進していく立場の方が集まり、業務における悩みや課題を共有して解決策を探ることを目的とし、活動しているものです。リーダーのみなさんに詳細なインタビューを実施しその結果をシェアするなど、今後もさまざまな形で参加者のみなさんに貢献したいと考えています。
もう1つが、PBLの考え方を軸とした研修プログラムやワークショップの開発です。コパイロツトがこれまで蓄積してきた知見をアウトプットする取り組みなので、入社してまだ日が浅い私にとっては、自分自身の仕事の仕方を見直す貴重な機会にもなっています。
—— プロジェクトマネージャーとして働く中で、やりがいや楽しさを感じる瞬間はありますか?
武富:コパイロツトが支援しているプロジェクトはとても多様なので、どの仕事もおもしろく、本当に勉強になっています。意義あるプロジェクトにメンバーの一員として参加できていること自体が、とてもありがたいですね。これからも引き続き経験を積み、貢献できる範囲を広げていきたいです。
—— 1年半の経験を経た現時点で、武富さんはプロジェクトマネージャーの役割をどう捉えていますか?
武富:プロジェクトを進めるために、“できることはなんでもやる人”でしょうか。当たり前のことかもしれませんが、個人的にはシンプルにそう捉えています。
一般的に「プロジェクトマネジメント」という言葉自体は、関係者との折衝やスケジュールの調整などを含めた、管理業務全般を指すものとして使われていると思います。
でもただ進捗管理をするのではなく、適切なプロセスをデザインし、最終的なアウトプットに影響を及んでいると考えています。たどる道筋によって、どんな形ができあがるかが変わると思っているんですよね。
私自身、プロジェクトマネージャーとして、一日も早く理想に近づけるよう、引き続き努力していきたいと思います。
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