WOOOLY株式会社では、自社オリジナルのプリンブランド「ぷりんクルーズ」を立ち上げて運営しています。6月23日に1店舗目となる埼玉県和光市にプリンテイクアウト専門店をOPENしました。このプリン屋さんは障がいをお持ちの方々の職業選択肢を増やすことを目的としていて、「自分が作ったプリンが売れると嬉しい」「プリンがきれいに作れると嬉しい」そんな働く楽しさを障がい者の方々と共有したいと思っています。
オープン前後の1か月は試行錯誤の毎日でした。プリンの原材料は卵・牛乳・砂糖がメインのとてもシンプルなおやつのため、作り方をひとつひとつ丁寧にしないと、味や見た目にすぐ影響が出てしまいます。障がい者の方とゆっくり時間をかけられる工程と、スタッフだけで熱湯を扱いながらスピーディに作業する工程があり、工程表通りに毎日取り組めばプリンがきれいにプリンができるとは限らないんです。それをご利用者様(通所する障がい者の方々)とスタッフと役割分担して、美味しいなめらかプリンができるように何度も何度も試行錯誤を繰り返し。気付けば試作したプリンは200個を超えていました。
いまはOPENしてから約1か月経過したところですが、ご近所にお住まいの方からの応援のおかげで、閉店時間を前に完売してしまう日もあります。
お客様からは、「無添加でお子様にも安心して食べさせられる」「なめらかで超おいしい」「社会貢献できるおやつだから美味しさもひとしお」などの嬉しいお声がたくさん届きます。
それと、厨房でワイワイと(勿論コロナ対策しながら)、ときに「う~ん」と悩む姿を見たからか、「自分もプリンを作って売ってみたい」「プリン楽しそう」というご利用者様の前向きなお声をもらえることもしばしば。思いを込めた商品作りやサービス、それに対するお客様の声って、障がい有無に関わらず、仕事に対する原動力になるなと感じます。今は衛生管理や作業工程を明確に組んでいるので、WOOOLYに通所するすべてのご利用者様と一緒にプリンを作ることは難しいのですが、プリンをきっかけに障がい者の方の就労への目標づくりの一助になれば嬉しいです。
ぷりんクルーズというブランド名は常識やしがらみ、障がいや障壁に関係なく、多様性が実現された世界に少しでも近づきたい。同じ船の一員として、美味しいプリンを乗せて、多くの人の元へクルーズしていきたいという思いを込めています。ちなみに、回収した瓶は、WOOOLYの他事業所でインテリアプランツなどに生まれ変わります。WOOOLYの新しいチャレンジは始まったばかり。これからの取り組みにご期待ください!